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成田空港SC、上昇気流に学べ――買い物目当ての日本人客増やせ、「楽しくて長く居たい」

[ 2018年11月28日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 成田空港の商業施設の売り上げの中心は免税品。ラグジュアリーの充実や円安など平均客単価は上昇傾向にある。NAAリテイリングによると18年4〜9月は9344円と、16年平均に比べると1千円強上昇した。

 実はインバウンドだけでなく、日本人客の免税客単価も7615円と約500円上がった。

 「爆買い」が落ち着くなか、売上高、免税客単価ともに「上昇気流」に乗る成田空港。その主因は「日本人客にとっても商業施設として魅力が高まっていることだ」(空港商業施設関係者)。

 免税店以外も人気店が多い。文具店「トラベラーズファクトリーエアポート」では滑走路など空港らしい柄の成田限定マスキングテープがヒット。荒田千明店長は「最近はこのテープ目当てにわざわざ空港に買いに来る人も多い」。

 靴下店「Tabio」でも飛行機を刺しゅうした限定品が人気。「お客様の意見を商品開発に反映した」と販売員の川島綾夏さんは話す。

 海外の空港をモデルに進化をめざす成田空港。実はいち早く「ベンチマークは韓国の仁川空港」と言って、大規模改装して成功した商業施設がある。免税売上比率が5%程度ながら、今年10月まで26カ月連続増収の大丸東京店だ。

 12年秋の増床開業時に店長だったJ・フロントリテイリングの藤野晴由執行役常務は「お客様を楽しませる、時間消費の場として先行していたのが仁川空港だった」と話す。17年度の同店の売上高は790億円と12年度比4割増えた。さらに伸ばす余地はあると藤野氏。「東京店のコンセプトは今の東京がコンパクトにそろっていること。お客様を楽しませる手本となる商業施設は競合に限らない」。インバウンド4000万人時代へ、商業施設が取り組むべきことは、まだまだある。

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