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アイリスオーヤマ、法人向けにLED照明制御、システム販売、消費電力最大85%減。

[ 2017年5月23日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 アイリスオーヤマ(仙台市)は法人向けの照明制御システム事業に参入する。パソコンなどで発光ダイオード(LED)照明の明るさや電源を無線制御できるシステムを6月に発売。初年度で30億円の売上高を目指す。新方式で制御の精度を高め、蛍光灯と比べてオフィスの消費電力を最大85%削減できる省エネルギー効果を前面に打ち出し、LED照明事業の拡大につなげる。

 新しく売り出すのは「ライコネックス」。導入した企業はパソコンやスマートフォン(スマホ)、タブレット(携帯情報端末)でLED照明を制御できるようになる。オフィスの天井に設置した複数の照明器具1台ごとに、電源のオン・オフや明るさ調節の信号を無線で送り、細かく調節することが可能だ。

 社員が離席する際に自分の机の周囲だけを暗くしたり、太陽光が入りやすい窓側の席は昼間の照明を弱くしたりと、様々な使い道がある。無線で制御するため、導入時に天井裏で大規模な工事をする必要はない。

 照明を無線制御するシステムは他社も販売しているが、壁などに設置した「親機」から照明器具一つ一つに無線信号を送る方式が多い。そのため壁などの障害物を挟むと制御の精度が落ちやすいとされる。

 アイリスは照明器具から照明器具へリレー方式で信号を送る独自の通信手段を開発した。オフィスのレイアウトを問わずに安定した通信状態を確保できるという。

 同社は東日本大震災に伴う節電需要の高まりに対応してLED照明事業を本格的に手掛け始めた。2016年のLED売上高は270億円で、5年前の約3倍に達する。主に家庭向け製品に強いが、新方式の通信手段を備えた制御システムと照明器具とのパッケージを軸にした法人向け事業も拡大する。現在はプラスチック収納容器が主力製品だが、今後は家電とLEDを主要な収益源に育てる方針だ。

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