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コナカ「ディファレンス」――オーダースーツ、早く安く、2週間で完成、3.5万円〜(HotZone)

[ 2016年11月9日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 コナカが10月1日に開いたオーダースーツ専門店「ディファレンス」が好調な滑り出しを見せている。税別3万5千円からという手ごろさと、完成まで原則2週間という速さを会社員らにアピールする。スマートフォン(スマホ)のアプリで注文できるサービスも導入した。好調なオーダースーツ事業の成長に向けた戦略店舗と位置づけて、店舗網を広げていく。

 東京メトロ表参道駅から徒歩3分。ディファレンスの1号店は高級ブランド店を思わせるようなガラス張りの外観が特徴だ。広さは約70平方メートル。中央には大きな机、壁にはサンプルの生地などが並ぶ。

 11月上旬の昼間に訪ねると、会社員が営業で着るスーツを探していた。「触ってみてください。肌触りが良いですよ」。販売員が客の要望を聞き出し、好みに合うスーツを提案する。客は「これならかっこよく見えそう」と満足げだった。

 原則として予約制で、客は予約時に予算や好みの色柄、着用シーンを伝える。店側は来店前に要望に沿ったスーツを用意しておく、国産やイタリア製など約150種類の生地をそろえており、価格は1着3万5千〜10万円。売れ筋は全量ウール素材となる5万円の価格帯の商品という。シャツも200種、ネクタイも100種をオーダーで買える。

 土日は予約ができない時間があるほどといい、滑り出しは好調だ。その理由の一つが仕上がりの速さ。一般的なオーダースーツは海外の工場で縫製するため、注文から完成まで1カ月ほどかかる場合が多い。コナカは九州の協力工場を使うことで2週間で届ける。

 仮縫いをしないパターンオーダーだが、肩幅や着丈、袖丈、股上、膝幅、裾幅などを詳細に採寸しており、「極めてフルオーダーに近い仕上がり」(ディファレンス事業部の中嶋傑ゼネラルマネジャー)。肩の曲線や襟の返し方など難しい型紙を使うが、縫製工場に技術指導することで可能にしたという。

 紳士服市場が縮小するなかでもオーダースーツの需要は底堅い。コナカが展開するオーダー店「OSV」の既存店売上高は5年で2倍に成長した。湖中謙介社長は「若者らは一手間加えたスーツに価値を見いだしている」と強調。ディファレンスはOSVよりも一人ひとりの好みに合わせて細かい修正を可能にした。

 スマホアプリによる注文では、店頭で測ったサイズが反映されるため、生地の色柄やボタンなどを選ぶだけで購入できる。1号店の売り上げ目標は年1億5千万円。中嶋氏は「十分に達成できる」と自信を見せる。今後2〜3年内には都市部の駅ビルなどで50店まで増やす考えだ。

(角田康祐)

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