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スマートスピーカー、家電連係(日経BP専門誌から)

[ 2018年4月5日 / 日経産業新聞 ]

日経トレンディ

 米アマゾン・ドット・コムや米グーグルのほか、大手メーカーも相次ぎ販売を始めたことで注目のスマートスピーカー。音声で操作するスマートスピーカーを使うことによって、生活はどう便利になるのだろうか。「テレビをつけて」「部屋を暖めて」「掃除をして」など、家電との連係やその実用度をチェックしてみた。

 まず、手軽に試せるうえに使い勝手が良かったのが、グーグルの「クロームキャスト」だ。手のひらサイズの小型端末ながら、HDMI端子に差し込むだけでテレビがWi−Fi対応のスマート家電に変身。グーグルアシスタントと連係することで、声で操作できるようになる。

 例えば、グーグルホームに「テレビをオンにして」と言えばテレビの電源が入る。さらに、「ユーチューブ」の動画再生にも対応。「猫の動画を見せて」というように、キーワードを指定すれば関連動画を一発で呼び出すことが可能。文字を打ち込む手間が省けるのでラクだ。一時停止や次の動画への移動、再生音量の調節などさまざまな操作が声の指示だけで済む。動画配信サービス「ネットフリックス」のユーザーなら、映画やドラマのタイトルを指定して再生することもできる。

 それだけではない。写真共有サービス「グーグルフォト」に写真をアップロードしておけば、テレビの大画面で楽しめる。グーグルフォトには、撮影地や被写体の種類などで写真を自動分類する機能があり、「海の写真を見せて」などと話すと、該当写真を瞬時に呼び出せるのは驚き。テレビのチャンネル変更などはできなかったが、オンラインサービスを活用する人には最適だ。

◆  ◇  ◆

 グーグルと同様に、アマゾンにもテレビをスマート化できる「Fire TV Stick」があるが、現時点で、日本国内ではアレクサによる音声操作に対応していない。米国では対応済みのため、今後実装される可能性は高い。

 白物家電もスマートスピーカー対応が急激に進んでいる。なかでも注目は、人気ロボット掃除機の「ルンバ」(アイロボットジャパン)。上位モデルはWi−Fi機能を備え、アレクサとグーグルアシスタントのどちらとも連係が可能。「掃除の開始」「一時停止」「再開」「ホームベースに戻る」といった各種操作が一声で済む。寝る前や家を出る際に「ルンバを使って掃除をして」と言えば、勝手に掃除をしておいてくれる。

 設定も簡単だった。まず、ルンバの専用アプリからアカウントを作成し、掃除機本体のWi−Fi機能を設定。その後、アレクサかグーグルアシスタントのアプリを起動し、画面の指示に従ってルンバをひも付ければ完了する。

 実用度の高さでは、発光ダイオード(LED)電球も見逃せない。フィリップスライティングの「ヒュー」は、無線で操作できるLED照明。アレクサとグーグルアシスタントに対応し、照明のオン・オフだけでなく、「ちょっと暗くして」「青くして」といったように、明るさや色合いを声だけで自由自在に操れるのは新感覚だ。

 電気をつけるためにわざわざスイッチのある所まで行く手間が省くことができ、手が塞がっているときや布団に入った後でも操作できるのは魅力。複数の照明を一括で操作する機能もあり、使い勝手は良い。ただ、電球型はE26E口金サイズのみの展開で、小型のダウンライトなどでは利用できない場合がある。

◆  ◇  ◆

 空調機器もスマートスピーカーとの相性が良い。シャープは加湿空気清浄機とエアコンの一部機種にアレクサ連係機能を搭載。例えばエアコンでは、オン・オフだけでなく、温度の指定や風量調節、運転状態の確認まで声だけでできる。

 朝、寝室に置いたスマートスピーカーに「リビングを暖めて」と指示しておけば、寒い部屋でエアコンを作動させる必要はない。エアコンや空気清浄機は合計で10台まで登録できるため、家中をカバーできそうだ。

 あらかじめ連係する機能を持った最新機器に買い替えるのも一案だが、今ある家電をスマートスピーカーで操作できるようにするワザもある。「スマートリモコン」を活用する方法だ。

 スマートリモコンとは、家電のリモコンで一般的に使われている赤外線信号をコピーできる小型機器。「Nature Remo」(Nature)など、アレクサやグーグルアシスタントと連係する製品を使えば、古い家電も声で操作できるようになる。

(日経トレンディ3月号)

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