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眼鏡大手、店舗閉鎖を加速、三城、70〜100店、市場縮小、収益優先に。

[ 2009年6月5日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 大手の眼鏡専門店チェーンが店舗閉鎖を加速している。最大手の三城ホールディングス(HD)は2009年度の閉店数を過去最大の70〜100店とするほか、関西地盤の愛眼は09年度も前年度に続いて店舗数を減らす。眼鏡市場は消費者の節約志向が強まっているほか、買い替えサイクルも長期化し、縮小が続いている。今後は拡大戦略から収益を優先した出店戦略に軸足を移す。

 「メガネのパリミキ」などを運営する三城HDは09年度に、国内約1000店のうち70〜100店の不採算店を閉鎖する計画だ。前年度は61店を閉めた。新規出店数(移転を含む)は15店にとどまる予定で、店舗数の純減は07年度から3期連続となる見込み。

 同社は08年度(09年3月期)の連結最終損益が上場以来初の赤字に転落。このため従来の拡大路線を転換し、今後は不採算店の閉鎖で収益性を重視していく。一方、低価格を武器に販売攻勢をかける同業他社との競争が一段と激化しているため、今後は一個あたりの平均価格(約3万4000円)より安い1万円から2万円前後の品ぞろえを増やす。

 愛眼は09年度に6店出店する一方、11店を閉め、総店舗数は291店に減少する。08年度も19店を閉め、11店減っていた。これまで全店舗で価格と品ぞろえを統一していたが、地域のニーズに応じ、営業政策を一新する。

 眼鏡光学出版(東京・台東)などの調べによると、国内の眼鏡小売市場は過去10年で5600億円から4600億円に縮小。平均客単価は15%減の約2万7000円まで下がったほか、買い替え期間は5カ月長い3年4カ月にまで伸びた。

 消費者の所得減を反映し、服装などに合わせるため複数の眼鏡を使い分ける人も減少している。このため、大手チェーンではメガネスーパーは08年度に全店舗の2割に当たる144店、ビジョンメガネ(大阪府東大阪市)も08年度に全店舗の3割に当たる63店をそれぞれ閉鎖した。

 眼鏡の需要低迷は今後さらに拍車がかかる見通しで、「09年の市場規模は4000億〜4300億円にまで縮小する」(大手眼鏡専門店)との見方もある。

 これまで大手チェーンは品質を優先した販売で、規模の小さい低価格チェーンとのすみ分けができていたが、今後は価格差が一段と縮小しそうだ。

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