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格安レンタカー、中小相次ぎ進出、大手の半額、FC展開も。

[ 2009年3月25日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

給油所に併設・中古車を活用...

 中小の自動車関連サービス会社が、料金を大手の半額程度に抑えたレンタカーサービスを相次ぎ始めた。拠点はガソリンスタンドなどを対象にフランチャイズチェーン(FC)展開することで確保。中古車を活用して初期コストを削減する。昨秋以降の景気悪化を背景にマイカーを所有しない人が増えるなか、必要な時だけ気軽に使える格安サービスが広がりそうだ。

 ガソリンスタンドの経営支援を手掛けるマーケティングインフォメーションコミュニティ(MIC、横浜市、増田信夫社長)は子会社のレンタス(同、坂見鹿郎社長)を通じ、格安レンタカーサービス「ニコニコレンタカー」を本格的に始めた。ガソリンスタンドに併設するかたちで貸し出し拠点を整備。試験的に運営している直営店や一部FC店を含め、四月末までに九十店体制にする。二〇〇九年末までには三百店に増やし、年商三十億円を目指す。

雇用や投資不要

 小型車で十二時間二千五百二十五円と、大手レンタカー会社の半額程度の価格帯で貸し出す。"クルマ離れ"で経営が厳しいガソリンスタンドをFC化するので、従業員の新規雇用や設備投資が要らない。車両は状態の良好な中古車を独自ルートで調達。予約はレンタスが一括で受け付けることでFC店の業務を効率化している。

 自動車メンテナンスやリース事業を手掛けるニッポンメンテナンスシステム(NMS、東京・中央、伊藤光治社長)も「タウンレンタカー」事業を始める。取引先の中古車販売店や買い取り店をFC化し、兼業方式で運営する。同社がすでに展開している損保やリース業界などを対象にした法人向けレンタカー事業で使った車両を転用。FC加盟店となる買い取り店が買い取った車両も使って初期投資を圧縮する。

 当面は首都圏に絞って事業展開し年内に百店を設ける考えだ。自前だけでなく、新たなレンタカー事業に進出したい企業に運営ノウハウを提供するビジネスも展開する計画を進めている。

立体駐車場でも

 大阪市のジンオート(原黄紳社長)は立体駐車場と提携。立体駐車場の空き枠を使うことで運営コストを削減し、軽自動車なら一日乗っても三千五百七十円という低価格を売り物にしている。駐車場の管理受託業務にレンタカー事業を連携させる方式で市内に三拠点を直営展開している。

 二〇〇七年七月から格安レンタカー「ワンズレンタカー」をFC展開しているワンズネットワーク(千葉県船橋市、島一徳社長)も需要拡大を見込み出店を加速する。現在首都圏に三十八店あるガソリンスタンド併設店を四月末までに四十四店に増やす。一〇年三月末までには全国で五百店体制を整える戦略だ。「乗り捨て」対応やウェブ予約などの新サービスも早期に導入する。

 各社ともガソリンスタンドなど既存のインフラと中古車を活用しているのが特長。今後は価格だけでなく、サービスの質を競う動きが進みそうだ。

【表】コンパクトカーを12時間借りる例      

サービス   ニコニコレンタカー   大手レンタカー会社

料金   2525円   5250円

車種   マーチ、ヴィッツほか   ヴィッツ、パッソほか

(注)料金は税込み。ニコニコレンタカーの料金は会員価格      

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