日経メッセ > JAPAN SHOP > ニュース > 岐阜経済特集――財産生かし地域おこし、町並み・歴史で観光誘客、景観保ち新店次々。

日経の紙面から

岐阜経済特集――財産生かし地域おこし、町並み・歴史で観光誘客、景観保ち新店次々。

[ 2017年10月19日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 岐阜県には各地に古い町並みが残る。高山市の中心部や、中津川市にある旧中山道の宿場町「馬籠宿」は全国的に知られた観光地だ。美濃市の「うだつの上がる町並み」にも注目が集まる。こうした中、県内で企業が古い建物を営業に活用する動きが広がってきた。

 郊外店を中心にスポーツ用品を販売してきたヒマラヤが、岐阜市にアウトドア衣料の新業態店を開業した。築100年を超える古い商家を賃借し改装した。岐阜城がそびえる金華山のふもとの景観保護地域で、空き家となっていた紙問屋だった建物を改装した。

 広さは約100平方メートル。床の間を陳列スペースに、納戸は試着室にするなど、建物をそのまま生かしている。奥の蔵は、地元製の衣料などを扱う催事などに使っている。

 ハイセンスなアウトドア用シャツや上着などを扱い、若者から高齢者まで呼び込む。年間1億〜2億円ほどの売り上げを目指している。金華山にはハイキング客も多く訪れ、来店が見込めると判断した。今後は全国の大都市や観光地に「クラホリック」の店舗を展開する計画だ。

 十六銀行も古い町並みが残る岐阜市川原町地区に古民家を改装したATMコーナーを開設した。長良川のウ飼い観覧船乗り場や旅館なども近く、観光客も多い場所だ。ただ、これまでは金融機関のATMはなかった。

 町家造りの木造家屋を約900万円かけて改装し、周囲の町並みになじむ外観にした。近くには1897年(明治30年)に出店した同行初の支店、旧「富茂登(ふもと)出張所」の建物も現存しており、多店化の原点といえる場所への復帰だ。

 リフォームや解体業を手掛ける美建田辺(大垣市)も、築110年の古民家を取得し、本社事務所としている。2階建てで延べ床面積千平方メートル強。約1300万円かけて、はりや柱を残して改装した。古民家を現代的な住宅に改装したい顧客へのモデルハウス的な位置付けとなっている。

ニュースの最新記事

PAGE TOP