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シニアの胃袋つかめ、コンビニ、弁当開発競う――ファミマ、ミニサイズ、安く、セブン、食材、かみやすく。

[ 2016年6月7日 / 日経産業新聞 ]

 コンビニエンスストアがシニア客を意識した商品を充実させている。ファミリーマートはシニア客でも食べやすいサイズの"ミニ弁当"を展開。セブン―イレブン・ジャパンは弁当宅配サービス「セブンミール」で、かむ力が低下した高齢者向けの食品の取り扱いを増やしている。ローソンも高齢者を意識した弁当などの開発に力を入れており、拡大する高齢者市場の需要を取り込む。

 ファミマは昨年12月から通常の弁当よりも小さな容器にごはんとおかずを詰めたミニ弁当の販売を始めている。

 5月31日には「あじほぐしごはん弁当」(398円)を発売。食べやすいようほぐしたアジと、いためた青菜をごはんにのせた。おくらのおかか和えやサツマイモの甘露煮なども盛り込んだ。

 このほかに「しらすと青菜ごはん弁当」などシニア客でも食べやすいおかず商品をそろえ、量を抑えた弁当を常時3種類程度販売する。

 価格も400円前後と通常の弁当よりは安めに設定したこともあり、「シニア客に好評」だという。1〜2カ月に1回のぺースで、ミニ弁当に新商品を投入する計画だ。

 ファミマによると、同社の店舗の来店客の3割強は50歳以上が占め、その割合は年々増加している。ファミマは塩分やたんぱく質など食事に制限が必要な消費者向け「療養食」を販売する店舗も増やしている。

 セブン―イレブン・ジャパンは、セブンミールで取り扱う高齢者向けの宅配食品を増やしている。歯ぐきでつぶせる軟らかさに仕上げたキユーピーのレトルト食品「やさしい献立 おじや親子丼風」(194円)や、かまずに食べられるハウス食品の「水分補給ゼリー プラッシーオレンジ味」(160円)など常時30種類をそろえている。

 セブンイレブンではグループ横断のインターネット通販サイト「オムニセブン」を昨年11月に開始。セブンイレブンの店舗ではご用聞き用に注文を取る専用のタブレット端末を導入している。

 店員が自宅や店舗で端末を使ってシニア向け商品を紹介した結果、「売上高は約3倍に伸びている」(セブン)という。今後も商品数を充実させ、さらなる売り上げ拡大を目指す。

 ローソンもシニア客を意識し、魚を使った弁当を増やしている。5月からはレンジで温めるチルド弁当「大きな煮魚弁当(サバ味噌煮)」(590円)を発売。「魚を使った商品は高齢者が購入する割合が多く、今後も開発に力を入れていく」(同社)考えだ。

 コンビニ業界ではローソンがケアマネジャーが常駐する店舗を展開するなど、シニア向けのサービスが広がっている。拡大する市場をいかに取り込むか、各社とも商品開発に知恵を絞っている。(松田直樹)

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