連載コラム

ほっとする街アカリ

[ 2010.06.17 ]

はじめに

 6月は、一年の中で最も日が長い季節。筆者が住んでいる福岡は、日が暮れるのが遅い。空が完全に暗くなるのは夜8時頃。たまに東京に行くと、暗くなるのが早くてびっくりすることがある。どのぐらいの時差があるのか国立天文台のHPで調べてみると、全国の県庁所在地の中で、福岡が最も日暮時間が遅いことがわかった。東京との時差は約30分。季節によって条件が変わるので、冬至の頃の日暮時間は沖縄の方が遅い。
 日没後、空が青い光に包まれる時間帯は夜景が最も美しいといわれている。北欧では、これを「ブルーモーメント」と呼ぶことを教わって以来、この時間を大切にしている。ブルーモーメントには、温かい街のアカリが映える。日本の街アカリは、街路灯も建物から漏れるアカリも概して白っぽいと言われて久しいが、照明デザイナー達の地道な努力によって、微妙に変わりつつある。そこで今回は、街のアカリに注目してみたい。

図1:福岡市内の街アカリを筆者宅から望む。福岡市内の住宅地は白色蛍光灯や水銀灯の街路灯が基本。幹線道路系は高圧ナトリウムが多い。夜景の大半を占めるのはマンションや家々の窓アカリ。写真左手に明るく見えるのは百道とよばれるエリアで、福岡ドームや福岡タワーがライトアップされ海際のランドマークになっている。
図1:福岡市内の街アカリを筆者宅から望む。福岡市内の住宅地は白色蛍光灯や水銀灯の街路灯が基本。幹線道路系は高圧ナトリウムが多い。夜景の大半を占めるのはマンションや家々の窓アカリ。写真左手に明るく見えるのは百道とよばれるエリアで、福岡ドームや福岡タワーがライトアップされ海際のランドマークになっている。

唐津みなとのまちアカリ

照明デザイン:LIGHT・PLAN
デザイン監修:唐津みなとまちづくり懇話会デザイン専門家会議
ランドスケープデザイン:山崎誠子(Aゾーン)、九州大学樋口研究室(Bゾーン)
建築設計:株式会社アルセッド建築研究所(ターミナル)
所在地:佐賀県唐津市
写真:LIGHT・PLAN (図3.4.5)、筆者(図2)

 唐津は、唐・韓(大陸や朝鮮半島)に渡る津(港)に由来するといわれ、古来より港を中心に発展してきた。石炭の積出港として明治・大正時代には繁栄を極め、その後、水産・エネルギー基地となったが、次第に港と街の一体感が薄れてしまった。そこで、海辺や港と市街地との近接性を見直し、そのポテンシャルを活かして地域を再生しようと、まちづくりが進行中だ。東港地区では、緑地と一体化したウォーターフロントの整備が進められ、海の玄関口として2007年にフェリーターミナルを新設。周辺は親水公園として市民や来訪者に開放し、イベントスペースとしても活用される。特別名勝に指定される唐津湾沿岸の松原を広げようと、市民の手で松も植えられた。地区全体の完成を見るのはまだ先になるが、今年の5月末に2期工事が完成した。
 照明は、LIGHT・PLANの山本博之氏が担当。まちづくりを進めるにあたり、「唐津市みなとまちづくり懇話会デザイン専門家会議」が組織され、将来像を見据えたデザインコードが設定された。デザインに取り掛かるにあたり、山本氏が既存の街路灯を調査したところ、唐津は城下町でもあることから、和風の意匠を中心とした拡散型の街路灯が多かったという。しかし、現在の唐津の発展は、明治から大正にかけての近代産業の恩恵によるもので、計画地はそれらを象徴する場所でもある。また、唐津は、日本の近代建築の礎をつくった辰野金吾や曽根達蔵を輩出したまちで、市内には彼らの手による旧唐津銀行や旧三菱合資会社などが点在する。これらの建築は、当時の面影を伝えながらもモダンな印象を与え、今でも新鮮さを失っていない。こうした歴史を背景に、「懐かしく新しい」をコンセプトに街路灯がデザインされた。
 既存の街路灯は高圧ナトリウムや水銀灯など高い色温度と低い色温度が混在する。夜間の街路空間は必然的に低照度となるので、心理的な明るさと色温度の関係から、ここでは3000Kに統一し、演色性の高いランプを採用した。山本氏によると、事故や事件が起きた際に、当事者の洋服の色や特徴を忠実に再現することが重要で、そのために演色性を重視したという。これにより、敷石、植栽、人の顔色が自然に見える。片方が切れても最小限の明るさを確保できるようにランプは2灯式にした。安心・安全の確保が徹底されている。クラシックな意匠は懐かしさを与え、反射板の設計やレンズの採用などに技術的な新しい試みが見られる。
 ここは、釣りスポットとしても人気があるらしく、筆者が取材に訪れたときは平日にも関わらず多くの市民が釣りや散歩を楽しんでいた。

図 2:水際線に平行に配置された高さ6.5mの街路灯は、海からのアクセスに対する目印にもなっている。左奥にそびえるのは現在休止中の発電所。港のランドマークでもあるが、夜はイベント時だけライトアップされるらしい。図 2:水際線に平行に配置された高さ6.5mの街路灯は、海からのアクセスに対する目印にもなっている。左奥にそびえるのは現在休止中の発電所。港のランドマークでもあるが、夜はイベント時だけライトアップされるらしい。

図 3:ランプはCDM-TP70Wを採用。将来的に他の種類のランプにも対応可能なよう標準的なE26ソケットとした。光をより遠くまで広げるため、スプレッドレンズを採用している。図 3:ランプはCDM-TP70Wを採用。将来的に他の種類のランプにも対応可能なよう標準的なE26ソケットとした。光をより遠くまで広げるため、スプレッドレンズを採用している。

図 4:4種類の反射板を設計し、設置場所に応じて選択するシステム。現時点は全方向に光が広がるAタイプのみだが、将来的に公園内に移築される建築ライトアップ用などバリエーションが用意されている。
図 4:4種類の反射板を設計し、設置場所に応じて選択するシステム。
現時点は全方向に光が広がるAタイプのみだが、
将来的に公園内に移築される建築ライトアップ用などバリエーションが用意されている。

図5:フェリーターミナルの照明も山本氏が監修。1階足元はiGuzzini(ヤマギワ)の置き形蛍光灯を設置し、2.3階部分は柱を挟む壁面を無電極管で照らしている。全体を電球色でまとめ、ガラスやルーバー越しに建物内から光がこぼれるようなデザインだ。
図5:フェリーターミナルの照明も山本氏が監修。1階足元はiGuzzini(ヤマギワ)の置き形蛍光灯を設置し、2.3階部分は柱を挟む壁面を無電極管で照らしている。
全体を電球色でまとめ、ガラスやルーバー越しに建物内から光がこぼれるようなデザインだ。

芝浦ルネサイト

照明デザイン:サワダ ライティングデザイン & アナリシス
設計:戸田建設、日建設計、プレイスメディア
所在地:東京都港区
写真:S.L.D.A (図 6-9)

 芝浦ルネサイトは、大学、オフィス、ホテルからなる街だ。芝浦工業大学の豊洲キャンパスへの移転にともない、跡地に芝浦工業大学芝浦キャンパス、芝浦ルネサイトタワー、ホテルグレイスリー田町ができた。開発にあたっては、まちづくり協議会が組織され、各街区のファサードデザインや、サイン・外構照明等を統一し全体に一体感をもたせている。隣接する新芝北運河沿緑地も同様にデザインを統一。「芝浦の杜」をコンセプトに敷地の約40%を緑化した。
 照明は、機能の異なる丸型グローブ器具を全体にわたって展開。デザインの統一を図りながら、高さに変化をつけることで、空間にリズムを生んでいる。ポール灯の高さは3mと4.5m の2 種類で、グローブ全体が発光するタイプとミラー制御によるスポットタイプのバリエーションがある。発光タイプは柔らかい光で樹冠を照らし、スポットタイプは床や外構のオブジェクトにアクセントを与える。ポールはランダム配置が基本だが、ゲート性や安全性、広場など場所に合わせて使い分け。街区全体はJIS 屋外公共公園相当の2~70Lx を確保している。一般的に街路灯は、効率や寿命優先の放電灯がメインだが、ここでは白熱灯が採用されていることに注目したい。発光タイプはボール形電球95W、スポットタイプはダイクロハロゲン80Wを採用。その理由を、照明デザインを担当したS.L.D.Aの中村友香氏に尋ねてみた。すると、第一の理由として植栽に溶け込んだシンプルな形状にするため。安定器が必要なランプでは、ポールが段付になるなどデザインをシンプルにしにくい。第二に演色性が非常に高く、落着いた色味と柔らかさがある。第三に調光が容易で安定している。調光すると寿命も延びる、との回答を得た。クライアントからは、電気代が高いので効率の良いランプに代替できないかとの要望が途中であった。そこで、ボール球95Wを蛍光灯 EFD15Wに、ダイクロ80Wをセラミックメタルハライドランプ35Wとして1年間の電気代とランプ代を試算すると、白熱の方がランニングコストが安いという結果に。90%程に調光することでコンパクト蛍光灯並みに寿命を延ばすことができる。ランプの交換回数を削減し、消費電力の高さも克服できる。照明器具自体のイニシャルコストが安価になるという利点も。蛍光灯や放電灯、LEDの方が確かに省エネだが、LEDではイニシャルコストが合わず、電源の設置場所の問題も出てくる。全体的なコストバランスとデザイン方針を考慮して、最終的に白熱に決定した、とのことだった。白熱独特の温かな光が広範囲に点在し、やさしく落ち着いた雰囲気は、クライアントからも好評。ポールの高さを低くしたのでメンテナンスも容易だ。
 省エネ意識への高まりから、近年、白熱灯への風当たりが益々強くなっている。しかし、白熱と他の光源では人間の生理や心理的効果に違いがある。例えるならIHよりもガスコンロの方が美味しいのと同程度の違いで、ほっとするような上質感がある。効率や経済性を求める一方で、スローライフが見直されつつある。価値観は多様だが、いつか白熱回帰の時代がくるのではないかと希望的観測も含めて筆者は予測する。そういう意味で白熱灯のシンプルな照明システムを展開するこの街は、最先端をゆく次世代のアカリかもしれない。

図6:。ファニチャーやタイルを照らすランダムな光は、柔らかい光の空間に小気味良いリズムを生んでいる。図6:ファニチャーやタイルを照らすランダムな光は、柔らかい光の空間に小気味良いリズムを生んでいる。

図7:システム展開されている照明のバリエーション。丸型グローブを基本に高さや機能に多様性をもたせている。図7:システム展開されている照明のバリエーション。丸型グローブを基本に高さや機能に多様性をもたせている。

図8:芝浦ルネサイトタワーの外観。全街区で建築の外観照明もイメージを統一。柱を照らすなど縦ラインを強調したライトアップを行っている。図8:芝浦ルネサイトタワーの外観。全街区で建築の外観照明もイメージを統一。柱を照らすなど縦ラインを強調したライトアップを行っている。

図9:護岸は青い光で水辺を暗示。低い位置に光を散在させ親水性を表現。グローブは破損や汚れを考慮してポリエチレン製に。図9:護岸は青い光で水辺を暗示。低い位置に光を散在させ親水性を表現。グローブは破損や汚れを考慮してポリエチレン製に。

街アカリの社会実験/照明性能設計の実施

照明デザイン:角舘政英、博士(工学)
所在地:徳島県徳島市他
写真:ぼんぼり光環境計画(図10-13)

 LEDを活用した魅力的なまちづくりを推進するために、先頃、「徳島LEDアートフェスティバル2010」が開催された。LEDによる「光」の要素を加えることで、徳島の魅力である水辺を生かした環境にやさしいまちづくりがテーマ。作家の一人として、ぼんぼり光環境計画の角舘政英氏が招待され、既存の公共照明(道路、歩道、公園など)を消灯する社会実験が行われた。「水際の環境をより身近な存在として認識するための光環境を提案。既存の街路灯やアカリを消し、最小限の光で、ゆらめく水を可視化し暖かさを感じてもらう。」といったコンセプトだ。「トゥインクル・カナル-水辺のあかり景観の再生」と題して、内町ポンプ場エリアの橋や道路、歩道、駐車場などの公共照明を全て消灯した。歩道は白熱灯10W相当を4m間隔で連続的に設置。道路と橋には、白いパイロンを10m間隔で並べた。駐車場は、白熱灯10W相当を車路とフェンス側に4m間隔で設置した。これにより、相当量のエネルギー削減が可能となりそうだ。集計途中ではあるが、歩行者やドライバーに対して行ったアンケートによると4m間隔の最小限のアカリで歩行者は問題なく歩けるという機能性能を満足している。ドライバーに関しても同様の結果となった。水を感じる事で新町川の水辺景観が良くなったという意見が多くみられた。消灯実験は概ね好評だったようで、これらを踏まえて角舘氏が今後の整備に提言する。
 生活環境が多様化し、夜間に活動する機会が多くなった現代。街路照明は一定の基準を設けて安心、安全な光環境を整備してきた。明るくすることが経済発展の象徴として捉えられる風潮もある。豊かな光環境とは何なのかという原点に戻り、「見える・見えない」「歩ける・歩けない」といった身体的概念に基づいて氏は研究を続け、前述のような社会実験を各地で行ってきた。横浜市の元町仲通りや岩手県大野村(現:洋野町)の実験では、建物間の隙間や歩行者の死角となる奥まった所にアカリを置くことで、空間を認知しやすくし、不安解消の可能性を掴んだ。路面上の明るさを確保するよりも、街路周辺に点在する暗がりをなくすことによって安心感を与える。結果として街並みがよく見え、その街の個性が引き出されるという景観的な回答も得た。さいたま新都心の歩行者デッキでは歩行性を追及した結果、床面を明るくするよりも誘導するためのサイン的な機能が必要なことがわかった。段差部では、段差を空間的に把握するためのサイン的な光があればよい。川越一番街通りでは、街路灯を消し、家々の窓アカリを点灯することによって生活感の溢れるほっとする街並みを実現した。富山県八尾町では格子からもれる色温度の低い光が効果的で、遠方から街並みを眺める場合にも人の気配を感じさせる魅力的な景色をつくる効果があることがわかった。
 これらの実験には、地域住民の理解と協力が不可欠だが、自らのライフスタイルや住む街を再認識する良い機会にもなる。街の特異性を明確にし、地域に合った街路照明の整備は、結果として省エネや整備費の縮小につながり、安全・安心な街が実現できる。既存の整備基準に依存しない照明手法は、設計者と住民双方のエネルギーと時間を要するが、住民の連帯感が生まれ、誇るべき魅力的な街アカリとなることを角舘氏は証明している。

図10:トゥインクル・カナルの消灯実験。4m間隔で設置した最小限のアカリでも機能的に十分歩くことが可能。移りこむアカリが水辺をより感じさせる。図10: トゥインクル・カナルの消灯実験。4m間隔で設置した最小限のアカリでも機能的に十分歩くことが可能。移りこむアカリが水辺をより感じさせる。

図11:岩手県大野村。実験を経て、実際に整備が行われた。夜間の散歩を楽しみ生活に潤いを与えるような温かい街並みが実現した。図11:岩手県大野村。実験を経て、実際に整備が行われた。夜間の散歩を楽しみ生活に潤いを与えるような温かい街並みが実現した。

図12:川越一番通りの窓アカリ実験。窓アカリが灯るほど人の気配を感じさせ防犯性を高める効果が。実験中、街路灯を消灯しても暗くて不便という意見はなかった。図12:川越一番通りの窓アカリ実験。窓アカリが灯るほど人の気配を感じさせ防犯性を高める効果が。実験中、街路灯を消灯しても暗くて不便という意見はなかった。

図13:富山県八尾町の実験。図13:富山県八尾町の実験。

光のウェルカムウォール

 5月の連休、筆者は長崎のハウステンボスを訪れた。ハウステンボスと言えば経営再建が始まり、連休前にリニューアルオープンしたばかり。部分的に一般開放され、ヨットハーバーも来年には県営化される。分譲別荘やマンションも隣接する、いわばひとつの街だ。筆者は五島列島からヨットで戻る途中、とっぷりと日が暮れてしまったので、急遽ハウステンボスに寄港することになった。海面に浮かぶ夜景は圧巻で、アカリが歓迎してくれているような気がした。途中、アクシデントに見舞われ、やっと上陸できるという安心感も手伝って、この時ほど、街のアカリの温かさやありがたさを実感したことはない。
 ゲストを歓迎するように、玄関先に設える光を「ウェルカムライト」と呼ぶ。絨緞を敷くように集光形のダウンライトでエントランスの床面をマット状に照らす手法を照明デザイン用語で「光のウェルカムマット」と呼ぶ。ハウステンボスは、壁面に一様に光を与えることで連続性と一体感を生み、水への映り込みから運河や海がより強調された特徴的な街並みだ。そこで、迎え入れるような正面性のある壁を面的に照らす手法を「光のウェルカムウォール」と、勝手に命名することにした。ハウステンボスは、至る所に光のウェルカムウォールが設えられ、中央にそびえる高さ105mのタワーをシンボリックに照らすことで夜もランドマークとしての役割を果たしている。1992年開業時の照明デザインは石井幹子氏によるものだが、現在も維持されている。海に面していないエリアは白熱灯の街路灯が並び、建物に設置したブラケットが壁面や路面を間接的に照らす。ヨーロッパに見られるオーソドックスな手法だが、色温度の低い光で全体を統一することで、安定感のある華やかな景色をつくり出している。景観照明の王道を行くような街アカリだ。

図 14:大村湾に浮かぶハウステンボスの街並み。波の静かな水面に光が映りこみ、明るさを増幅している。
図 14:大村湾に浮かぶハウステンボスの街並み。
波の静かな水面に光が映りこみ、明るさを増幅している。

街のアカリを見直す

 日本の街アカリは白っぽい、と筆者は冒頭で述べた。ところが、近年、青い光が各地で増殖中だということも忘れずにつけ加えておかなければならない。これについては、別の機会に詳しくレポートしたいと思う。
 ここ数年、明るくなりすぎた街のアカリを消して、キャンドルの光だけで過ごそうという「キャンドルナイト」が全国的な広がりを見せている。ライフスタイルを見直すきっかけとして歓迎されるムーブメントだ。CO2削減の象徴として、夏至と七夕には、各地でライトアップ施設の消灯が行われ、家庭の照明を消すことが呼びかけられている。しかし、既存の街路照明を消してみた方が余程効果があるのではないか、と今回の取材を通して感じた。もちろん、ただ消すだけでは真っ暗闇になってしまうので支障があるだろう。このときばかりは、玄関灯や窓アカリを一斉に点灯して、本来必要とされる光環境とは何かを自治体や商店街で実験してみてはどうだろう。ほっとするような魅力的な街アカリが出現するかもしれない。

図15:博多湾に面する海の中道で行われたユニバーサルキャンプin九州のキャンドルナイト。古来より博多に伝わる「千灯明」にならってユニバーサルな社会の実現を光の波紋に祈願した。デザイン:泉ルミ+馬渡秀公。写真:築地原芳紀・石川真。
図15:博多湾に面する海の中道で行われたユニバーサルキャンプin九州のキャンドルナイト。古来より博多に伝わる「千灯明」にならってユニバーサルな社会の実現を光の波紋に祈願した。デザイン:泉ルミ+馬渡秀公。写真:築地原芳紀・石川真。

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泉 ルミ
執筆者:泉 ルミ

照明デザイナー、イルミデザイン主宰。
1969年青森県黒石(津軽)生まれ。1991年株式会社ライティング プランナーズ アソシエーツに入社し、住宅から店舗、美術館、オフィス等の建築照明、橋梁、公園、都市計画等の都市・環境照明まで幅広い分野の照明デザインプロジェクトに従事。その傍ら、面出薫氏が組織する「照明探偵団」に所属し、世界の夜景調査や照明文化を研究。2003年独立し、九州・福岡にてイルミデザインをスタート。
現在、緑に覆われた環境実験住宅・E-sevenを基地に、エコロジカルで魅力的なアカリを探求している。

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