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パソコン・スマホよく使う?、「青い光」浴びすぎ注意、画面から50センチ、寝る前控えて、幅広い影響指摘。

[ 2014年1月31日 / 日経産業新聞 ]

眼精疲労・浅い眠り...

 勤務時間のほどんどをIT(情報技術)機器の画面と向き合って過ごしているビジネスパーソンは多いだろう。スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)の普及で、外出時や帰宅後も画面を見続けている人も少なくない。液晶画面から出る青色の光「ブルーライト」が、眼精疲労などの原因になると指摘されているなか、上手な使い方を探った。

 目で見ている光(可視光線)は電磁波の一種だ。様々な波長の波が含まれ、人間は波長の違いから色を認識する。可視光線のなかでも波長が380〜495ナノメートルと最も短く、人間の目に青色や紫色に見える光はブルーライトと呼ばれる。液晶画面のバックライトや照明に使われる発光ダイオード(LED)は主にブルーライトを発している。

 まだ解明されていない部分も多くあるが、ブルーライトは様々な影響が指摘されている。波長が短いブルーライトは紫外線に近い大きなエネルギーを持っており、目の奥の網膜に直接届く。加齢黄斑変性など眼病との関係が指摘されている。

 ブルーライトは波長の短さから散乱しやすい性質があり、まぶしさやちらつきにつながる。目はピントを合わせようして緊張するため、眼精疲労の原因になる。

 睡眠の質や精神状態にも影響するとされる。夜にブルーライトを浴びると体が「昼である」と誤解し、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌が減り、寝付きにくくなったり眠りが浅くなったりする。

 ブルーライト自体は太陽光にも含まれており、人間にとって新しいものではない。朝日に含まれるブルーライトは人間を快適に目覚めさせる役割を果たす。しかし働き方や住環境の変化で、現代の生活では不規則に長時間さらされやすくなっている。「ブルーライトと上手に付き合うのが大切だ」と南青山アイクリニック(東京・港)の井手武副院長は話す。

 具体的な対策として、まずは液晶画面と目の間に十分な距離を保つのが大切だ。距離が離れるほど目に届くブルーライトのエネルギーは小さくなる。画面は目から50センチメートル以上離すのが望ましい。職場の椅子の高さなどを見直し、十分な距離を保つよう心がけよう。

 スマホは目の近くに引き寄せて見てしまいがちだ。表示する文字を大きくするなどして、なるべく目から離して使おう。「スマホの代わりにタブレットなど、画面が大きい端末を使うのも対策になる」(井手氏)。

 目の負担を減らす工夫も欠かせない。定期的に遠くを見て、目の疲労を減らそう。画面を必要以上に明るくしないのも大切だ。明るさを自動調整するアプリ(応用ソフト)も出ており、試してみるのもよいだろう。

 パソコンで文書を作成する時に、画面を黒色に反転させるのも有効だ。米マイクロソフトの「ワード」では「ページレイアウト」のタブにある「ページの色」で黒色を選ぶと、通常は白の背景色が黒色に反転する。文字は白色で表示される。

 ブルーライトを遮るフィルムや眼鏡もある。パソコン周辺機器のエレコムはパソコンやスマホ、タブレット向けに幅広く保護フィルムを取りそろえている。眼鏡専門店「JINS」を展開するジェイアイエヌは、3990円からと比較的低価格でブルーライトを抑える眼鏡を販売している。ブルーライトを約35〜50%遮断するとしている。

 遮断率が高いフィルムや眼鏡の場合、画面表示の色合いが微妙に変化して見える場合がある。グラフィックデザインなど色に注意を払う必要がある職業の人は、時折眼鏡を外して色合いを確認するといった工夫をして使うとよいだろう。

 夜、寝る前にはなるべくパソコンやスマホを使わないように心がけたい。ブルーライトで体が昼であると錯覚し、体内時計が狂って寝付けなくなるリスクがあるからだ。照明も暗めにしたほうが体がリラックスし、眠りにつきやすくなる。

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