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東京工業大学、低電圧でよく光るLED。

[ 2019年8月6日 / 日経産業新聞 ]

 東京工業大学の細野秀雄栄誉教授と金正煥助教らはペロブスカイトという結晶構造を持つ材料を使い、低電圧でも強く光る発光ダイオード(LED)を開発した。有機ELに代わる薄くて曲がるディスプレーに応用できる可能性がある。10年後を目標にディスプレーの実用化を目指す。

 有機ELはディスプレーとしてスマートフォンやテレビに普及し始めている。画質が高く柔らかいなどの特徴がある。一方、寿命が短く使用電圧が高いなどの弱点があり新たな材料が求められている。ペロブスカイト材料は輝度が高く有機ELディスプレーのような真空蒸着ではなく印刷技術で作れるので、安価に製造できると期待される。

 研究グループは、ペロブスカイト材料の層と隣接する電子輸送層を工夫し、ペロブスカイト層に電子が行きやすいようにした。緑色の光を放出するようにすると、ペロブスカイトを使う従来のLEDよりも非常に高い電力効率を達成した。赤色や青色の光を出すペロブスカイト型LEDも開発できた。

 今後はさらに効率を高めるためのペロブスカイト材料を探索する。現在のペロブスカイト材料には有害な鉛が含まれるため、鉛を使わない安全な材料の開発も目指す。

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