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日亜化学、LED、欧州美術館彩る、自然光に近い発光。

[ 2019年7月25日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 発光ダイオード(LED)大手の日亜化学工業(徳島県阿南市)は、同社が世界で初めて開発した自然光に近い発光をするLEDが欧州の美術館で採用されたと発表した。紫外線が含まれないため、光による作品損傷が軽減されるほか、美術品本来の色を鑑賞できるのが特長。日亜化は「国内外の美術館での採用を目指す」(総務部)と需要増に期待を示した。

 採用したのはパブロ・ピカソ美術館、ツェッペリン博物館、ルートヴィヒ美術館(いずれもドイツ)の3施設。古代から現代にいたる豊富な芸術作品を展示している観光客にも人気が高い美術館・博物館で、4〜5月にかけて展示作品の照明として順次導入を始めた。

 3施設への導入は、日亜化と取引関係があったLED販社、ルミトロニクス(独)と美術館用照明で高い技術力を持つ照明器具メーカーのエデン・デザイン(ベルギー)との3社共同事業。現在も欧州だけでなく国内でも複数の美術館などと採用に向けた調整が進んでいるという。

 今回使われたのは日亜化が照明用LEDの新商品として2018年2月に発売した超高演色白色LED「Optisolis」。同社の青色LEDと蛍光体の技術を用いて、紫外線領域をほとんど含まない自然光に近い光源を実現。これにより照らされた作品を本来の色で鑑賞者が知覚できるようになった。白熱電灯からの置き換えで省エネにつながるほか、作品の紫外線による損傷を防ぐなどの特長もある。

 日亜化では美術館の照明だけではなく、色を正格に判断する必要がある印刷や塗装の現場、宝飾店などでも利用価値が高いとして、販売拡大を目指していく。

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