過去最多の111社が大阪に集結! 初日から盛り上がった「フランチャイズ・ショー大阪2023」をダイジェストでレポート

フランチャイズの展示会としては日本最大級を誇るフランチャイズ・ショー。2020年までは東京開催のみでしたが、2021年からは大阪でも開催。3回目となる「フランチャイズ・ショー大阪2023」が7月20日(木)〜21日(金)の2日間、インテックス大阪にて開催されています。

会場には、大阪開催にて過去最多となる111のフランチャイズや代理店本部などが出展。しかも、そのうちの30社以上が初出展となるなど、これまでフランチャイズ・ショーに足を運んだことのある人も新しいビジネスと出会えること間違いなし。

この記事では多くの人が足を運んだ「フランチャイズ・ショー大阪2023」の初日の様子を徹底レポート。7月21日(金)も10時から16時30分まで開催しています。フランチャイズ加盟を検討している人はもちろん、気になるビジネスがある人はお気軽にインテックス大阪までお越しください。お待ちしております!

「フランチャイズ・ショー大阪2023」の会場の様子をレポート!

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7月20日(木)の10時に開幕した「フランチャイズ・ショー大阪2023」。会場はこれまでと同じくインテックス大阪で、最寄りの「中ふ頭駅」からは徒歩5分とアクセスも抜群です。

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入り口を抜けて待ち構えていたのは、幼児教室「コペル」の巨大ブース。フランチャイズ・ショーに来たことがある人にとってはもはや定番の光景です。

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児童発達支援スクール「コペルプラス」も共同で出展

文部科学省のレポートによると、1999年から2014年の15年間で障がい児童数は2倍以上に増加している一方、恒常的に9割近くの待機児童がいるとのこと。社会貢献性が高いビジネスを探している方は要チェックのビジネスです。

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開場とほぼ同時に商談ブースは満席になるほど人気。ペルくんもこのスマイル

続いて見えてきたのは、元プロ野球選手・古田敦也氏のテレビコマーシャルでお馴染みの「ハウスドゥ」。高いブランド力を活かした圧倒的な集客力はもちろん、景気に左右されにくい点が魅力の不動産売買仲介専門フランチャイズです。

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「ハウスドゥ」の加盟店契約数はじつに692店舗(2023年6月末現在)。ブースではミニ説明会を開催していました

「ハウスドゥ」のブースを抜けると、お次は「ワールドプラスジム」のブースがお出迎え。「ワールドプラスジム」はコロナ禍以降、爆発的にブームとなった24時間営業のスポーツジムで、全国でじつに140店舗を展開しています(2023年2月時点)。

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「そのジム本当に成功しますか?」

美容・健康系フランチャイズが多数出展!

コロナ禍に注目を集めたビジネスといえば美容・健康系のビジネス。コロナ禍以降もその勢いは衰えず、今回のフランチャイズ・ショー大阪にも多くの美容・健康系フランチャイズが出展しています。

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プロラボホールディングスが手がける会員制カウンセリングサロン「エステプロ・ラボ」。直営17店舗がすべて黒字

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15分で手軽におしゃれを楽しむ「クイックカットBB」。全国で155店舗を展開中

なかでも取材班が気になったのは「じぶんdeエステ ROOM」。低コストかつ低リスクで開業できると、コロナ禍にトレンドとなったセルフエステビジネスです。コロナが落ち着いた今でも多くのセルフエステ店がオープンしていることもあり、多くの加盟検討者が気になっているのではないでしょうか。

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「ミキティも絶賛」

セルフエステ業界のパイオニアとして知られる「じぶんdeエステ ROOM」に直撃インタビュー。事業の特徴をメインにお話をお聞きしました。

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じぶんdeエステ ROOM/花田真由子 代表取締役(じぶん de)

コロナ禍に爆発的なブームとなったセルフエステですが、じぶんdeエステ ROOMはそれよりも数年早い2017年4月に事業をスタート。「日本で初めてセルフエステを展開しました」と花田代表。

オープンしてすぐに話題となり店舗数を順調に増やすものの、2020年のコロナ禍に休業を余儀なくされました。そこで2020年6月からは業務用エステマシーンのレンタル事業を、2021年6月からは販売事業をスタートするなど、状況に応じて変化を遂げていったそうです。

「現在は『じぶんdeエステ ROOM』の新規店舗をオープンいただくのはもちろん、集客のフックとして業務用エステマシーンを導入していただく事業の2軸で募集しております」

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このエステマシーン、使ったことがある人も多いはず。それもそのはず......

「こちらのエステマシーンはchocoZAP(チョコザップ)さんに導入いただいています。現在は500店舗以上の店舗に導入いただいていて、このマシーンが集客のフックになっているとお聞きしています。使ったことのある方も多いようで、このマシーンを指さして『これ、chocoZAPで使ってる!』と嬉しそうにおっしゃる方も多いんですよ」

なるほど。体を鍛えるだけでなく本格マシーンによるエステも体験できることで集客を底上げさせているようです。スポーツジム以外にはどんなビジネスとシナジーがあるのでしょうか。

「あとは美容室や美容歯科、さらには矯正下着店など、美容に関係する事業を展開しているところでしたらどんなビジネスでも相性が良いと思います。さらなる集客アップとして、導入いただけたら幸いです」

福祉系ビジネスで超高齢社会をビジネスチャンスに

美容・健康業界に負けず、加盟検討者が熱い眼差しを向けるのが福祉業界。世界でも稀に見る超高齢化社会に突入している日本において、福祉業界は無視できない存在です。その福祉業界に未経験から参入できるのがフランチャイズの魅力といえます。

3月に東京ビッグサイトで開催された「フランチャイズ・ショー2023」でも多くの福祉系フランチャイズがブースを構えていましたが、その勢いは大阪でも健在。大きな賑わいを見せていました。

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「HONETSUGI」は健康寿命延伸、健康格差、慢性疲労など健康にかかわる社会問題に挑む地域貢献型のビジネス

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リハビリに特化したデイサービス「レッツ倶楽部」。異業種からの参入も歓迎

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高齢者専門宅配弁当を手がける「宅配クック123」。ブースには実際に高齢者宅へ届けているお弁当を展示

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訪問看護ステーションの「トータルケア」。高齢者が増加すると見込まれる2042年まではマーケットが拡大すると想定

フランチャイズ・ショーの会場は歩いているだけで楽しめる!

うろうろ歩いているだけで楽しめるのがフランチャイズ・ショーの魅力のひとつ。会場内には大きなブースにひときわ人混みができているブース。そしてユニークな事業で来場者の目を引くブースなど、さまざまなブースが集結しています。

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熱帯魚水槽のリースやメンテナンスを手がける「アート・アクアリウマー」

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「さかうえ」では、契約社員として2年の農業研修を実施したのち、社員として継続雇用か新規就農を選べる

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フランチャイズにしては珍しく、アパレルの小売り事業を展開する「ワールドフランチャイズシステムズ」

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超巨大なブースを構えていた「ダスキン」

取材班の目にとまったのは、不思議なネーミングの「いなか出前亭」。コロナ禍に兵庫県西脇市で誕生したデリバリープラットフォームで、専用のアプリで注文を受けた商品を指定の場所までお届けするサービスとのこと。

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「いなか出前亭」

デリバリーサービスが一般化する一方、サービスを利用できるのは繁華街が中心です。「買い物したいがお店が遠い」「免許を返納したいが公共交通機関がない」など、"田舎"にも多くのニーズがあるものの、まだまだ普及していないのが現状です。

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「ITと物流で地方の課題を解決する出前ビジネス」

それを解決するのが「いなか出前亭」。地域の物流を担うことで地方の課題を解決し、"田舎"をもっと便利にしたい方は必見のビジネスです。

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店舗支援や事業支援系のサービスを展開する企業も多数出展

フランチャイズ・ショーには加盟店を募集するフランチャイズ本部だけが出展しているわけではありません。店舗運営をサポートする商品を手がける企業や店舗デザインのプロフェッショナル、そして移住や起業を支援する行政の窓口まで、さまざまなブースが散見されます。

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「i-PRO」は画質の良いカメラを使った遠隔監視で、多店舗経営や無人経営のセキュリティを向上

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「ふくしま12市町村移住支援センター」では、福島県内にある12の市町村への移住や起業をサポート

コロナ禍を耐え抜いて、飲食業界が元気に復活!

忘れてはならないのが飲食業界。新型コロナの影響をもろに受けた飲食業界ですが、日常を取り戻すとともに活気も回復。多くの飲食系フランチャイズ・代理店がフランチャイズ・ショー大阪の会場内に軒を連ねていました。

なかでも取材班が気になったのは、フランチャイズ・ショー初出展の「台湾ケンさん」。

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名古屋名物・台湾ラーメンを手がけているそうですが、どうやら運営しているのは印象的なCMでおなじみの車検専門店「コバック」とのこと。どうしてコバックが飲食事業を...?そもそも本当にあのコバックなのでしょうか。

「はい、『コバック、コバック、車検のコバック♪』でおなじみのコバックです!」──そう笑顔で教えてくれたのは、コバックダイニングスの堀田 篤司 本部長。

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堀田本部長、よろしくお願いします!

「じつは2016年11月に愛知県豊田市で台湾ラーメン店の『台湾ケンさん』をオープンしていて、現在は3店舗の直営店舗を運営しています。コロナ禍で少なからず影響を受けたものの、2023年5月にコロナ禍前の売り上げのレコードを塗り替えたんです。これをきっかけにフランチャイズ展開をスタートさせようと、今回フランチャイズ・ショーに出展しました」

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あのコバックが台湾ラーメン店を手がけているなんて初耳です。いったいどんなきっかけで台湾ラーメン店をオープンさせたのでしょうか。

「愛知県豊田市に人気の台湾料理店があったんです。コバックの代表の小林 憲司がもともとそこのお店の大ファンでずっと通っていました。ただ、あるときそこの台湾料理店のオーナーが体調を崩して店を閉めるというので、『この味は残さないといけない』と一念発起。全国に広めようと新たに事業を立ち上げたのがはじまりです」

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「勘のいい人ならお気づきかもしれませんが、台湾ケンさんのイメージキャラクターはコバックの代表の小林がモチーフになっています。そして、小林 憲司の"けんじ"から『台湾ケンさん』と名付けています」

全国に540店舗以上を展開するコバックが、これまでのノウハウを集結させてサポートしてくれるのでより一層安心感があります。「台湾ラーメンに少しでも可能性を感じていただけたらぜひブースまでお越しください」と堀田本部長。

元気を取り戻したのは「台湾ケンさん」だけではありません。そのほかにもたくさんの飲食チェーンが会場内を盛り上げていました。

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ひときわ大きなブースで多くの人が足を止めていた「珈琲館/カフェ・ド・クリエ」

普段、街中を歩いているとどちらもよく見かけるお店ですが、じつはフランチャイズ展開しているなんて知りませんでした。フランチャイズ・ショーの会場内を歩いていると、馴染み深いお店がたくさんあってワクワクします。

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こちらはルイボスティー・ノンカフェイン専門店「H&F BELX」。渋谷や有楽町、恵比寿などで店舗を展開中

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「21時にアイス」は夜間営業に特化したソフトクリームのお店。低コストで運営できる一方、月間収益100万円超えを目指せるそう

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「元祖 麻婆カレー専門店 マボカリ」。通称"マボカリ"は、本格四川麻婆豆腐と絶品甘辛欧風カレーを独自の製法で融合させたカレー

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「情熱ホルモン」。通称"情ホル"では店内カットする事でリーズナブルかつ質の高い商品提供を実現

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バーチャルレストランの先駆けとして知られるTGAL。今回は主力ブランドのひとつである「とろけるハンバーグ専門店 福よし」のフランチャイズ加盟を募集

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24時間365日営業の「24h無人ホルモン直売所」。コロナ禍にトレンドになった無人販売ビジネス

来場者に突撃インタビュー

最後は、当日会場に足を運んだ来場者にインタビューを敢行。「フランチャイズ・ショー大阪2023」に訪れたきっかけや気になる業界などをお聞きしました。

笑顔が素敵なこちらの男性は、大阪府内にある小売り系の会社に勤めているとのこと。すでにフランチャイズにも加盟していて、今後さらにフランチャイズ加盟を検討していることから「フランチャイズ・ショー大阪2023」に足を運んだそう。

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「ジム関係のフランチャイズを中心に見てまわっています!」

この男性が気になっているのはフィットネスジム関係のフランチャイズ。

「老若男女を問わず利用できることから、ジム関係のビジネスを見てまわっていました。じつは、ほかにも違う担当者が会場を回っていて、その担当者は冷凍自販機を中心に見てまわっています。冷凍自販機も省人化できて人件費を削減できますからね」

フィットネスジムも冷凍自販機も、コロナ禍以降に大きな注目を浴びました。どの業界も慢性的な人手不足に悩まされている昨今、無人でできるビジネスがトレンドのようです。

インテックス大阪でお待ちしております!

新型コロナ感染症が5類感染症に移行してからはじめての開催となったフランチャイズ・ショー。前回の大阪開催よりも出展者数が増えて111のフランチャイズや代理店本部などが出展しています。これだけ多くのフランチャイズ・代理店本部から話を聞けるのはめったにないチャンス。

併設展示会として、「リテールテック大阪2023」 「JAPAN SHOP大阪2023」「SECURITY SHOW大阪2023」も開催中なので、一緒にチェックしてみるのもおすすめ。

7月21日(金)も、10時〜16時30分まで開催しています。フランチャイズ加盟を検討している、または興味がある方はインテックス大阪までお気軽にお越しください。お待ちしております!

【この記事を書いた人】
幸谷 亮(こうや・りょう)
フリーライター・編集者。フランチャイズWEBリポートなど多くのWEB・紙媒体で執筆。前職はフランチャイズ本部の開発担当。