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スマホかざし血圧測定、福工大開発、患者負担軽く。

[ 2018年5月23日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 福岡工業大学はスマートフォン(スマホ)の発光ダイオード(LED)光とカメラだけで血圧を測定するシステムを開発した。帯を腕に巻く通常の手法は圧迫による負担もあり、頻繁に血圧を測るには不向きという。高血圧の人などの手軽な健康管理につながると期待される。

 福工大の山越健弘准教授らが開発したのは、指先をカメラの部分にかざすだけで血圧を測定するシステム。スマホにシステムをダウンロードし、スマホのカメラから出る光を指先の末梢血管に当てると、心臓から送り出される血液の量や脈拍数などの値を計測できる。これらの値を元に血圧を算定し、スマホの画面上に表示する。血液量や脈拍数などから血圧を求める算定式は、山越准教授らの先行研究に基づいて作られた。

 高血圧の人や妊娠した女性などは、こまめに血圧を測定することで、より正確な健康管理が期待できる。ただ「カフ」と呼ばれる帯を巻く従来の測定器は痛みも伴い、頻繁に測定できない場合があった。

 カフを着用しない測定方法は国内外で研究開発が進むが、スマホのみで計測できる技術はなく、別の機材や煩雑な作業を必要としていた。また、正確に測定できる人とできない人の個人差も大きかった。今回、14人の成人の血圧を50回以上測定した結果、相関係数(1に近いほど相関性が高い)が0・7を超え、先行研究よりも高かったという。

 研究グループはスマホのみでストレスを計測するシステムの開発も進めており、これらと組み合わせて実用化することなどを検討している。

 成果は5月、英科学誌ネイチャーの姉妹紙のサイエンティフィック・リポーツ(電子版)に掲載された。

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