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流通・外食、新卒13%増、増加数アイン首位、薬剤師確保に力、来春採用。

[ 2019年4月22日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 日本経済新聞社がまとめた2020年春の流通・外食企業の採用計画調査(最終集計)で、ドラッグストアや調剤薬局が大幅に採用を増やす見通しだ。積極的な新規出店が続く各社にとって、薬剤師など人材の確保は最重要課題となっている。高卒などを含む新卒採用計画(比較可能な182社が対象)は全体で2万4526人。19年春の実績から13%増える。

 19年春実績からの増加数ランキングでトップとなったのは調剤薬局最大手のアイングループだ。19年春と比べ266人増となる800人を採用する。薬局の出店強化に伴い、薬剤師の採用に力を入れる。アインは若い女性を主要客層とするドラッグストア「アインズ&トルペ」も展開。こちらは地盤の北海道での採用に力を入れ、店舗人材を確保する。

 ドラッグストアでは、3位に調剤部門などが好調なスギ薬局が入った。20年春に206人増の800人規模の新規採用を計画する。薬剤師を積極採用し、前年比7割増の500人を目指す。同社は20年2月期に100店超の新規出店を計画している。店舗で処方箋を調剤する薬剤師の確保を急ぐ。

 4位はツルハグループ。新規出店やM&A(合併・買収)などで店舗網を拡大するため、200人増の1100人を採用する。8位のゲンキーは127人増の420人、10位のサンドラッググループは80人増の600人を計画する。

 日本チェーンドラッグストア協会によると、18年度のドラッグストア市場は前年度比6%増の7兆2744億円と成長が続いている。総店舗数は2万店を超えてきたが、各社の出店意欲は引き続き旺盛だ。その一方で国家資格の薬剤師は人数が限られ、採用競争が激化している。

 人手不足を背景に採用を強化する動きはコンビニエンスストアなど他の業界にも広がっている。増加数で2位に入ったセブン&アイ・ホールディングスは19年実績から209人増やし、1200人を採用する。傘下にセブン―イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂などの企業を持ち「先々を見据えた人材育成を考慮した」(セブン&アイHD)。

 「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは5位。167人増やして450人を採用する計画だ。1月に総合スーパーのユニーを買収したため、グループ全体の採用人数が底上げされた。

 パンパシHDはドンキの出店拡大を続けるほか、ユニーが運営するGMSのうち約100店舗を23年までに共同運営店に切り替える方針。海外出店も加速させており、事業を担う人材の採用や育成に注力する。

 9位の良品計画は102人増やし200人を採用する。近年アルバイトからの社員登用を進めていたが、一巡したとみて新卒採用を強化する。

 業種別では、ホームセンター・カー用品(25%増)やドラッグストア・ディスカウントストア(21%増)など専門店が、業種全体で15%増と伸びが大きい。居酒屋、ファストフードなどレストランも19%増となる。百貨店は11%増、スーパーは4%増、食品卸など問屋は微減となる。

 流通業界では、ネット通販などデジタル関連の事業を強化する動きが広がっている。優秀な人材を獲得するための競争はより激しくなりそうだ。

【表】2020年度の流通・外食企業の採用計画増加数ランキング
(単位は人、増加数は19年度実績比)       
順位 社名                           増加数  20年計画総合計 
1  アイングループ                      266   800 
2  セブン&アイ・ホールディングス              209  1200 
3  スギ薬局                         206   800 
4  ツルハグループ                      200  1100 
5  パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス  167   450 
6  コメリ                          164   400 
7  グリーンハウスグループ                  155   500 
8  ゲンキー                         127   420 
9  良品計画                         102   200 
10 サンドラッググループ                    80   600 
11 ハローズ                          70   160 
12 エコスグループ                       65  約120 
13 G-7ホールディングス                   60  約180 
14 島忠                            56  約120 
15 クリエイトエス・ディー                   54   450 
15 串カツ田中ホールディングス                 54  約100 
17 ファーストリテイリンググループ               50  約650 
18 ココカラファインヘルスケア                 49   350 
19 ノジマグループ                       48  1000 
20 DDホールディングス                    45   275 
21 薬王堂                           39   150
22 ゼンショーグループ                     38   350 
23 エービーシー・マート                    37   330 
23 元気寿司                          37    60 
25 オークワ                          35   100 
26 あみやき亭                         34   約50 
27 ピーシーデポコーポレーション                33   100 
28 グルメ杵屋                         32    50 
29 平和堂                           30   180 
30 LIXILビバ                       29   100 
31 ベスト電器                         28    50 
32 バローホールディングス                   27   200 
33 ジョイフル                         26  約120 
34 ハニーズホールディングス                  25    50 
35 ジョイフル本田                       23    40 
35 ハイデイ日高                        23   100 
35 カルラ                           23    30 
35 セリア                           23   約40 
39 コーナン商事                        21   120 
39 鳥貴族                           21    40 
41 天満屋ストア                        20    40 
41 物語コーポレーション                    20  約150 
41 ブックオフコーポレーション                 20   約20 
44 サミット                          19  約140 
44 和心                            19    30 
44 フライングガーデン                     19    25 
47 東邦ホールディングス                    18    55 
47 サイゼリヤ                         18    80 
49 小田急百貨店                        15   約15 
49 アークランドサカモト                    15    70 
49 SRSホールディングス                   15    50 
49 東都水産                          15    20 
(注)G−7ホールディングスはグループの数字。ハニーズホールディングスはハニーズ含む      

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