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サークルKサンクス、FC解約巡りCVS提訴、契約内容で溝深く。

[ 2010年6月30日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 東京都と千葉県で「サンクス」を展開するシー・ヴイ・エス(CVS)ベイエリアがチェーン脱退を要望し、サークルKサンクスと訴訟になっていることが分かった。契約途中であるため、サークルKサンクスは今年5月「中途解約権は認められていない」として東京地裁に提訴した。契約内容を巡る両社の溝は深い。

 CVSはサークルKサンクスと企業フランチャイズ(FC)契約を結び、東京都と千葉県でサンクスを約130店営業している。

 発端はCVSが昨年2月、サークルKサンクスに中途解約に向けた話し合いを要請したことにある。サークルKサンクスによると「当社以外のコンビニチェーンに加盟したい旨の要望」があったという。両社の協議は難航し、サークルKサンクスが同7月に東京簡裁に調停を申し立てた。

 対立が深まったのは今年4月。CVSの運営する千葉県市川市内のビジネスホテル1階にローソンが開業。これに反発したサークルKサンクスは「店舗を他チェーンに賃貸する行為は契約に基づく義務違反」としてCVSに回答を求めたが、CVSからは「期限を経過しても回答はなかった」という。

 サークルKサンクスは(1)CVSの中途解約権の不存在の確認(2)(店舗の他チェーンへの賃貸という)義務違反行為の差し止め――を求めて、5月20日付で東京地裁への提訴に踏み切った。

 CVSは「ローソンはあくまでホテルのテナントで、サンクスを転換したものではなく、契約違反には当たらない」との立場。中途解約に関しては「契約には当社の中途解約権についての言及がなく、権利があるともないとも判断できない内容になっている」という。

 それに対しサークルKサンクスは「CVSに中途解約権は認められていない。中途解約となればチェーン全体の損失は大きい」と強調する。

 CVSは中途解約を求めた理由として「当社の営業利益が減少していくなかで、チェーンの商品力やサービスに課題があった」と指摘。「サンクスブランドをどうしていくのかビジョンの説明も足りない」という。

 両社の契約では、CVSは契約終了後の2年間は「サンクス」以外のコンビニを営業したり、店舗を他チェーンに賃貸したりできない「競業避止義務」を負っている。

 訴訟にまで発展したことで、22年間にわたってサンクスを運営してきたCVSとチェーン本部であるサークルKサンクスの対立は長期化の様相をみせる。着地点は見えていない。

(天野豊文)

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