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夏のスキー場、光の競演、冬場にらみファン作り、スキージャム勝山、恐竜が「出現」、白山一里野温泉、開山1300年記念。

[ 2018年7月14日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 今夏、北陸3県のスキー場が広大な土地を有効活用し、イルミネーションで集客に取り組む。福井県の断トツのブランドである恐竜など、地域ならではの"光"づくりだ。オフシーズンのファンづくりは冬場の集客にも影響する。その場しのぎの演出では終われない。

 14日、西日本最大級のスキー場、スキージャム勝山(福井県勝山市)に光の恐竜が出現する。遊休地だった2万6100平方メートルの敷地が舞台だ。約60万個の発光ダイオード(LED)電球やミラーボールを駆使し、恐竜だけでなく、古代の動植物を表現する。

 地球が誕生したとされる46億年前から、恐竜が生きた中生代までの動植物の様子を6つのエリアでそれぞれ楽しめる。植物が誕生した先カンブリア代や魚が主役の古生代など、最後の恐竜時代に至るまで約1・7キロのコースとなっている。

 地域の特色を光で再現する「ジオ・イルミネーション」という手法を国内で初めて採用した。監修した夜景評論家、丸々もとお氏は「この場所に来なければならない理由を作り、ストーリーに光を当てることだ」と説明する。

 参考にしたのが同市内福井県立恐竜博物館。恐竜をはじめとした地球の歴史を学ぶことができる観光拠点だ。夏休み中の家族連れらの立ち寄りと地元での宿泊に期待を寄せている。

 石川県白山市にある白山一里野温泉スキー場でイルミネーションイベントが始まった。市などでつくる実行委員会の主催。昨年、白山が開山1300年を迎えたことを記念し、ゲレンデや近隣の公園一帯を、3万個のLEDライトで幻想的な空間に仕上げる。8月19日には、通常は一般公開されない尾添白山社の「白山下山仏」とセットにしたツアーも開催する。

 見せ場は30分ごとに訪れる。赤や黄色、青など様々に彩られた3万の光の色が変わる瞬間だ。スキー場を彩る広大な光が変わる様子は圧巻。家族連れやカップルなどの参加を見込んでいる。

 期間中の土日は周囲のレストランや温泉施設の営業時間を延長し、観光消費額の拡大を狙う。

 スキー場とイルミネーションは相性が良い。富山市内にある牛岳温泉スキー場では2013年からゲレンデに7色のペットボトルライト2万個を敷き詰める「虹のかけはし」を毎年開催している。

 企画・運営を担う牛岳ライトアップ実行委員会の担当者は「これまで夏場は提供できる娯楽に乏しく、集客が課題だった」と話す。イルミネーションは全国的に人気だとして、6回目となる今年のイベントも昨年と同程度の1万6000人の集客を見込む。

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