日経メッセ > JAPAN SHOP > ニュース > cisca(ミニストップ)――オフィスに新しい「食堂」(出来たてスポット)

日経の紙面から

cisca(ミニストップ)――オフィスに新しい「食堂」(出来たてスポット)

[ 2017年12月13日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 ミニストップは11月、東京都心のオフィスビルに食品販売に特化した「cisca(シスカ)」の新店を開いた。従来の路面店のシスカに比べ健康志向の商品を中心に品ぞろえを2倍に拡大。調理したてのパンやカレーをイートインスペースで食べられるほか、「ちょい飲み」にも対応した。会社員の需要を取り込み今後、立地に合わせた柔軟な出店ができるようにする。

 「オフィスビルの新店舗でシスカの接客サービスと商品を磨いていく」。ミニストップの事業開発部ciscaチームの迎辰也マネージャーはこう語る。

 新店「シスカグラントウキョウ店」は東京・丸の内のオフィスビル「グラントウキョウノースタワー」17階に開いた。店の中央には、店内で調理したこだわりのサンドイッチやカレーが並ぶ。このほか、スープや菓子、飲み物など約2500品目を扱い、常時10人以上が座れるイートインスペースも設けた。

 シスカは2014年9月に出店を始め、現在都内に4店ある。通常のコンビニエンスストアのように雑貨類などは扱わず、食品の販売に特化した店で、これまではすべて路面店だった。新店は初めてビルのテナントとして開き、店舗面積も既存の主力店と比べ4割ほど広くした。

 カレーだけでも「グリーンカレー」や、溶き卵とワタリガニのうまさが濃縮され「蟹(かに)とたまごのカレー」など全6種類を用意。焼きたてパンは常時約20種類を販売する。健康志向の高まりに対応し、オーガニックの原料を使った菓子や飲料も既存のシスカより3割以上増やした。

 近隣の住民なども訪れる路面店と異なり、客のほとんどはビル内のオフィスで働く人たちだ。「より普段使いしてもらう」(迎マネージャー)ため、既存のシスカではほとんど扱っていなかったコンビニのミニストップの商品も新たに取り入れた。

 朝や昼はパンや弁当類をさっと買い求めていく人が多いが、仕事の合間にいれたてコーヒーなどを飲みながらカフェとして利用する人も目立つ。午後3時以降は生ビールも販売し、仕事帰りの会社員がイートインでちょい飲みを楽しめるようにもした。開店から1カ月近くたったが、出足は順調という。

 ミニストップは国内のコンビニ業界でシェア4位。ファミリーマートがサークルK・サンクスを運営していたユニーと経営統合するなど上位3社は拡大路線を突き進み、規模の格差は一段と広がっている。人手不足も課題となっており、経営環境は厳しさを増す。

 シスカはコンビニを補完する事業として立ち上げたが、16年末以降に4店を閉鎖するなど必ずしもうまくいっているわけではない。ただ、営業時間は午前7時〜午後10時までで、運営するオーナーにとってコンビニより人手確保の負担が小さいなどの利点がある。

 ミニストップによると、計画中の複数の新築オフィスビルからすでにシスカの出店の打診が寄せられている。シスカを今後「徐々に拡大していく」(藤本明裕社長)ためにも、グラントウキョウ店の運営を早期に軌道に乗せていくことは欠かせない。(松田崇)

《店舗概要》   

▽開 業 日  2017年11月1日
▽所 在 地  東京都千代田区丸の内1の9の1 グラントウキョウノースタワー17階
▽店舗面積   147平方メートル

ニュースの最新記事

PAGE TOP