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連載コラム

「ライティング・フェア2005」訪問記〜(その1)LED照明の数々

[ 2005年4月5日 ]

照明デザイナー 落合 勉(M&Oデザイン事務所)

1 はじめに

 世界中から注目されている日本の最新照明動向が、早春の3月、東京国際展示会場「東京ビッグサイト」で披露されました。第7回目の国際照明総合展「ライティング・フェア2005」(3/1〜4)で、その様相は前回と比較していくつかの注目すべき動向が見られ、興味深いものでした。その動向を3回に分けて紹介します。今回はその初回で、展示会概要と世界の照明界や産業界でも注目されているLED(Light Emitting Diode=発光ダイオード(半導体))をとりあげます。

 
1 東京ビッグサイト/2 ライティング・フェア会場内風景
 
3 東棟のライティング・フェア入口
4 連絡通路にある案内看板。同時開催の他見本市も記されている


2 東京ビッグサイトでのライティング・フェア

 海辺の美しい景色が楽しめる「東京ビッグサイト」は敷地面積243,000m2で、東西の展示棟(東棟は3階建て、西棟は5階建てで、連絡通路で繋がっている)と中央の会議棟から構成されています。ライティング・フェア会場は東棟のホール6にて、国内外の照明メーカー等100社の出展社で開催されていました。国内最大の店舗総合見本市の「JAPAN SHOP」や「建築・建材展」なども同時開催され、建築や商業施設関係者にとって見逃せない見本市構成となっていました。

 またライティング・フェア開催中には照明最新動向のセミナーも組まれ、そのオープニングでは「照明設備のリニューアル」について、翌日には「白色LED照明の最新トレンド」が、さらには面発光光源として注目され始めた「有機EL照明の動向」について紹介されていました。特に有機ELは欧米でも「オーガニックLED」と呼称され注目されはじめており、LED同様に日本は世界のトップランナーとして量産化技術構築に励んでいます。その様子などもセミナーで報告されていました。有機ELの使用モデルは、東棟・ホール6の展示会場に出展され大きな関心を集めていました。

ライティング・フェアでの3セミナーの様子
 
5 照明設備リニューアルの講師・斉藤満氏/6 白色LEDの講師・川上養一氏

7 有機ELの講師・城戸淳二氏

8 東棟ホール6のライティング・フェア。会場のレイアウトマップ


 会場の中心に位置し、ランドマーク的存在であったテーマ展示コーナーでは、「10年以上使用期間が過ぎた照明器具は内部劣化が進んでおり、安全面や省エネ性から新しい物への取り替え(リニューアル)が必要である」ということを分かりやすく4つの事例で紹介されていました。

 テーマ展示コーナーの先には松下電工/松下電器産業と東芝ライテックが共に大きな展示スペースを使い、多数の新製品発表をしていました。その指向は省エネや環境がキーワードとしてあり、その対象としてLED製品展示は特に注力されていました。省エネ光源として世界で普及活用されている蛍光ランプやその搭載器具も用途開発向け新製品が披露されていました。

 海外からの出展社は会場入口の右サイドに海外照明ゾーンとして展開(電子部品関係から装飾的完成品まで幅広く多種多様)されており、国際照明展の様相を感じさせていました。


9 テーマ展示コーナーの状況
照明リニューアルの4事例(オフィス照明、住宅照明、店舗照明、屋外照明)
について説明を聞く来場者
 
10 ライティング・フェア会場内の中央通路の様相
11 海外出展社(台湾ブース)の展示事例
 
12 多くの関心を集めていた有機ELの試作器具展示(松下電工)
13 店舗空間への蛍光ランプ照明演出を展開し、好評を博していたニッポ電機ブース


3 LED照明の数々

 LED大国、日本は世界最大のLEDランプ生産高の国です。そのLEDトップランナー・日本のライティング・フェア2005では、数多くのそして多種多様なLED照明が見られました。このLED照明、ギフトやノベルティーグッズ的商品群ではなく、住宅や商業施設空間などへの照明各種展示で、LED特性を探求しながらの新製品やモデルが見られたのです。世界一流の技術と素材加工に優れた国、日本ならではのLED技術やアイディアが生かされ、その提案内容が随所に見られました。具体的で斬新、多様なる出展品は実に興味深く、私にとって開催期間の4日間では充分に見られないほどでした。

 昨春フランクフルトで開催された世界最大の照明展「Light+Building」(このコラムの前回で紹介)では、LEDの華やかなカラフル照明演出が展開され、世界の照明関係者にLEDの時代到来を強く印象づけました。しかしそのLight+Building展ではLEDランプとそれを用いた装置照明演出が主で、具体的器具での事例はそれほど多くありませんでした。照明器具デザイナーとしての私は、1年後のこのライティング・フェアに大いに期待し開催を待ち望んでいたのです。

 LEDとは発光ダイオードのことで、Light Emitting Diode(光輝く半導体の意)の頭文字です。電球と比較し消費電力が1/10程度、寿命は10倍以上で、有害物質を使用しない素材で作られる21世紀の主用光源として、急速に認知普及されているランプです。最近の新しい交通信号機などに使われている小さな光源がLEDで、日本全国の交通信号機光源がLEDに替わるだけで国内原子力発電所2箇所分が不要になる(それだけ省電力)とも言われます。このLEDが今回のライティング・フェアでLEDの特性を生かし具体的な用途空間へ、その対象器具を提案してきたのです。LED器具化の幕開けとも言えます。

 LEDは1960年代にアメリカで商品化先行をしました。しかしまだまだ暗く実験的用途にとどまっていました。70年代以降、明るく品質の安定した高輝度LEDが日本の技術力で実現量産化されます。まず赤色が、続いて80年代に緑色が、そして90年代には青色のLEDが日本で量産されたのです。(光の3原色量産で、白色光LEDが市場に提供され始めた。)

 世界の光源3大メーカーといえばOSRAM、PHILIPS、GEですが、LEDは日亜化学、豊田合成、Cree(アメリカ)となり、世界のLED生産高の50%以上を日本で占有するほどです。

 そのLED搭載照明器具が会場のそこかしこに出展されていたのです。エクステリア用の器具(スポットや植え込み灯、看板灯や街路灯等)はもとより、インテリアの床、壁、天井の空間部位設置各種器具(ダウンライトやペンダント、階段足元灯や手すり灯、ブラケットやスタンド等)が、それぞれLED特性を生かして展示されていました。その多さには驚きました。国内照明ゾーンとしてグルーピングされた国内メーカー60社のうち半数以上がLED製品を展示(海外からの出展社も含めても同様)していたのです。まさしくLED照明が主役と感じさせられた東京ライティング・フェアでした。その多様さは、昨春のフランクフルトメッセ照明展「Light+Building」より大であり、しかも格段の高質レベル(量的には少ないが)でもありました。その事例を紹介したいと思います。

 
14 松下ブース 外観/15 松下ブース、LED専用展示コーナー入口部の光景
 
16 松下ブース内の店舗用器具。GEOREO Gシリーズ
17 松下ブースのカード型LED光源展示風景


 大きなLED専用展示スペースを有し、しかもひときわ多くの来場者で賑わっていたのが日本照明界の2大メーカー松下(松下電工照明事業本部+松下電器産業照明社)と東芝(東芝ライテック)の照明事業部門会社ブースで、ともにLEDモジュールやLED器具を展示していました。

 松下ブースでは空間事例ごとに各種LED器具を設置し、その光効果や用途の特徴などが体験でき、分かりやすい展示でした。20ミリ角内に8列×8列の64個の高輝度LEDを埋めこんだ「カード型LED光源」は、その使いやすさと明るさで大きな反響を呼んでいました。このカード型LED、日本の半導体製造技術が生かされてのLED光源で、発売(2005年5月予定)となると、世界初のカード型光源として世界市場に普及することでしょう。また、LED専用展示コーナーではない商業空間向け新製品GEOREO Gシリーズ展示製品群の中にもLED製品(ペンダント)がありました。それは、新しいローボルトワイヤーの採用できれいな吊り方法を見せていました。安全な低電圧(約4V)で点灯可なるLEDだからこそ、でき得た新機構の吊り方法であり、このワイヤーの今後が楽しみです。

 
18 東芝ブースのLEDコーナー入口部
19 東芝ブース、LEDシミュレーションの1事例
 
20 T.LEDsの展示状況/21 next T.LEDsの展示状況


 隣のブース、東芝ライテックのLEDコーナーには特筆すべきライティングシミュレーション空間が設けられていました。LEDの光源特性を十二分に活用しての「時空間」を再現させていたのです。この空間に身をおいた瞬間、私の五感は澄んだ心境となり、地球上の自然なる光情景を感じ始めたのです。心地よいこの絶妙なる光の色演出(日の出から日の入り、そして夜のとばりが明ける朝まで)はすばらしく、高貴で美しいのです。この空間創出に3,000個ほどのハイパワーLEDが用いられたと聞きました。緻密なる用意周到で創られたことと思われましたが、「ライティング・フェア終了とともに消滅します。」と、この空間作りを担当した江川一夫氏から聞かされました。また「このシミュレーションで得られたノウハウは大きく、今後のLED事業に生かします。」と語っていました。日本のあかり(電球〜蛍光ランプ)の歴史を形成してきた東芝の企業精神を窺い知ると同時に、次世代の光源LEDへの真摯なる取り組み方に敬意を払い、新たなるLED活用光源創出を感じたライティングシミュレーションでした。

 東芝LEDコーナーには「T.LED's」と名した各種の製品(新製品も)が展示され、その基本的コンセプト(実用的明るさ追求の製品提供)が展開されていました。入口を入ってすぐに、実用的ハイパワー(1.5ワット)タイプのLEDから高輝度LEDまで各種のデバイスや点灯コントロール装置等(2005年4月発売予定)があり、これらのLED製品のラインアップ化は一部すでに(昨年から)展開しておりますが、今後さらなる充実化が見込まれました。そしてさらに注目した事に「next T.LED's」と明した展示コーナーがあった事です。色の見え方、光ムラの解消、まぶしさ改善、光色ラインアップ充実、使い勝ってよい形態と、快適なLED照明をめざしての方向性が試作サンプルとともに展示披露されていたのです。高演色(90Ra)で多彩な色温度(3,000〜10,000K)を有し、さらにまぶしさを抑え平均化した明るいLED照明の確立を目ざす「next T.LED's」の発売が楽しみです。

 日本国内の照明業界にて、LED照明が明確に認知されたのは前回のライティング・フェア(2003年3月)が契機といえます。前回は、今回ほど実用的製品の展示は少なくモデル展示が主でありました。しかし今年は、上記の両社以外にも多くの企業(新規参入企業も交えて)がLED製品を展示していました。

 ユニークな新製品展示で賑わっていた小泉産業ブースのトレンド展示コーナーには、注目の有機ELとショーケース内LED照明がありました。特に高照度と鮮明な彩色を実現していたショーケース内LED照明には多くの関心が寄せられていました。他に高輝度LED使用の足元灯やハイパワーLED小型スポットなども、その使用事例空間を作り、LEDのあかり効果を見せていました。

 
22 小泉産業のトレンドコーナーに展示された有機EL使用吊り下げ器具と、
ショーケース内LED照明の展示風景
23 小泉産業のLED新製品展示事例


 岩崎電気の「LEDioc」シリーズの展示コーナーには、独自のLEDモジュール(LEDのまぶしさを抑えるための反射形LEDユニットやハイパワーLED使用のジャンボLEDユニットなど)とその搭載器具が設けられていました。それらのモジュールは反射板設計をも考慮しており、LEDの配光や照射有効効率の工夫がなされていました。

 オーデリックの「LEDs for the Exterior」と記した都市型マンション玄関アプローチ向け器具は、高輝度LED光源8個搭載のシリーズ商品で、そのモジュールは用途に適応する光学的反射設計リフレクター(3種の曲面を有す)」が特徴でありました。グレアを極力排除する思考のこのLEDモジュール、その形態は異なりますが、岩崎電気の「LEDioc」シリーズと同一的手法といえます。

 
24 岩崎電気のLED専用展示コーナー。LEDiocの街路灯の事例
25 岩崎電気のLEiocのモジュール事例
 
26 オーデリックのエクステリアLED器具
27 オーデリック・エクステリアLED器具の反射板についての解説パネル


 日本照明業界で、いち早くLED搭載器具開発に着手したメーカーに山田照明と大光電機があります。前回のこのフェアでは積極的にLED開発製品を展示PRしていましたが、今回は他社LED展示が大きく増えたこともあって両社のLED展示インパクトは薄れたように思えました。しかし出展のLED器具は、いち早くLEDを取り扱った経験からくる対処の上手さ(手慣れ)が見られ、納まりの良い器具となっていました。山田照明からはハイパワーLEDを用いた病室向けアームスタンドやアウトドアの小型バリュードライトと小型スポットなどが、大光電機からは直進性の光特性を生かしたLEDならではの導光板器具が提案されていました。この導光板器具もハイパワーLEDを用いたもので、新時代の先端性に着手する姿勢はLEDの世界商品指向と一致しています。

 
28 5タイプのLED器具が展示されていたる山田照明のLED展示コーナー
29 大光電機の床面に設置した導光板式LED器具


 量産化の事業体系を主とする日立ライティングとNECライティングが、LEDの展示コーナーを設けていました。両社は共に蛍光ランプの自社生産工場を有し、その蛍光ランプ搭載照明器具でも国内で実績を有する業界大手です。その2社が21世紀の主要光源の一つと言われるLED照明分野に参入する姿勢を示したのです。今回は具体的製品発売ではなく、LED光源の新用途提案やLEDデバイス展示でした。今後どのようなLED製品で新市場開拓を目指し発表されるか大いに注目するところです。

 
30 日立ライティングが参考出展した可変式LEDスポットライトの説明パネル
(スポットライトの写真は省略)
31 NECライティングのLED展示コーナー


 照明器具大手の一つに三菱電機照明がありますが、今回の出展はグループ会社の三菱電機オスラムとの協調ブースで展開をしていました。その三菱電機オスラムでは提携先・ドイツ・オスラムのLED光源等を展示していました。世界3大ランプメーカーのオスラム社が昨年のフランクフルルトメッセLight+Buildingで発表し、世界中で注目されたハイパワー(高輝度)LED・DRAGONモジュールなどです。多くの人が関心を示していましたが、さらに一般使用のLEDを改善(従来の2倍の明るさ)した「W2タイプ」も注目されていました。

 
32 三菱電機照明の展示ブース外観/33 三菱電機オスラムのDORAGONモジュール
 
34 三菱電機オスラムのW2タイプ/35 三菱電機照明の誘導灯


 三菱電機照明の器具の中に特筆すべきLED製品を見つけました。今日では誘導灯や避難表示灯にLED光源を使用するのは珍しいことでもありませんが、最初に誘導灯製品に採用展開したのは三菱電機照明で、2000年のことでした。まだLEDが一般的に認知されてない頃で、導光板とLEDの光特性とを結び付けた世界初のLED誘導灯でした。当時は100×100ミリ角のサイズでしたが、今回は200×200ミリ角の出展です。ところで、この内照式誘導灯が一般普及している国は日本(法規制での設置義務化)だけですが、火災や震災時避難への備えとして最近世界で再認識されています。今後の世界普及が楽しみです。


 各社から数々のLED新製品が出展されていましたが、下記の2社ブースの新作LEDモジュールには特に注目しました。携帯電話ケースなどの樹脂微細成型を事業とする吉川化成では、独自技術とユニークな発想でのLEDモジュールが、人気を博していました。LEDの極小なる光源部を生かし超小型レンズと組み合わせた「YPスポット」は、外形の直径13.5ミリ、高さ9.52ミリの円筒内にハイパワーLEDを装着させていました。緻密なる設計思考とその究極な加工精度によって作られたこのLEDレンズの"集光の光"は美しくシャープでありました。これほどの小さな集光機能付きLEDモジュールは未だ見たことはなく、世界一でありましょう。

 もう一つ、従来のLED実装用プリント基板(PCB)に代わる新しい基盤展示のブースも、大いに賑わっていました。この新基盤、「LEDs基盤」と称し、極薄銅板をプレス抜き(プレス銅導体)し専用ソケットと一体化したものです。これにチップ型LEDが装着されますが、その数は1個から無限まで対応可という優れものです。いくつかのパターン装着が用意されていますが、LEDs基盤の裏表に装着できるタイプも新たに発表されており、その多様さは未知なる市場を創出することでありましょう。この新モジュールを作り出したのは、自動車の計器板用共通光源部品を製造している森山産業です。モジュール自体の魅力もさることながら、いたるところにLEDの光や関連部材が工夫を凝らしたこの展示ブースは、見る者を飽きさせない、楽しくそして美しく展示されたブースでした。

 
36 吉川化成の超小型レンズLEDモジュール
37 森山産業のLEDs基盤事例
表裏装着した新製品タイプ(ミラー張りしたブース内の展示ケース)


 海外からのLED出展品の中にも注目したものは多々ありましたが、イタリアVLM社の各種LEDモジュールには特に注目しました。中でもオスラムのハイパワーLEDのDORAGONを用いた新モジュールは、その明るさと使い勝手の良さに感心しました。このVLM社のLEDモジュールはもとより、点灯に必要なインバータ・ダウントランスなどLED対応品を品ぞろえしており、非常に使いやすい関連部材をも展示していました。来日していたVLM社・エクスポートマネージャーに、このライティング・フェアでの感想を聞いたところ、「ビジネスは上々、そして展示品の製品完成度のレベルが高いのに驚いた。特にマックスレイ社や小泉産業の展示LED製品は大変よくできていた。」と印象深く語っていました。

 他に、ヨーロッパ製部品パーツを専門に販売しているBJB社のLED用の結線端子や、高輝度LEDで人気を集めていたソウル半導体も注目しました。オランダ・Philips社が昨春発表したLEDモジュールキットや、韓国製の最新ハイパワーRGB3インチップのLEDなども展示された他ブースなど、日本でも(世界でも)なかなか見られない製品などで充実のLED製品展示状況でした。

 
38 VLM社製品の展示事例(輸入販売元クラウン産業ブースにて)
39 マックスレイ社のLED製品


 海外といえば、カラーキネティクス・ジャパンのことを忘れてはなりません。いち早くLEDによるカラー照明演出で世界に認知されたのが、カラーキネティクス社(アメリカ)で、その日本法人のカラーキネティクス・ジャパンが日本でLEDカラー照明を展開したのです。その実施カラー演出実例数は多く、国内の照明業界に少なからず影響力を与えました。最近の日本の照明演出カラー化促進動向への背景には、このカラーキネティクス・ジャパンがあったためと言えます。

 
40、41 カラーキネティクス・ジャパンの出展ブース
LEDによるカラー演出を実演していた


 LED照明は、ライティング・フェアと同時開催しているJAPAN SHOP会場でも多数見られました。ビル外装をルーバー方式でイルミネーションするLEDシステムを展示していた中愛や、静岡技術技研のスルーライトパネル、アドワークのラインイルミネーション、日本トラクソンのLEDモジュール、そしてエー・ジー・クルー社のLEDガラス板など一般照明とはやや異なりますが、商業空間では従来にない演出効果が提案できましょう。これらの出展社に混じって特に多くの来場者で混雑していたブースがありました。アルミ加工とLEDとの融合化を目指すALFACTO(シバサキ)と、砲弾型LEDでだれでも簡単にそして自由に電飾看板が作れる「ルミネ・カンバス」の藤崎電機でした。ルミネ・カンバスは、平面はもちろんですが立体的オブジェもOKで、しかも屋外での一般使用もできるという優れものでした。

 
42 ALFACTO(シバサキ)の出展ブース。JAPAN SHOP会場で
43 藤崎電機の出展ブース。JAPAN SHOP会場で


 今回のライティング・フェア2005の視察訪問記、ユニークな製品が(上記以外にも)多々あったLEDの動向を記しました。次回は有機ELや蛍光ランプ、進化したHID(高輝度放電ランプ)とその搭載器具についてです。 (続く)

照明技術・デザイン最新事情
執筆者:落合 勉

照明デザイナー
M&Oデザイン事務所代表
LBA JAPAN NPO 理事長、愛知県立芸術大学非常勤講師、照明文化研究会 会長


1948年愛知県三河生まれ、ヤマギワにて照明を実践。
1991年横浜にてM&Oデザイン事務所スタート、現在に至る。
2001年からLED照明デザインワークに特化しての活動を展開、そして2006年からはOLED照明普及にも尽力。
2006年のALL LEDの店舗空間、2008年のALL LED街あかりや住空間、2009年のALL OLED照明空間など手がけ、SSL快適照明を探求提案。
器具のプロダクトデザインや照明計画などを行う傍ら、国内外の照明関連展示会や企業などを訪れ、グローバルな照明最新情報をインプットする。コラム(http://messe.nikkei.co.jp/lf/column/ochiai/index.html)参照。
趣味は古灯具探索で、日本のあかり文化の認知普及活動を展開中。
2009年7月、Light Bridge Association JAPAN NPOを設立し、理事長に就任。
次世代のあかり文化を担う「あかり大好き人間」の育成を目指している。

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