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近鉄百貨店上本町店「うえまちマルシェ」――家族で買い物楽しむ「市場」、服や菓子...カフェも併設(HotZone)

[ 2018年8月8日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 近鉄百貨店上本町店(大阪市)が3月に開いた売り場「うえまちマルシェ」が人気を集めている。洋服や靴、カバンなどのファッションアイテムに加えて、健康食品やお菓子、絵画、カフェを取り扱う。1つの売り場に様々な商品を凝縮し、まるで市場を歩くような気分を味わえる。従来の百貨店らしさにこだわらず、来店者に楽しんでもらえる店作りを進める。

 「パパ、お菓子見にいこう」。くるくると回る回転キャンディー台に目を輝かせながら小学生の子どもが父親にせがむ。母親はゆっくりと服や靴を選び、買い物が終わるとカフェで合流する。

 上本町店2階、450平方メートルの売り場では婦人服や靴などを販売するほか、お菓子「グラム」や健康食品「ヴェーダヴィ」、雑貨「ファンデュース」など7つのショップが入る。カフェも用意しており、売り場自体が小さな百貨店ともいえる品ぞろえだ。

 売り場内の床や壁を茶色を基調とした色合いで統一している。入り口にはアーケードや売り場内の各ショップの地図を設置。高い物を置かずに売り場を一望できるようにして、売り場の一体感を生み出した。

 近鉄百貨店上本町店の重松昌志営業推進部長は「食品を売り場に取り入れ、より日常の買い物をしやすくした」と狙いを説明する。近隣に旗艦店のあべのハルカス近鉄本店もあるが、上本町店はより普段使いしやすい店舗として違いを出す。

 うえまちマルシェの主なターゲットは30〜40代のファミリー層だ。店舗周辺は高層マンションの建設が進み、ファミリー層を中心に人口は増加傾向にある。一家で来店した際に、大人も子供も同じ売り場で楽しめるようにした。来店した40代女性は「家族がそれぞれ好きな商品の買い物に集中できる。カフェがあるのもありがたい」と語る。

 うえまちマルシェは店舗全体の集客にも寄与する。3〜5月で上本町店全体の入店客数は前年比7%増加と好調だ。「今まで百貨店に来ることがなかったファミリー層の取り込みがうまくいっている」(重松部長)

 9月には売り場内にセレクトショップを新設し、婦人服などの品ぞろえを増やす。重松部長は「休憩席を用いてイベントや商品説明の講習会を開き、目的がなくてもふらっと立ち寄れる店作りを進めたい」と話す。

 売り場のある場所は人通りが多く、店の顔ともいえる場所だ。従来の売り場構成にこだわらない店作りで、若い世代の新たな顧客獲得を目指す。(荒尾智洋)

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