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シュープラザ二俣川西友店――シニア向け売れ筋に絞る、売り場の清潔感を重視(HotZone)

[ 2017年11月22日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 靴専門大手のチヨダが10月に開いた「シュープラザ二俣川西友店」(横浜市)が好調な立ち上がりを見せている。周辺地域の高齢化に伴い客層はシニア層が中心だが、清潔感のある売り場づくりや売れ筋商品に絞った陳列などでシニアに寄り添う。「平日の売り上げが土日を上回ることも多い」(チヨダ)といい、開業1カ月の売上高は計画比2割増と好スタートを切った。

 チヨダは1994年、主力の靴店「東京靴流通センター」に次ぐ第二の柱として、シュープラザ業態を立ち上げた。現在、全国に約400店を展開している。

 二俣川西友店は、相鉄線二俣川駅から徒歩4分ほどの立地にある西友の3階に位置する。1階には食品スーパー、2階には家電量販店が入り、3階の同じフロアにはファッションセンターしまむらや100円ショップのセリアなどが軒を連ねる。売り場面積は約300平方メートルで、シュープラザの一般的な店舗の大きさ約500平方メートルと比べると小ぶりだ。

 店内をのぞいてみると、昼間の時間帯にもかかわらず、買い物客の姿が目立つ。特にシニア層の客が多く、1階の食品スーパーのレジ袋を片手に、買い物ついでに店に寄っているようだ。

 丸山仁店長は「売れ筋商品に絞って陳列することで、買い物しやすいよう心がけている」と話す。シニア客は商品数が多すぎると選ぶのに迷ってしまうのだという。ウオーキングシューズなどシニアに人気の商品を中心に、お薦め品を絞り込むことで購入の決断を促しやすくなるという。

 また、商品の機能性を丁寧に説明できるよう店員を指導。通路幅も通常店舗より広げるとともに、試着用の椅子もオープン時の2倍弱にあたる14脚に増やした。レジ周りや売り場の清掃を徹底して店内の歩き回りやすさも確保している。

 売れ筋は、歩きやすさに配慮したシューズ「バイオフィッター・バイ パンジー」(2689円から)だ。シニアに人気のブランド「パンジー」とコラボした商品で、チヨダ限定で販売する。デザイン性に加え、軽くてやわらかく歩きやすい点が60代以上の女性客から支持されている。

 シューズプラザが全店で実施している靴の引き取りサービスも、同店では購買機会の拡大につながっている。不要になった靴を店に持ち込めば1足につき200円の割引券を受け取れる。二俣川西友店では1日平均15足が集まるという。定期的に55歳以上の顧客を対象に10%割り引くサービスも提供。話題性で集客につなげている。

 少子高齢化に直面する国内市場にあってシニア世代の需要を取り込めるかどうかが企業の成長のカギになる。同社は二俣川西友店のような店づくりを他店でも心がけ、シニア世代のファンを増やす考えだ。

(鈴木慶太)

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