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アイリスオーヤマ、音声操作LED照明――反応速度1秒未満(目利きが斬る)

[ 2019年10月10日 / 日経産業新聞 ]

戸井田園子

 アイリスオーヤマは発光ダイオード(LED)照明「音声操作シーリングライト」を9月27日に発売した。菱洋エレクトロの音声認識技術を採用し、高性能の音声認識人工知能(AI)とマイクを照明器具本体に内蔵したことで、無線LAN環境やスマホから専用アプリを操作するなど、面倒な初期設定をする必要がない。電源に接続するだけでネット通信に頼らず音声操作を可能にしたのは業界初。

 音声認識のメカニズムを内蔵したことで、音声の認識から点灯までの反応速度が1秒未満とスマートスピーカーを使用するより早い。「明かりをつけて」「暗くして」「暖かい色」など操作キーワードはあらかじめ設定され、話しかけると、点灯・消灯・調光・調色などの操作ができる。呼びかけワードは社名の一部である「アイリス」なのも面白い。製品を使うたびに企業名が連呼されるのは、良い宣伝効果にもなるだろう。価格は調光・調色できるプレーンタイプの12畳用が1万6800円。

 最近はスマートスピーカーと連携することで音声操作ができるスマート家電が増えている。家電を音声で操作することは先進的に感じるが、何かを頼む時、声に出して要望を伝えるのはごく自然な行為であり、人にとって音声操作は特別なことではないはずだ。しかし音声操作及びスマート家電の普及はあまり進んでいない。

 同社は昨年、スマートスピーカー対応のLED照明を発売している。Wi―Fi内蔵で、設置後無線LANに接続することで、グーグルホームやアマゾンエコーなどのスマートスピーカーから操作ができる製品だ。付属品も必要なく価格も手ごろで高評価だったが、それでも一部のユーザーから、無線LANへの接続や機器の初期設定、アプリ操作が難しいという声があったという。このような声からも、物に話しかけることが恥ずかしいと感じる人が多いという国民性もあるだろうが、Wi―Fi環境やスマホがないと使えないことも原因の1つと言える。

 ネットを使わず手軽に導入できる製品の登場は、日本のスマート家電普及に大きく貢献すると期待している。(家電コーディネーター)

総合評価 93/100点
基本性能 17 
操作性  19 
独自性  20 
デザイン 17 
コスパ  20

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