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熱・光に強い基板材、三菱ガス化学、LED用、変色3分の1に、来年から量産。

[ 2017年9月4日 / 日経産業新聞 ]

 三菱ガス化学は発光ダイオード(LED)のパッケージに使う樹脂製の白色積層板で、高い熱と光に同時にさらされても劣化しにくい新製品を開発した。同じ条件で試験した場合、変色を従来品の3分の1に抑えられるのが特徴で、2018年から量産する。また競合材料より小型化できる利点もいかし、自動車向けの用途などを開拓する。

 新たに開発したのはLEDのパッケージ内にあるプリント配線基板の一部である白色積層板。LEDからの光を反射させて明るさを確保する役割を持つ。原料の樹脂のビスマレイミド・トリアジン(BT)は三菱ガス化学が自社で開発している。同社はプリント基板用のBT樹脂のシェアで5割を超えている。

 現在主力の製品は11年から量産しているが、「これまでは主に光による変色ばかりに注目して熱と光を別に考え、同時の発生を考えていなかった」(電子材料事業部の林徹マーケティングマネジャー)。

 新製品は樹脂の配合を改良し、光と熱に同時にさらされる環境でも変色を抑えられるようにした。セ氏100度の熱、420ナノメートルの光を同時に当てた促進試験では、1000時間相当で従来品に比べて変色を3分の1以下に抑えた。これによりこれまで樹脂が変色しやすかった青色LEDでも、使いやすくなった。

 自動車のインパネや産業機械には従来、赤や黄、緑の発光部材が用いられていたが、青や白を使いたいと色調の幅の拡大を求める声が高まっていた。またインパネには薄さなど、デザインの自由度を高める要求もあり、セラミック製の材料より小型にできる点などをアピールする。

 子会社のMGCエレクトロテクノ(東京・千代田)の白河工場(福島県西郷村)で来年から量産を始め、まず年間1億個、20年までに同3億個の出荷を見込む。LEDは従来型携帯電話の全盛期と比べ、携帯電話での使用量は減ったが、家電向けなどの用途が拡大している。新製品で車載用途を開拓し、事業の基盤を広げる。(小柳優太)

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