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高島屋、賀寿用ギフトのサイト――若い世代に選び方も解説(戦略ネットBiz)

[ 2018年2月7日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 高島屋がオンラインストアでの販売を伸ばしている。バレンタインや母の日、中元や歳暮など期間限定ギフトのほか、結婚や出産、入学などのお祝いギフトの充実がその要因だ。このほど新たに立ち上げたのが、60歳以上の長寿を祝うためのサイトだ。賀寿の商品を贈る際の選び方のコツや注意点も紹介しながら、積極的に提案している。

 オンラインストアのギフトコーナーに「高島屋の賀寿お祝い」のサイトを立ち上げた。フード・スイーツのほか、食器やぬいぐるみ、財布やネックレスなど約1000品目を扱う。祝う人にカタログギフトを贈り、食事なども選んでもらうこともできる。

 賀寿は還暦(60歳)や古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、米寿(88歳)といった節目のお祝いだ。誕生日のプレゼントとして、家族や友人らがこれからも元気であることを願って贈り物をする。今後高齢化が一段と進むことも見据え、サイトを設けた。

 その一方で賀寿の贈り物をする側である若い世代になると、賀寿に関する知識のない人も少なくない。例えば還暦は赤、古希や喜寿は紫、白寿(99歳)は白といった具合に、それぞれにテーマカラーがある。サイトでは例えば「還暦を祝う赤のギフト」のページで赤色の漆器や座布団、花瓶を紹介するなど、風習がわかるように努める。

 還暦などの意味や祝い方、ギフトの価格の相場や選び方の注意点も、それぞれのページに盛り込んだ。丁寧な内容で贈る側の需要を取り込む。

 サイト内で人気があるのが、名前やイニシャルを入れるサービスだ。日本酒の瓶やゴルフのグローブをはじめ、カステラに焼き印を施すことができる。

 このほか予算から絞り込んだり、オーダー商品などカテゴリーごとのランキングから選べたりする仕組みも整えている。何を買うか迷った場合にも備え、バイヤーのお薦め商品も紹介する。

 近年は賀寿の贈り物も様変わりしている。還暦祝いの代表格は「赤いちゃんちゃんこ」だったが、「アクティブなシニアの増加で若々しさを感じるものが喜ばれがち」(クロスメディア事業部カタログ・ネット・テレビ販売部の佐久間良枝部長)。温泉旅行やレストランでの食事といった「コト消費」の贈答も人気で、ギフトのニーズは多様になっている。こうした声を意識した商品も充実させている。

 まずサイトを通じたオンライン販売で、賀寿向けの商品は早期に5割増やす考えだ。またサイトの開設は店頭にも好影響が出始めた。「サイトで予習してから実店舗の販売員に問い合わせる人も少なくなく、来店促進にも役立っている」(佐久間部長)。店頭での売り上げ増も期待する。

 高島屋はネット黎明(れいめい)期の1990年代後半から、百貨店業界では先行的にネットによる販路開拓を進めてきた。近年力を入れているのがギフトだ。京都の銘菓「阿闍梨餅」(あじゃりもち)や鳥取の「大山ハム」など地方の店舗でしか販売してない商品でもオンラインストアで買えるようにしてきた。

 百貨店は実店舗が中心のビジネスだが、贈り物の包装紙やのしが高島屋のものだと喜ばれるなど、ネットでも一定の需要はあるという。このため百貨店ならではの期待に合わせた商品の提案を強化している。

 現在はワインや化粧品などリピート購入率の高い自家需要商品も充実しており、オンラインストアでは約3万3000品目を扱う。新たな特集ページの立ち上げなどで17年度のネット売上高は13年度比7割増の140億円をめざす。今後は冠婚葬祭向けの贈り物の販売も充実させるという。(角田康祐)

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