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ローソンが成城石井買収、550億円、スーパー本格進出、小売り大手軸に再編。

[ 2014年9月30日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 ローソンは高級スーパーの成城石井(横浜市)を買収する。成城石井を傘下に持つ投資ファンドと29日、10月中にも全株式を譲り受けることで合意した。有利子負債を含む買収総額は550億円強とみられる。成城石井の買収には三越伊勢丹ホールディングスやイオンも名乗りを上げていた。人口減少による市場の縮小や消費増税の影響が避けられない小売業界では今後、大手が主導する再編の動きが一段と激しくなりそうだ。(関連記事13面に)

 成城石井の株式は三菱商事系の投資ファンド、丸の内キャピタルが100%保有している。ローソンは全株式の取得で丸の内キャピタルと合意した。30日にも発表する。買収後も「成城石井」の店名は維持し、コンビニエンスストアの大量出店で培った店舗開発のノウハウを移植。都市部を中心に成城石井の店舗展開を加速し、スーパー事業を収益源に育てる。

 成城石井は地盤の首都圏と中部、近畿の都市部で約110店を運営し、輸入品を多く扱う独自の品ぞろえと高級感のある総菜や弁当などを強みとする。スーパー業界では飛び抜けた成長を持続。2013年12月期まで5期連続の増収増益を達成し、14年12月期も連結売上高は前期比10%増の600億円、営業利益は36%増の45億円程度になるもようだ。

 小売業界は4月の消費増税後、都市部のスーパーや百貨店を除き、厳しい状況にある。コンビニ2位のローソンも4月以降は既存店の前年割れが続く。増税後の落ち込みを見越し、ローソンは2月に自前のスーパー「ローソンマート」の展開を始めたほか、8月にはシネマコンプレックス(複合映画館)国内3位のユナイテッド・シネマ(UC、東京・港)を買収するなど事業の多角化を進めている。

 中長期的な国内市場の縮小に加えて、15年10月には消費税率の10%への引き上げも予定されており、小売業界の再編機運は高まっている。13年12月にはセブン&アイ・ホールディングスが衣料品専門店のバーニーズジャパンや雑貨専門店「フランフラン」のバルスへの出資を発表。百貨店が主力のエイチ・ツー・オーリテイリングは6月、関西地盤のスーパー、イズミヤを傘下に入れた。

 丸の内キャピタルは11年にレックス・ホールディングス(現レインズインターナショナル)から成城石井を買収した。当時の買収額は約420億円だったとみられる。物流拠点統合などが一定の成果を上げたことから、株式の売却に向けて、ローソンなどと5月ごろから水面下で交渉を続けていた。

 成城石井 1927年創業。高級住宅街として知られる東京都世田谷区成城で食品スーパーを開いた。ワインやチーズなど直輸入品を多数そろえる特徴的なスーパーを展開する。2004年に創業家がレックス・ホールディングス(現レインズインターナショナル)に株式を売却した。13年12月期の連結売上高は544億円。

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