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8割初物VS.地元No.1、広島の陣――飽和に向かう32兆円市場、新設よりリニューアル。

[ 2018年5月6日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 年32兆円にのぼる国内のショッピングセンター(SC)市場が飽和状態に向かいつつある。

 日本ショッピングセンター協会によると、国内のSC数は16年末に3211カ所。近年の新規出店は50〜60カ所程度で推移しているが、97カ所が新設された07年からは大きく減っている。

 17年の既存SC売上高は16年比0・6%増えたがSC間の収益力の格差は開く一方だ。足元では既に有望な立地は限られ、建設費の高止まりなど逆風も吹く。

 このため、イオンはSC戦略の見直しを進めてきた。新規出店を残された空白地域に絞る一方、投資効率の高い既存SCの増床やリニューアルに注力。18〜19年度は新規出店を福島県いわき市など5カ所にとどめ、増床は6カ所、リニューアルは18カ所で実施する。

 イオンモールの18年2月期の営業収益は前の期比7%増の2881億円。うち国内事業は同5%増と、足元の業績は堅調だ。増床・リニューアル効果もあり、20年2月期までは安定した増収増益を見込んでいる。

 ただ、新規出店にしろリニューアルにしろ、消費者に新たな価値を提供できなければ、先行きは厳しい。ネット通販など消費の選択肢は多様化している。個々のSCがその施設独自の価値を示せなければ、やがては大淘汰時代を迎えることになりそうだ。

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