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連載コラム

"Emotional & Seamless" Light+Building 2012 レポート 後編

[ 2012年9月13日 ]

今回のレポートは前回に引き続き、2012年4月15日~4月20日にドイツのフランクフルトにある国際展示場フランクフルトメッセで開催された世界最大の照明見本市「Light+Building 2012」のレポートの後編をお伝えしたいと思います。

Light+Building 2012の概要などは前回のレポートをご覧ください。
http://messe.nikkei.co.jp/lf/column/cat414/112794.html

前回のレポートでは、ヨーロッパを中心とした世界を代表する照明メーカーが集まるフォーラム0(Forum0)、ホール2(Halle2)、ホール3(Halle3)の中からに印象に残ったものを紹介しました。今回はペンダント、デスクスタンド、フロアスタンドなどインテリアデザイン色の強い照明器具を中心に展示しているホール1(Halle1)、施設照明を取り扱う世界の主要な照明メーカーの展示に加え、ソケットや電源、LEDチップ、LEDパッケージを取り扱う部品メーカー等の展示も見る事ができるホール4(Halle4)、ポール照明などの大型の屋外照明を得意とするメーカーが集まったホール5(Halle5)、そしてLight+Building 2012の期間中にフランクフルト全体で開催されている光のイベント「Luminale(ルミナーレ)」についてレポートします。前回のレポートと同様に私が普段携わっている建築照明デザインの視点から見て気になったブースをホール別にまとめ、写真を中心にレポートするというスタイルで進めたいと思います。

※下記のレポートでホールやメーカー名に記載されている( )内の表記や番号は、会場で配布された冊子に記載されているホールの名称や、メーカーのブース配置番号になります。

ホール1(Halle 1.1,1.2)

ホール1はHalle1.1と1.2の2つのフロアがあり、インテリアからアウトドアまで様々な照明器具が展示されているエリアです。大規模施設向けの建築照明を中心に展示しているホール3やホール4に比べ、住宅から小・中規模の施設や店舗向けの照明や、フロアスタンド、デスクスタント、ペンダントといった器具そのもののデザインにこだわった意匠的な器具が多いのが特徴です。私が本業としている建築照明デザインの仕事では極力照明器具の存在を感じさせない事を目指していますので、どちらかという少し出番の少ない分野の照明になってしまいますが、ホテルや商業などインテリアの一部として器具を見せることも照明デザインの仕事だと思いますので必ず見るようにしています。また単純に優れたプロダクトデザインに触れる事は、機能美を追求したような建築照明の展示を見るのに比べて、インテリアショップを回るような感覚で見る事ができるので非常に楽しいものです。

Vibia(Halle 1.2 B21)

ホール1の中で特に印象に残ったメーカーがVibiaというスペインの照明メーカーです。

図1  Vibiaのブース

プロダクトを見せる器具でありながら、直接光源を見せない間接照明の手法を用いた器具が多く展開されています。建築自体を大きく加工することなく、後付けの建築化照明のような感じで使用する事ができそうです(建築化照明とは建築自体に照明器具を隠すスペースを設けた間接照明の手法です。その為、設計の初期段階から建築の設計者との事前打ち合わせが必要になる手間のかかる照明手法です。)


図2、3 壁面に取り付ける間接照明 その1 
その形から「Origami」という名前が付けられている。


図4、5 壁面に取り付ける間接照明その2
Origamiと同様の使い方ができるPuck wall art


図6、7 壁面に取り付ける間接照明 その3

OrigamiやPuck wall artは単に壁付照明として単体で使用するだけでなく、器具を重ねて使用できる事が大きな特徴です。その発想により照明としての機能だけでなく光によってできた陰影をグラフィックとして見せる事ができます。組み合わせや配置次第ではちょっとした光のアートのような演出も可能です。

図8 天井・壁面直付けのBOX型照明 LINK

図8は間接照明ではありませんが、BOX型の天井及び壁面の直付け照明です。様々なサイズの器具を組み合わせる事で、こちらもグラフィックパターンのような見せ方をすることができます。このような自由な発想のプロダクトを見ていると、日本はなぜ円盤のようなシーリングライトばかりが当たり前のように使用されているのか?と疑問に思ってしまいます。蛍光灯からLED照明に移行し、器具の形状の自由度も大幅に向上しました。こういったコンセプトを持った照明器具が今後日本で増えていくことを望むばかりです。

その他、ペンダントや屋外照明でも個性的なプロダクトが目立ちます。

図9、10、11 背骨のようなペンダント照明Rhythm
発光している部分を自由に動かすことができる。
高さを活かしたダイナミックなプレゼンテーションも秀逸である。


図12、13 細いV字のパイプに小型のLED照明を取り付けたペンダント照明 Match
多灯で使用することで樹木のような有機的な空間演出ができる。
反面、ある程度の空間の高さが必要な器具であるといえる。

図14 支柱自体がスパイクのような機能を持つコンパクトな屋外照明

図15 スリムでシンプルなポール照明
光量はそれほど期待できそうにないが、シンプルで洗練されたデザインのLEDポール照明。

Catellani&Smith (Halle 1.2 C20)

Catellani&Smithはイタリアのメーカーです。鍛冶屋出身のCatellani(カテラーニ)と馬をこよなく愛し競馬場の建築まで手がけたSmith(スミス)の異色のユニットが手掛ける独創的なデザインが特徴のイタリアのメーカーです。日本ではLuminabella(ルミナベッラ)で取り扱っています。


図16、17  Catellani&Smithのブース


図18、19 ダウンライトのようなお椀型の埋め込みタイプの間接照明 PEPITAシリーズ
LEDの間接照明でお椀型のゴールドの反射板を照らす。壁面や天井の取り付け可能。


図20、21 PEPITAと同様の考え方で作られている埋め込み照明

Stchu-Moon 14 Incasso(図20)は盛り上がった凹凸のある外周部が影を作り出し面白い表情を見せる。Stchu-Moon Incasso(図21)はスプーンのような形状のパーツの裏にLED照明を組み込んでいる。


図22~25 スタンド・ペンダントタイプの間接照明
非常に細いフレームの中にLED照明が組み込まれている。LEDの特徴を活かしたプロダクトである。

図26 レンズを取り付けたLEDを組み合わせて波紋のような模様を生み出すプロダクト WA WAシリーズ

繊細で軽やかな女性的な印象の中にも、荒々しい男性的な雰囲気も漂う心地よいプロダクト群でした。

GEORG BECHTER LICHT (Halle 1.1 H36)

GEORG BECHTER LICHTは前回のレポートでも紹介したような建築と照明器具の境界が見えないようなトリムレスな器具を扱うドイツのメーカーです。ホール1にまでこのような器具が登場しているのですから、このタイプの器具はヨーロッパでもブームになりつつあると思われます。その事を裏付けるように比較的なコンパクトなブースでしたがたくさんの人が足を止めていました。


図27、28  GEORG BECHTER LICHTのブース

図29 丸型の壁面埋め込み型の照明、下方向にも取付可能。

BLACK BODY (Halle 1.1 G21)

BLACK BODYは有機ELに特化したフランスのメーカーです。おそらく今回見たブースの中では最も多くの有機ELを展示していたのではないかと思います。オブジェのクオリティも他社のものと比べると一つ抜きに出ていると感じました。


図30、31  BLACK BODYのブース
圧倒的物量の有機ELが来場者の目をひく。

図32~34 様々な有機ELのオブジェが展示されている。

SHU-SHU(Hall 1.1 A02)

SHU-SHUは優れた日本のプロダクト製品等をセレクトして販売しているドイツのブランドです。ブースでは日本発の日吉屋の古都里という京和傘をモチーフにしたペンダント照明、財団法人にいがた産業創造機構と新潟の地場産業が共同で開発している「百年物語」ブランドのREN(簾)という行灯型ペンダント等が展示され、多くの人で賑わっていました。


図35、36 SHU-SHUのブース

図37 日吉屋の古都里(コトリ)
京都の和傘をモチーフにしたペンダントは和傘の職人によって作られていて、
和傘のように折りたたむことができる。
江戸時代後期から続く京和傘の老舗「日吉屋」の五代目当主・西堀耕太郎氏と
照明デザイナーの東京デザインパーティー代表、長根寛氏のコラボレーションによって生まれたプロダクト。


図38、39 行灯型ペンダント REN(簾)
REN(簾)は新潟県の伝統的な小国和紙を使って作られている。
透かしによる光の表情の違いが心地よい。
和紙はぴったりと骨組みに貼り付けるのではなく吊してあるだけなので、
わずかな空気の流れにも反応して揺れる。

ホール4(Halle 4.0、4.1、4.2)

ホール4は世界の照明メーカーが集まるホールです。ブースの規模は大小さまざまですが宝探しのような感覚で新しいコンセプトの照明器具を探すことができるのがホール4の特徴です。先に紹介したホール2やホール3に比べると個々のブースの大きさは小さくなりますが、Halle4.0、4.1、4.2の3フロアにたくさんのメーカーが出展しているので、非常に多くの情報を得る事ができます。器具メーカーだけでなく、ソケット等のパーツメーカー、ランプメーカー、LEDの素子メーカー等も一堂に集まっています。また今回のLight+Building 2012ではこれまで以上に日本メーカーの出展が目立ち、その多くがこのホール4で見られました。

ECOSENSE (Halle 4.1 K11)

ECOSENSEはニューヨークを拠点とするLEDのライン照明(海外ではLinear Lightと呼ばれることが多い)を取り扱うメーカーです。

図40 ECOSENSEのブース

LEDのライン照明は似たようなコンセプトの器具が非常に多く、一つのメーカーの中でも何種類ものバリエーションが展開されている事が珍しくない程競争が激しいジャンルです。その中ににあって、ECOSENSEの器具は非常にシンプルなラインアップです。比較的ハイパワーな器具にターゲットを絞りインテリア用のノーマルタイプ、壁面を照らすウォールウォッシャータイプ、アウトドア用のノーマルタイプ、ウォールウォッシャータイプという商品展開です。選ぶ側にとっても非常にシンプルで使いやすい印象を受けました。

図41 LEDライン照明のラインアップ

図42 ウォッシャータイプによる壁面のライトアップ
充分な光量があり夜間、3m~4m程度の壁面であれば問題なくライトアップできると思われる。

acdc(Halle 4.2 D50)

acdcはイギリスのメーカーです。今回の展示では特に屋外用の照明に面白いものがあったように思います。

図43 acdcのブース

図44 IP67のアウトドア用LEDライン照明

図45 地中埋設型のLEDライン照明ウォールウォッシャー
鉛直面の明るさを意識したプロダクト。日本でもこのようなコンセプトの器具が増えてほしい。

図46 コンパクトな壁面直付けタイプのスポットライト
通常屋外用のLEDスポットライトはフランジ部分か、
本体部分に電源を内蔵させるため器具の形状がどうしても不恰好になってしまうが、
会場ではシンプルなデザインの屋外用LEDスポットライトが多く見られた。

LED-Linear(Halle4.2 J40)

LED-Linearはドイツのメーカーで、その名が示す通りラインタイプのLED照明に特化しています。

図47 LED-Linearのブース


図48、49  IP68~67クラスの性能を持つLEDライン照明が豊富に展開されている

屋外のハードな環境で使用できるIP67~68クラスのLEDライン照明が豊富にラインアップされている事がLED-Linearの特徴ですが、IP67の機能を有しながら2400k~6500kの色温度変換が可能であるVarioLED Flex VENUS IQ Whiteという器具が気になりました。インテリア用の器具で色温度変換が可能という物はよく見かけるようになりましたが、IP67で色温度変換が可能という器具はあまり見たことがありません。オフィスビルのファサード照明などRGBによる過度なカラー演出を必要としない建築などには非常に適した器具だと思います。

図50 IP保護等級についての説明(著者作成)

図51 自在に曲げられるハイパワーなLED照明

また1mあたり10w以上のパワーでありながら自在に曲げられるタイプの器具が豊富に展開されている点も注目すべき点です。

ETTLIN lux (Halle 4.1 C31)

ETTLIN luxは特殊な加工をしたEffect fabricsというフィルムのような素材を扱うドイツのメーカーです。

図52 ETTLIN luxのブース

Effect fabricsをガラスで挟んだSmart glassと呼ばれる素材の裏にLEDのドット照明を配置するだけで疑似3Dのような立体感のある不思議な模様が浮かび上がります。LEDドット照明と特殊な模様を作り出すフィルムの組み合わせは、私自身実際の物件で使用した経験がありますが、Smart glassのように鮮明な立体模様を浮かび上がらせるものは初めて体験しました。

図53~55 LEDドット照明との組み合わせで不思議な模様が浮かび上がる

図56 Smart glassの背面にドット照明を配置するだけという手軽さが良い

簡単な仕掛けで不思議な効果が起こる手法は誰もが驚き、人の目を引きます。私自身も展示会などでは常にそのような新しいアイデアや素材を探しています。ETTLIN luxの商品は照明器具そのものではありませんが、「シンプルな手法で大きな驚き」という点においては数ある今回の展示の中でも特に抜きに出たアイテムだと思いました。

ここからは益々出展が増えた日本のメーカーをいくつかご紹介したいと思います。特にホール4は日本のメーカーが多く見られるエリアです。

遠藤照明(Halle 4.2 D60)

既に日本では豊富なLEDの商品群を誇るメーカーとして広く認知されている遠藤照明も新しい商品を出展していました。6月に日本(東京/四谷)の遠藤照明のショールームで行われた展示会で、COBタイプのLEDとフレネルレンズを組み合わせた新しいLED照明が発表されましたが、Light+Buildingの会場では日本よりも一足先にその商品が紹介されていました。

図57 遠藤照明のブース

図58 COBタイプのLEDとフレネルレンズを組み合わせたスポットライト

COBタイプのLEDと言えばこれまでのコラムでも何度か紹介してきましたが、多粒タイプのLEDがレンズで配光を制御しているのに対して、従来の照明器具のように反射鏡で配光をコントロールするものが主流です。またその手法を選択する事で、これまでのLED照明にないグレアレスな器具が作り出されるようになりました。

一方で前回のコラムで紹介したように、高い技術力で知られるERCOが多粒のLEDをレンズで配光制御する方法を採用し、美しく正確な配光をもった器具を発表していました。遠藤照明はそのどちらとも違うCOBタイプのLEDモジュールとレンズを組み合わせる方式です。レンズによる配光制御はレンズを交換するだけで簡単に配光を変えられる事が大きなメリットです。明るさや色温度の違うCOBモジュールとの組み合わせで様々なバリエーションの器具展開が容易に行えるのではないかと思います。

光の質の向上を目指して各メーカーがそれぞれの手法で最良と思われる器具を開発している現在の状況は非常に面白く、その最新の動向が見られるLight+Buildingは非常に貴重な機会であると改めて感じました。

図59 遮光角を大きく取ったCOBタイプのダウンライト

図60 豊富なラインアップのCOBタイプダウンライト
ハロゲンランプ35wクラスから全光束15000lmを超える
放電灯400wクラスまでの光量のバリエーションがある。

図61 遠藤照明の代名詞的展示方法であるLEDと従来光源の空間比較
日本ではすっかり定着した感のある遠藤照明のLEDと従来光源の空間比較展示。
LEDは半分以下の消費電力で従来光源と同等の明るさを実現する。

LED照明に移行する前からLight+Buildingに出展し、海外で仕事をする日本の照明デザイナーならば、遠藤照明の海外版の器具やカタログに助けられた経験のある人も多いのではないかと思います。日本の照明器具のクオリティは世界的に見ても非常に高いと思うので、日本以外の海外のプロジェクトで気軽に使用できるように世界中に浸透していくことを願うばかりです。

東芝(Halle 4.2 G20)

ホール4の中で非常に大きなブースを展開していたのが東芝のブースです。もちろんLEDの商品群は展示されているのですが、日本の展示会のようにLEDの新商品の展示というスタイルではなく、どちらかと言えば有機ELや新しい技術を用いたコンセプトモデル、試作品などの展示が目立っていたように思います。ブース自体は東芝のLEDダウンライトを存分に使用し、LED照明のアピールも行っていました。


図62、63 東芝のブース


図64、65 有機ELの展示

図66 RGBの色変化が楽しめるLEDシーリングライト

図67 青色発光体と光ファイバーを組み合わせたLD-Lighting
光ファイバーを用いたLD-Lightingは青色発光体を光源に採用した光源BOXの中に、
光ファイバー組み込み発光させるシステム。
発光部分を集約させることでこれまでにない輝度で光ファイバーを発光させることができ、
発光するファイバーを照明器具として利用する事も可能となる。

図68 東芝オリジナルの明るさ感指標「Weluna」
以前のコラムで紹介した東芝の明るさ感指標「Weluna」のコンセプトもブースで紹介されていた。

シャープ(Halle 4.2 J71)

シャープのブースでは会場のあちらこちらで耳にしたZENIGATAというLEDモジュールのコンセプトモデルが展示されていました。(ZENIGATAモジュールを使った器具は前回のZUMTOBELブースのレポートにて紹介)

図69 SHARPのブース

図70 ZENIGATAモジュールのコンセプトモデル

VOSSLOH SCHWABE(Hall 4.0 B50)

パナソニックの海外関係会社であるVOSSLOH SCHWABEはパナソニックとのダブルネームでブースを出展していました。東芝と同様に有機EL等の新しい技術の展示が目立っていたように思います。


図71、72  VOSSLOH SCHWABEのブース

図73 Eleafと呼ばれる有機ELパネルの展示

図74 有機ELを使った寝室空間の演出
壁面の光のラインに有機ELパネルを使用している。

住友化学(Halle 4.1 G60)

住友化学はブースの総合プロデューサーに世界的な照明デザイナーである石井幹子さんを迎え「日本の色-和の色」をテーマに60色の有機ELを用いたインスタレーション的な展示を行っていました。

図75 住友化学のブース


図76~78 60色の有機ELパネルによる演出
格子窓のようなグリッド状のパネルで多角形の空間を構成し、
そのパネルの各グリッドに有機ELが取り付けられている。
パネルは透過性のあるダーク色のフィルムが貼られており、
暗めのブース内では合わせ鏡の効果で、
多彩な色の有機ELパネルが幾重にも映り込んで見える。

Verbatim(Halle 4.1 C26)

Verbatimのブースでは三菱化学の有機EL「VELVE(ヴェルヴ)」や照射した対象物の色味の再現性が非常に高いVivid VisionというLEDの展示も行われていました。

図79 Verbatimのブース


図80、81 発色が美しい有機EL「VELVE(ヴェルヴ)」

図82 色味の再現性が非常に高いVivid Vision LED(左)
別室で行われていたVivid Visionのプレゼンテーションの様子。
現在光源の評価として一般的に採用されている
演色性の概念を超えてLEDによって照射した対象物の色味の再現性に拘ったVivid Vision LED(左)。
右は他社のLED照明。野菜などの色味の美しさはもちろんの事、
紙や皿などの白色の美しさが際立つ(写真は記録用に撮影したものであり、
実際の色味とは異なりますのでご了承ください。)

カネカ(Halle 4.2 G91)

図83 有機ELを取り扱うメーカーとして知られているカネカのブース

図84~86 ブース内には有機ELの試作品やオブジェが展示されている。

コニカミノルタ (Halle 4.1 K35)

図87  コニカミノルタのブース

図88 有機ELのオブジェ

図89 LED Next Stage2012でも出展されていたポータブルタイプの演色性評価測定器

Luci(Halle 4.2 K15)

日本ではLEDのライン照明や自在に曲がるLEDテープライトのメーカーとして認知度の高いLuci(株式会社プロテラス)もブースを出展していました。

図90 Luciのブース

図91 壁面に描かれた照度分布と間接照明を組み合わせたプレゼンテーション

図92 曲がるという特徴を活かした曲線の間接照明のプレゼンテーション

興和(Halle 4.2)

LED Next Stage2012にも出展されていたKowa(興和株式会社)のブースではLEDを使用した導光板照明を使用した様々な製品(LUXELAシリーズ)が展示されていました。

図93 興和のブース

図94 LED導光板を使った薄型のダウンライト

図95 薄型のLED導光板ブラケット

図96 両面発光が可能な導光板の特徴を活かしたデスクスタンド
上蓋の内側にミラーを取り付け、メイク用のデスクスタンドとして活用する。

岩崎電気(Halle 4.0 A20)

日本では屋外用の街路灯照明などを中心としたラインアップで広く認知されている岩崎電気のブースではLED Next Stage 2012で出展されたLED照明等が紹介されていました。

図97 岩崎電気のブース

図98 コンパクトでハイパワーなLED投光器 LEDioc FLOOD NEO

図99 さらにハイパワーな200w、400wのLED投光器 LEDioc FLOOD BLITZ

図100 水銀灯等の代替ランプとなるバルブ型のLEDランプ

その他まだ紹介できていないブースもありますが、回を重ねるごとに日本発のメーカーのブースが増えているように思います。先に述べた通り日本の照明器具の品質は非常に高いので、ジャパンクオリティのLED照明が世界の舞台で広く認知されることを願うばかりです。


図101、102 CITIZENのブース
様々なCOBタイプのLEDモジュールが展示されていた。


図103、104 日亜化学工業のブース
発光効率150lm/wに迫るものや、150lm/wを超えるLEDパッケージが展示されていた。

図105~107 アイリスオーヤマのブース
ホール6ではLED Next Stage2012では低価格かつ豊富なラインアップの
直管形LEDランプで他社を驚かせたアイリスオーヤマも出展していた。

Xicato(Agoraと呼ばれる中庭にブースを出展)

日本ではヤマギワ等がダウンライトやスポットライトにXicatoのLEDモジュールを採用している為、Xicatoは日本の照明関係者にとってもよく知られたメーカーです。他社のブースがホール1~4に集まる中、Xicatoのブースはフランクフルトメッセの中央にあるAgoraと呼ばれる大きな中庭にブースを構えています。話を伺ったところによると2年前に出展した際は登録が遅れたため、仕方なく中庭にブースをセッティングしたそうですが、意外にも他のブースよりも目立ちお客さんにも好評だったとの事で今回も同じ中庭での出展となったそうです。

図108 メッセの中庭にあるXicatoのブース

図109 多くの人で賑わうXicatoブース


図110、111 XicatoのLEDモジュールを採用しているメーカーの器具
棚の中にはXicatoのLEDモジュールを採用したメーカーの器具が並べられており、
それらは全てその場で点灯してクオリティを確認できる。また採用メーカーの多くは
Light+Buildingに出展しているので、気になったメーカーはブースに直接見に行くことができるという、
LEDモジュールのメーカーとして素晴らしいプレゼンテーションを行っていた。

今回はタイミングよくXicato Japan株式会社 代表取締役の海東さんが企画された、Xicatoのモジュールを採用している主要なメーカーのブースをめぐるツアーに参加できたので、その様子も一部ではありますが報告します。下記はXicatoのモジュールが採用されているメーカーのブースです。


図112、113 Lucentのブース
ProSpexというダウンライトシリーズなどにXicatoモジュールが採用されている。


図114、115 Litelabのブース
スポットライトなどにXicatoのモジュールが採用されている。


図116、117 alpha LEDのブース
展示照明の100%がXicatoモジュールを採用しているというalpha LED。

その他にも前編のレポートでも紹介したFLOSやKreonなどにもXicatoモジュールが採用されているとの事です。COBタイプや面発光タイプのモジュールを採用した器具は反射鏡制御されているものがほとんどで、総じてLED特有の不快なグレアを感じにくいグレアレスな器具に仕上がっていました。LEDモジュールの小型化や高効率化の影響だと考えられますが、以前には少なかった径の小さいコンパクトな器具が増えてきたように思います。

ホール5(Halle 5.0)
最後にポール照明を中心とした屋外照明に特化したメーカーが集まるホール5(Halle5.0)の中で気になったものをいくつか紹介したいと思います。

.hess(Halle5.0 A60)

.hessはポール照明などの屋外照明で知られるドイツのメーカーです。

図118 .hessのブース

図119 ポール照明に組み込まれる三角形のレンズ

ブースに展示されているポール照明の多くはLEDを採用しており、レンズ制御によってLEDの光をコントロールしています。道路等で採用されるポール照明の場合は一般的なダウンライトやスポットライトと違い、直下方向の明るさだけでなく、ポール照明のピッチをできるだけ大きく取るために、横方向へ光を飛ばすことが重要です。.hessのポール照明用のレンズは三角形の独特の形状をしており、効率よく横方向にも光を飛ばすことができるそうです。大きな光量が必要な場合は、灯具の中にLEDモジュールと専用レンズを増設するというシステムです。

図120 複数のLEDモジュールとユニットが組み込まれたポール照明


図121、122 ポールと灯具をいくつかのパーツに分解でき、
用途に合わせて機能を選択できるポール照明「CITY ELEMENTS」

CITY ELEMENTSはポールの上部、中間部、ベースの3つのパーツに分かれるようになっていて、用途に合わせて照射方向の異なる灯具、防犯カメラ、イベント用電源、足元照明等の機能を選択する事が可能です。非常にポップなカラーが用意されているので児童公園やテーマパークなどに相性が良いポール照明ではないかと思います。日本ではSD.hess Lighting株式会社が取り扱っています。

NERI(Halle 5.0 C20)

NERIもポール照明など屋外照明に特化したメーカーとして世界的に知られています。今回はイタリアで活躍する日本人デザイナー蓮池槇郎氏がデザインしたLEDのポール照明シリーズを前面に押し出した展示内容でした。シンプルで柔らかい曲線をもった灯具も印象的でしたが、ブースもモノトーンを基調として、ホール5の中では特にシンプルで見やすく洗練されたデザインでした。

図123 NERIのブース

図124~126 蓮池氏デザインの灯具 図124:ATLAS 110w 9000lm、図125:ALYA 60w 4500lm、図126:HYDRA 50w 4000lm 通常の照明器具と違い大光量が必要なポール照明は、
少しでも効率よく明るさを確保するためLED独特のグレアを解消できていないものがほとんどである。
NERIの新しいシリーズはグレアについても十分な配慮されている。ポール照明の場合、
グレアと明るさのバランスが非常に難しいところであるが9000lmクラスの灯具まであるので、
このシリーズが実際に夜間点灯された状態を見てみたい。

図127 Wi-Fiコントロールが可能な灯具 ポール照明はタイマーやセンサーによる一括制御が一般的であったが、
このシリーズはWi-Fiの機能を備えている。
LEDに光源が移行してから放電灯や蛍光灯には難しかった調光が容易にできるようになったため、
Wi-Fi制御などの機能が加わると、ポール照明も時間やシーンに合わせて演出が可能になる。
また細かく点灯時間や調光の強弱を設定することで省エネ性も向上する。

■Light+Building 2012のまとめ

今回のLight+Buildingはほとんどの商品がLED照明となり、世界的なLED照明化の流れを強く感じました。会場では様々な発見がたくさんありましたが特に2つのキーワードに注目しました。ひとつは「光のコントロール」、もうひとつは「建築と一体化する器具」器具です。

・光のコントロール

LED照明の場合、以前はRGBのカラー演出などが主流でしたが、ビルのファサードをすべてLEDで覆ったメディアファサードと呼ばれるような建築も増え、映像を使った演出もそれに比例するように増加しています。そして色温度可変の調色機能をもったLED照明も今回の展示では多く見られました。


図128~131 LEDによる映像演出の例 ZUMTOBELのブース


図132、133 色温度可変のダウンライト ZUMTOBELのブース

また、LED照明の性能が向上し蛍光灯や放電灯と比較しても遜色ない明るさになってきたため、空間すべてをLED照明で統一することが可能になってきました。LED照明は蛍光灯や放電灯に比べて光のコントロールが容易に行えるため、これまで難しかった空間全体の照明を一括してコントロールすることができるようになります。このオールLED化の流れが大きく影響しているのだと思いますが、各メーカーのオリジナルのコントローラーが目立っていたことも今回のLight+Buildingの特徴ではないかと思います。

図134~141 各社のコントローラーやソフトウェア

LED器具の進化、そしてそれを直感的に扱えるように進化したコントローラーとソフトウェアの組み合わせで、以前のように時間の変化とともに調光コントロールされたシーンを呼び出すというレベルの演出ではなく、時間や生活のシーン、感情などに合わせて光の強弱、色変化、色温度変化といった演出が容易に行えるようになりました。その他にもWi-Fiでコントロール可能な器具などもいくつかありましたが、今後はスマートフォンやタブレット端末で光のコントロールなどが手軽にできるようになっていくと予想されます。

LED照明のハードとソフトの両方が進化したことにより、ユーザーの感情に合わせた細やかな光の変化、そして訪れる人の心を動かす驚きの光の仕掛けといったように、Emotionalな光の演出が可能になりました。このような光の演出を勝手に「Emotional Lighting」と呼ぶことにしますが、単にLED照明の明るさを追及していた時代は終わり、人の心に直接訴えかけるような変化する光が今後の重要なキーワードになっていくと思います。また会場で刻々と変化する光の演出を見る度に動画記録の重要性を強く感じました。竣工写真だけでなくクオリティの高い竣工動画を残す事も設計者やデザイナーの重要な仕事になっていくのではないかと思います。

・建築と一体化する器具

私自身が建築照明を専門としているから余計に注目してしまうのかも知れませんが、会場では建築照明器具の境界が分からない器具、トリムレス(照明枠の存在がない)な器具、細いスリットの中にスポットライトを取り付けるいわゆるスリット照明などの存在が非常に多く見られました。


図142~149 会場で見られたトリムレスな器具やスリット照明

これらの器具は基本的に壁や天井の仕上げが行われる前に器具を取り付け、その後パテや塗装による最終仕上げで建築と器具の境界が分からないように施工します。その結果、建築と照明の継ぎ目がない一体感のある空間に見せることができます。同じ考え方のスリット照明などは日本にもありますが、会場ではLEDの特徴を活かしたスリット幅50mm以下という非常に細いものが多く見られたことが驚きでした。

建築やインテリアでも3次元の有機的な曲線をいかしたデザインが多く見られるようになった現在では、照明器具と建築も一体化し境界のないSeamlessなデザインが求められるようになっているのかもしれません。

図150 建築と照明が一体化した好例 ホキ美術館
以前のコラムでも紹介したホキ美術館の照明。建築と照明が一体化したSeamlessな空間の好例である
(設計:日建設計、照明デザイン:有限会社サワダライティングデザイン&アナリシス)。

しかし、これらの照明は施工技術・精度や建築様式によって完成度が大きく左右されるため、世界中で同じクオリティをコントロールするのが難しいという点が課題ではないかと思います。器具を選定する照明設計者自身が施工に対する知識を持っておくことも重要です。

その他、これまでのレポートで既に紹介した内容とも重複しますが、会場全体をみて感じた事を簡単に挙げます。

・演色性の向上
日本のライティング・フェアやLED Next Stageでも見られたように演色性の向上をアピールした商品が多く見られた。

・スリムでコンパクトなLED照明のデザイン
日本のLED照明に比べLEDの特徴を生かしたスリムでコンパクトなデザインの器具が多い。

・屋外用LED照明の充実
屋外用のLED照明のバリエーションが日本に比べ非常に多い。特にIP67、IP68クラスの性能を持つLED照明が豊富にある。

・COBの躍進
COBタイプや面発光タイプのLEDモジュールを採用するメーカーが増加している。
(マルチシャドウの解消、グレアレスな器具作り、反射鏡による配光制御などが主な理由だと思われる。)

・LEDモジュールの更なる進化
LEDモジュールの高効率化・多様化が加速。とくにPHILPSやOSRAMなどの巨大なメーカーのバリエーションの多さには圧倒される。今後日本でもそれらのLEDモジュールを採用した器具が増えていくと思われる。

・有機EL
日本に比べて有機ELの出展が活発である。しかし一般照明としての使用はまだ時間が必要と思われる。

いずれも日本と同様に、LED照明の光の質の向上を目指した器具の進化を強く感じました。また蛍光灯を超える高効率LEDや、様々な形状や特徴を持ったLEDモジュールの登場により照明器具のLED化はさらに進み、全世界的なLED照明化が一気に加速していくものと思います。その大きな流れのようなものを肌で感じた2012年のLight+Buildingでした。

■光のイベント Luminale
Light+Buildingは照明見本市としての楽しみ方だけでなく、もうひとつの大きな楽しみがあります。それがLight+Buildingの期間中にフランクフルトのいたるところで開催されている光のイベント「Luminale」です。Luminaleでは建物のライトアップや、光を使った遊びを体験できるもの、光のインスタレーションなど、光を題材にした様々な試みが行われています。それがフランクフルトの100箇所以上もの場所で行われています。メッセの会場内ではLuminaleが行われている場所を示した地図と、それぞれの場所で行われているライトアップのコンセプトや概要を記した冊子が配布されており、誰でも入手することができます。

図151 フランクフルトメッセで配布されているLuminaleの冊子
フランクフルト市内のマップにLuminaleの会場が示されている。

また、会期中はLuminaleの会場を無料で巡回しているバスが運行しており、それを利用して様々な場所で行われているイベントを巡回することができます。昼はメッセの会場を歩き回り、夜はLuminaleでデジカメと三脚を携えてフランクフルトの街を歩き回るというのがLight+Buildingの参加者たちの定番ではないでしょうか。


図152、153  Luminaleの巡回バスを待つ人々とバスの中の様子

イベントは100箇所以上の場所で行われていますので、もちろんすべての会場を回ることは難しいですし、中にはLuminaleのイベントと気がつかずに通り過ぎてしまうようなものもあります。しかし、いくつかの作品はとても仮設のイベントとは思えないような規模の大きさやクオリティの高い完成度に仕上がっていて、それらの作品に直に触れる事は非常に刺激になります。

特に印象に残った作品をいくつかご紹介します。(Luminaleのマップに掲載されている会場番号を参考までに記しておきます。実際に行かれた方はご参考ください。)

図154、155 博物館内でのプロジェクション(Map No.26)
巨大な恐竜の化石が展示される博物館内でプロジェクターによるライトアップを行っている。
映像に動きなどはなく内容的にはただ照らしているだけであるが、
そのダイナミックな発想とアイデアを受け入れる施設側の体制が素晴らしい。

図156~158 大きな広場で複数のプロジェクターを使った演出(Map No.27)
プロジェクターを複数使って大きな広場を照らす。
変化する映像にミストと音楽の演出もありさらに雰囲気を盛り上げる。
動画(著者撮影):http://vimeo.com/48680703

図159~162 水盤の上に設置された卵型の木製フレームのライトアップ(Map No.101)
グリッド状に組まれた木製フレームの交点にRGBのLEDを設置しライトアップする。
こちらもミストと組み合わせた演出を行う。
ロケーションや水盤の映り込みも計算された幻想的な演出。
動画(著者撮影):http://vimeo.com/48681490

図163~168 広大な敷地を持つ植物園で行われているLuminale(Map No.16~25)
温室、池、広場等広大な敷地をもつ植物園の中で様々な作品が展開されている。

図169~171 マイン川に浮かぶコンテナ船の中に展示されている作品(Map No.50)
コンテナ船の内部には白いロープで構成された作品を
両サイドの壁面に設置したブラックライトでライトアップする。
単純な仕掛けであるが驚きの大きい作品で
音の演出と組み合わせる事でさらに効果が高まっている。
動画(著者撮影):http://vimeo.com/48688301

図172、173 教会の中で滝の映像をプロジェクションした作品(Map No.102)
前方の縦長のスクリーンに滝の映像をプロジェクションし、
その両サイドのスクリーンにはメッセージが流れ続ける。
滝の轟音も映像と同時に流されており教会の中の静寂さと相まって荘厳な雰囲気が作り出されている。
動画(著者撮影):http://vimeo.com/48681717

図174~176 フランクフルト中央駅で行われているLuminale(Map No.45)
ハイパワーな投光器とフィルターを使ってカラーシャドーを作り出す。
人通りの多い駅前で行われているので、カラーシャドーとなった
巨大な人のシルエットが駅舎のファサードに映し出される。
こちらもコンテナ船のブラックライトと同様に簡単な仕掛けを使った人の目を引く作品になっている。
動画(著者撮影):http://vimeo.com/48680876

Luminaleのレベルは回を重ねる事に高くなっているような気がします。夜にフランクフルト市内を散策していると地元に住んでいると思われる人たちとにもたくさん遭遇しました。Luminaleを楽しむ地元の人たちも以前に比べて多くなっているように思います。Luminaleというイベントが単なる照明見本市のサブイベントではなく、それだけでも十分成立するほどのエネルギーをもっていて、街全体を巻き込んだ魅力的なイベントに成長しているのでしょう。日本でも近い将来ライティング・フェアやLED Next Stage等のイベントに合わせてLuminaleのようなイベントが開催される事を期待します。

光のデザインレポート
執筆者:岡本 賢

岡本 賢(おかもと けん) 
照明デザイナー/Ripple design(リップルデザイン)代表

1977年愛媛県生まれ。2002年株式会社ライティング プランナーズ アソシエーツに入社し、幅広い分野のプロジェクトに参加し建築照明デザインを学ぶ。2007年独立し、Ripple designを設立。現在も様々な空間の照明計画を行っている。
URL http://ripple-design.jp

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