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中小メーカー、LED新たな商機、自前技術活用、大手と提携も。

[ 2009年11月18日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 中小メーカーがLED(発光ダイオード)関連の事業を拡大する。大手と連携してLEDの寿命を延ばす技術を開発したり、LED用の加工装置の製造を始めたりして市場を開拓する。LEDは家電や自動車など幅広い用途で需要の拡大が見込まれる。部品の加工などで培った技術を生かし、新たに生まれた商機の獲得を目指す。

 光学ガラス製造の住田光学ガラス(さいたま市、住田利明社長)は豊田合成と組み、ガラスでLEDを封止する技術を開発した。樹脂で止める従来方法と比べ耐熱性を高め、製品の寿命を伸ばす。新旧の方法で1万時間に及ぶ耐久試験を実施したところ、樹脂製は熱による劣化で光量が3割ほど減ったが、ガラス製は劣化がなかったという。

 来春をメドに自動車のヘッドライトや医療機械向けに商品化する予定。LED市場への参入で、現在約50億円の売上高の1割程度をLED関連にする計画だ。

 液晶パネル切断装置メーカーの三星ダイヤモンド工業(大阪府吹田市、三宅泰明社長)は大日本スクリーン製造子会社のレーザーソリューションズ(京都市)を買収した。取得額は数億円とみられ、LEDチップを大型の基板からレーザーで切り出す装置を自社に取り込む。

 三星ダイヤは液晶パネルの切断装置で世界シェアの約7割を握る。足元の受注は回復に向かっているが、今後は低価格で発注する中国メーカーなどが中心顧客になると予測。LED分野を液晶関連に次ぐ収益の柱に育て、12年3月期に10億円以上の売上高を見込む。

 磁気ヘッドメーカーのシンコー電気(新潟県魚沼市、中川久幸社長)は年内にもLED基板を量産する。口径50ミリメートルと同100ミリメートルのサファイア基板を開発。来年3月ごろには同150ミリメートルの基板も製品化し、歩留まりや作業効率の向上を訴え顧客を開拓する。10年度に1億円の売上高を目指す。

 小型電球製造の細渕電球(東京・荒川、高橋建志社長)は自社製のコネクター部品に使うLEDの自社生産を始めた。従来は社外からLEDを調達しプラスチック部品などと組み合わせていたが、LEDの調達先の企業から製造部門を工場ごと取得した。生産量を徐々に引き上げ、自動車や薄型テレビ向けの需要開拓も進める。10年度にはLED事業だけで2億4000万円を売り上げる計画だ。

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