日経メッセ > JAPAN SHOP > ニュース > 高島屋大阪店「マイコンフォートサロン」――衣・食・美容1カ所で、婦人服売り場寄る動機に(HotZone)

日経の紙面から

高島屋大阪店「マイコンフォートサロン」――衣・食・美容1カ所で、婦人服売り場寄る動機に(HotZone)

[ 2017年6月14日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 高島屋大阪店(大阪市)が3月に開いた婦人服売り場「マイコンフォートサロン」の滑り出しが好調だ。売り場内にカフェやハンドケアサロンを併設しており、ファッションと食、美容を1カ所で楽しめる。開放感がありふらっと立ち寄りたくなる空間を作って、不振が続く婦人服の売り上げにつなげる。

 宝飾品や婦人服が並ぶ5階に、342平方メートルの売り場を開いた。主なターゲットは60歳以上の女性で、カジュアルなおでかけや通勤、旅行などで着る服をそろえた。「トゥービーシック」「パオデロ」などのブランドの商品が並べられている。

 売り場の中にはソファが置かれており、週末には妻の買い物に付き合う夫がくつろぐシーンも見られる。

 さらに、カフェとハンドケアサロンまで併設されているのがこの売り場の特徴だ。カフェを訪れたお客はオープン以来3カ月で約6千人。街中の路面店に比べると決して大きくない数字だが、「お客がカフェで一休みして、その後の買い物につながる」と売り場担当の兼田篤子・販売第2部課長は語る。

 マイコンフォートサロンには壁がなく、開放感のある設計をしている。他のフロアにある独立したカフェと異なり、ふらっと立ち寄りやすい。

 ハンドケアサロンは手の保湿や爪の手入れ、ささくれの除去などができる。ハンドクリームや温熱ミストを使い、ハンドトリートメント(2700円)など10種類以上のコースがある。

 ネイルサロンはあちこちにあるが、ハンドケアサロンはそれほど多くない。兼田課長は「年齢を重ねた女性は手を見せるのが恥ずかしくなる人も多い。お客一人ひとりにあったお手入れを提案する」と狙いを語る。

 ハンドケアサロンの近くには宝飾売り場や時計売り場もある。「手がきれいになってオシャレを楽しみたくなった」と話す女性客がいたり、指輪や時計を買いに来た客がハンドケアをしていったり、相乗効果が生まれているという。

 服を購入したお客にも、カードの支払い完了までのちょっとした間に、店員が無料でハンドクリームを塗るサービスをする。興味を持った場合は、本格的なサービスを受けてもらう。

 ファッション、飲食、サービスを垣根なしに提供する。兼田課長は「これからは店舗で楽しんでもらえる空間作りが重要となる」と語る。

 伸び続けるインターネット通販にも押され、百貨店を取り巻く環境は厳しさを増す。高島屋はリアル店舗の良さを打ち出していくことで、顧客を引き留める。(荒尾智洋)

ニュースの最新記事

PAGE TOP