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「ユニクロムーブ」――「動き」テーマの新店舗、アスレジャー系衣料充実(HotZone)

[ 2017年12月13日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 ファーストリテイリング傘下のカジュアル衣料品店ユニクロが3月にオープンした新店舗「ユニクロ ムーブ」の人気が高まっている。高島屋新宿店(東京・渋谷)内に開設。「動き」をテーマに、運動に適した機能性衣料や日常生活でも着用できる商品を用意。スポーツ向けマネキンを使うなど見せ方も工夫する。定期的なイベントも通じて着実にリピーター客を増やしている。

 「珍しい店舗だわ」「テニスの錦織選手が着ていたアウターだ」。11月下旬に高島屋新宿店8階の店舗を訪れると、通りすがりの老夫婦や若いカップルが口々に驚きの声を漏らした。開業して9カ月近くたつが、通常の「ユニクロ」と違う雰囲気は新鮮に映るようだ。

 売り場面積は1フロアで約250平方メートル。ユニクロ店舗の間では決して大きい部類に入らないが、店内を歩くと広々とした、明るい印象を受ける。全体的に白色を基調とし、ハンガーや壁、棚の色も白で統一した。

 特徴はランニングやヨガといったスポーツのほか、普段のちょっとした運動時に着られる洋服を充実させたことだ。東レと開発し速乾性に優れるシャツのほか、伸縮性のある「感動パンツ」を陳列。錦織圭選手が全仏オープンテニスで着用した商品も取り扱う。足元では風や雨を防ぐ「ブロックテック」関連のアウターが人気となっている。

 見せ方にもこだわりを示す。展示用のマネキンは腕が太く胸筋が大きい。普通のマネキンと異なり、スポーツ用品向けのマネキンを使っているためだ。走ったり動いたりする姿勢が多く、「着用する服も『(スポーツ用品をファッションに取り入れる)アスレジャー』を意識している」(山本健尊店長)という。壁にダンベルやテニスラケットを飾るなど、装飾にも気を使っている。

 ユニクロは2016年から、スポーツの用途でも使えることをコンセプトにした商品群を打ち出している。新店舗は「情報発信基地」の意味合いもあり、服装だけでなくスポーツに関する情報も店から発信する。

 月1回、ランニングイベントを主催。参加者が店の販売員と一緒に週末の朝に都内を走り、朝食を一緒に取る。販売員が首にぶら下げる名札に得意なスポーツを書いており、運動に関する顧客の悩みや相談にのることができる。販売員と利用客との関係が深まり、再び店舗を訪れるきっかけになっているのだという。

 山本店長は「口コミでリピーターが増えてきている」と手応えを口にする。午前中はお年寄りや女性が多く、夕方になると仕事帰りの会社員の姿が目立ち始めるという。

 最近、本物の自転車やキャンプ用品を店内に置いた。ランニングなどに限らず、幅広いスポーツでショッピングの楽しさを伝えられるかが今後の課題。試行錯誤を続けている。(原欣宏)

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