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危険箇所、光で注意喚起、LED照明、工場向け拡販、パイフォトニクス、安全対策需要狙う。

[ 2018年5月23日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 光産業創成大学院大学発の光技術ベンチャー、パイフォトニクス(浜松市)は工場内の安全対策用の発光ダイオード(LED)照明事業を強化する。危険箇所などを光で示す装置で、新製品を中心に取扱商社を増やすなどして拡販する。2017年9月期で1億2千万円だった売上高を20年9月期までに3億円に高める計画だ。

 光が広がらずに真っすぐ進む指向性の高いLED照明「ホロライト」を生産現場向けに拡販する。07年に開発した当初は観光施設のライトアップなどの用途が多かったが、ここ5年ほど需要が広がっている工場内の安全対策に重点を置く。

 フォークリフトの前に取り付けて進行方向をカラフルな光で周囲に伝えるほか、頭上にクレーンがある場合に立ち入り禁止領域を光で床に示すなどの用途で鉄鋼や自動車関連などのメーカーの採用が広がっている。17年9月期には売り上げの3分の2を安全対策向けが占め、18年9月期は「8割まで高める」(池田貴裕社長)方針だ。

 17年10月に発売した平行する2本のラインを表示する新製品などを拡販する。工場内で従業員が使う通路を指し示す場合などに使える。塗料で床に線を描く場合に比べてレイアウトを変更しやすいメリットがある。

 ホロライトは光源にハロゲンランプを使う従来のスポットライトに比べ長寿命で消費電力も5分の1ほどに抑えられる。指向性を高める光学系で特許を持つ。様々な色や形の光を照射できる競合商品は少ないことから、取り扱いを希望する商社が増えている。

 大手製造業とすでに関係を持つ商社経由で売り込んでもらい、取引先を直接広げるよりも少ない負担で営業を強化する。現在、有力取引先の商社は十数社あるが、増やして行く方針だ。

 パイフォトニクスの池田社長は浜松ホトニクスの元研究者。自らの研究成果を事業化する狙いで光産業創成大学院大学に入学し、同大の出資も受けて06年に設立した。市場規模の大きい工場安全対策に集中することで成長を加速し、工場以外の道路や海上での安全対策の用途も開拓する。

 3年以内に年間売上高を3億円に高め、「株式上場の準備に入るかどうかを決める」(池田社長)方針だ。

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