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双眼鏡売り場、のぞく商機、ビック、コト消費に照準、鳥のオブジェで性能体感、イベント会場別にお薦め。

[ 2018年9月12日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 家電量販大手のビックカメラが双眼鏡の売り場作りに力を入れている。売り場から離れた場所にオブジェをつるして性能を確かめられるようにしたり、コンサートの会場別で適した倍率を紹介したりするなど工夫を凝らす。今後は店内だけでなく、店外でも使い心地を体感できるイベントを開くなどして、広がる需要を取り込む。

 ビックカメラ名古屋JRゲートタワー店(名古屋市中村区)では、双眼鏡から約50メートル離れた場所に野鳥のオブジェをつるした。利用客に双眼鏡の性能を体感してもらう。「実際に見る対象があった方がわかりやすい」などと好評で、有楽町店(東京・千代田)など東京都内の旗艦店にも近く導入する。

 また一部店舗では、東京ドームや京セラドームなど全国の施設の構造を展示している。会場や座席の配置から、適した倍率の機種を選べるようにしている。高齢者らに配慮し、眼鏡をかけていても見やすい機種を「メガネをしてても見やすい」など店頭販促(POP)を付けて紹介している店舗もある。

 ビックカメラでは双眼鏡の売り上げは伸びている。全店での1〜8月で、前年同期比1・5倍。けん引しているのが、音楽ライブやスポーツ観戦など「コト消費」の盛り上がり。アーティストや選手を間近に見たいという消費者が購入しているとみられる。

 また、矢野経済研究所(東京・中野)によると、アウトドア市場も伸びており、2017年の市場規模は前年比3・2%増の4398億円。キャンプ、ハイキング、野外フェスなどライトアウトドア分野が堅調に推移しており、追い風となっているとみられる。

 売れ筋にも変化がみられ、5万円を超えるような高機能・高単価の機種も人気上位に並ぶようになっている。手ぶれ補正機能を備えていて長時間見ていても疲れにくい機種や、大口径のタイプもよく売れている。

 現状の需要の高まりに加え、20年には東京五輪・パラリンピックも予定されている。ビックカメラも、これまでは利用客に双眼鏡を試してみてもらう機会は店内が中心だったが、今後はイベントを開くなどして屋外でも設ける。将来の需要増を見越し、売り場作りや接客に取り込む。

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