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ビッグサイト全面改修、18年度までに、環境対応、300億円投資。

[ 2010年5月25日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

モーターショー受け入れ準備

 東京ビッグサイト(東京・江東、島田健一社長)は2018年度までに、約300億円を投じて1996年の開業以来初の全面改修を実施する。省エネ照明への切り替えなどで環境対策を進めるとともに、11年からの開催が決まった東京モーターショーの受け入れ態勢を整える。10月の羽田空港の国際定期便就航をにらみ、海外の展示会や出展企業の誘致など新たな顧客取り込みの足がかりにしたい考えだ。

 ビッグサイトの二酸化炭素(CO2)排出量の6割を占めるのがイベント用ホールや会議室の照明。約8000本ある会議棟の蛍光灯は、従来の半分の電力消費量で済むタイプに切り替える。ホールはイベントに必要な明るさを確保するため、省エネ型照明への切り替えが難しい。そこで各ホールを4〜8つに分割し、エリアごとに消灯できるシステムを導入する。18年度までには発光ダイオード(LED)照明への導入も検討する。

 ホールに3400枚ある窓はすべて可動式にして空調での電力使用を抑える。現在は非常時以外は開かないため室温調整には使えなかった。敷地内にある空き地の緑化や、太陽光発電パネルの設置も考えている。

 都は大規模な事業所に対し、10年度からの5年間で温暖化ガスの排出量を6〜8%削減することを義務付けている。同社は省エネ設備の導入で削減義務の達成を目指す。

 一方、東京モーターショーが11年の次回開催から会場をビッグサイトへ移すことを決定しており、同社は国内最大規模の展示会の受け入れ作業も進める。館内のドア250カ所にICカード式のセキュリティーシステムを導入し警備を強化する。出展者の利便性を引き上げるとともに、警備しやすいシステムを採用して安全性を高める狙い。

 島田社長は「東京ならではのモーターショーとなるよう全力を尽くしたい」としている。

 約300億円の改修費は同社が収益の一部を積み立てている都の「社会資本等整備基金」で全額を賄う予定。既に照明の交換作業などに着手した。

 アジアにはビッグサイトの約8万平方メートルを超える規模を持つ展示場が増えるなど、ライバルとの国際競争は激化している。10月には羽田空港の新滑走路の供用が始まる。同社は国際線の便数が増える追い風を生かし、全面改修で施設の魅力を高めて国内外からの顧客獲得につなげる考えだ。

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