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東西電工、LED照明拡販、医療機関に的、MRI・手術室用、電磁ノイズ対策を施す。

[ 2017年10月28日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 照明機器製造の東西電工(徳島県牟岐町)は、医療機関向けの発光ダイオード(LED)照明の販売を拡大する。すでに販売している磁気共鳴画像装置(MRI)室向けが好調で、現在は手術室向けの開発を進める。LED照明は医療機器に影響する電磁ノイズが出やすく、医療機関への導入はあまり進んでいない。市場拡大の余地が大きいとみて、ノイズ対策をした製品を拡販する。

 一般的なLED照明は交流電流を直流に変換する回路があり、電磁ノイズが発生しやすい。医療機器の誤動作につながるリスクがあるため、検査室や手術室では普及が遅れている。

 検査室や手術室の照明としては電球が使われることが多いが、寿命切れによる交換が頻繁に発生しており、長寿命のLED照明に置き換えられれば交換コストの削減につながる。またLED照明は、色調や明るさを細かく調節することで、検査や手術をしやすくできるという利点もあり、電磁ノイズ対策を施した製品の市場が徐々に立ち上がっている。

 同社は2010年ごろから、MRI室向けに電磁ノイズをなるべく発生させず、磁力の影響を受けづらい天井灯や壁掛け照明、照明向けの電源装置などを販売。これまで約500室に納入した。実績ができつつあることから、新たに手術室向け照明にも参入し、医療機関向け事業を伸ばす。

 手術室向けには、CISPR(国際無線障害特別委員会)が医療機器向けに定めた規格を満たす必要があり、MRI室向けより電磁ノイズを低く抑える必要がある。電源の回路の設計を工夫するなどの対策を進め近く製品化できる見通し。また手術室向けの照明は、手術している部位が影で見えなくならないよう強い光で照らす必要がある。LEDの光をコントロールするための集光レンズの開発も同時に進める。開発にあたっては、とくしま産業振興機構が運営する「とくしま経済飛躍ファンド」から約1200万円の助成を受けた。

 「価格は従来の照明機器の2倍程度になるが、耐久性は大きく向上する」(北出亘専務)ことなどを訴求する。MRI室での実績などを武器に、医療機関の更新需要などを取り込みたい考えだ。

 東西電工は、県内にLED世界トップシェアの日亜化学工業が立地する利点を生かし、LED照明を主力としている。2017年3月期の売上高は約4億円。このうち医療機関向けのLED照明は4000万円程度だが手術室向けへの参入などで、これを3年後をメドに8000万円程度まで高めることを目指す。

【表】主力のLED照明の用途を広げる 
医療機関向け 
・MRI室用 
・手術室用(製品化を予定) 

工場向け 
・天井灯 
・検査機器用 

その他 
・街路灯 
・防犯照明

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