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新フライヤー、満足度あげる、中食需要に、クイーンズ伊勢丹など、油抑え健康志向に応える。

[ 2018年10月8日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 スーパー各社が揚げ物総菜に力を入れている。クイーンズ伊勢丹やイオン北海道はフライヤーを改良し、マルエツでは油にオリーブオイルを混ぜて低コレステロールをうたっている。共働き世帯の増加などで弁当や総菜など中食への需要が高まっている。手間がかかる揚げ物は家で調理する人が減っており、各社は揚げ物を集客の目玉に打ち出す。

 エムアイフードスタイル(東京・新宿)が運営する高級スーパーのクイーンズ伊勢丹は9月、首都圏の全17店でフライヤーを刷新した。厨房機器製造のエバートロン(同・港)の「ドクターフライ」を導入した。

 ドクターフライは既存のフライヤーに電極板を取り付けて使う。油を張ったフライヤーに特殊な電波を流すことで食材への油の吸着率が5割程度低くなるほか、油の酸化も抑えられる。電波による振動で食材の内側の水分を食材に定着させることで、よりジューシーな味わいに仕上がるという。2013年に発売され、外食店を中心に利用が広がっている。

 クイーンズ伊勢丹では唐揚げやコロッケ、カレーパンなど揚げ物全品でフライヤーを変えたところ「油っぽくなくてヘルシー」などと来店客から好評だった。導入後2週間で鶏肉の竜田揚げの売り上げが1・5倍になったという。同社では種類を拡充し、揚げ物の販売額を2割程度引き上げる方針だ。

 イオン北海道でも今春、天ぷら用にドクターフライを40店舗で導入した。油の染み込みが少なく、購入客から「野菜のうまみが感じられる」といった声があったほか、健康志向の女性客からも好評だという。半年間の天ぷらの売り上げは1割以上増えた。

 油を変えるスーパーもある。マルエツは新店などで天ぷら用の油にオリーブオイルを混ぜて使っている。コレステロールを抑えられるほか、生活習慣病の予防に効くとされるオレイン酸を摂取できるという。店頭でも「軽い揚げ上がり」「衣のサクサク感がアップ」などの店頭販促(POP)を掲げてアピールする。

 いなげやでは今春からの新店や改装店で油をコレステロールゼロの油に変えた。油の染み込みも約1割抑えられ、交換頻度も少なくなるためコスト削減も期待できるという。販売状況を見て既存店にも拡大していく。

【表】スーパー各社が揚げ物を刷新している  
エムアイフードスタイル 9月にフライヤーを刷新。低カロリーでサクサクとした食感を実現した 
イオン北海道      今春に天ぷら用のフライヤーを刷新。油の吸収を抑え、素材のうまみを楽しめる 
マルエツ        新店などで天ぷら用油にオリーブオイルを使用。オレイン酸を手軽に取れるようにした 
いなげや        新店などでコレステロールゼロの油を使用。食材への油の吸収も抑えた

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