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キングジム、「扉につけるお知らせライト」――扉開く前、反対側に警告(解剖ニューフェース)

[ 2017年8月9日 / 日経産業新聞 ]

 職場や商業ビルでノブを回してドアを押し開ける際、向こう側にいる人にぶつかる恐れがある。キングジムが開発したこのLED(発光ダイオード)照明器具はノブのすぐ上に取り付け、人が近づくと反対側がチカチカと点滅する。相手に知らせることで事故を未然に防ぎ安全・安心につなげる。

 事業所の廊下から非常階段や出口へ抜ける箇所で一般的な鉄扉での使用を想定している。大きさはスマートフォン程度、2台1セットで、磁石の働きによりドア両面に取り付ける。

 人が接近するとセンサーで認識し、反対側の面が全体的に白く光ったり消えたり繰り返す。ドアを開ける人がこの点滅を合図にゆっくり押し開けるよう気を付け、通り過ぎる場合は扉が開く心積もりができる。

 単3乾電池1個を電源として使用する。製品には全体を照らす分と別に、小さな緑色のLEDが付き、接近する側が点灯する。自分が近づいたことを向こう側に知らせたことを確認できる。電池切れの場合はこれが点灯しないので、交換のサインになる。

 表示シートは「あぶない」という文字とイラストで注意を促すタイプのほかに、「点滅したらドアに注意」という文字だけのタイプ、自由に表記できる無地タイプの3種類が付いている。

着眼点が素晴らしい
〈家電メーカー〉

 急に開いた扉にぶつかる事故は、加害側・被害側とも経験ずみの人は多いのではないか。あったらいいと思う人は多いはずだがどこも商品化していなかった。「よくぞ開発してくれた」と拍手を送りたい。

 特に革新的な技術を使っているわけではないが、着眼点が素晴らしい。急にドアが開いて体を痛めた経験がある人がどれくらいいるかといったデータを販促に使えば効果的だろう。価格は5000円ぐらいに抑えれば企業が大量購入しそう。

電池寿命 半年は短い
〈家電量販店関係者〉

 オフィスや商業施設、工場での使用が予想される。ドアを開けた途端、人が立っていてびっくりした経験は個人的に何度もしたことがあり、便利な商品だと思う。内容を自由に決められる無地を含め3種類の表示シートも使い勝手がいい。

 電池寿命が半年というのは短い。電池交換をしっかりやらないと、安心させる機能をうたうだけに電気が切れてかえって事故を誘発しかねない。本体に付いた小さな照明がそれを知らせる役割を担うというが、心もとない。

最大の強み 工事不要
〈流通コンサルタント〉

 最大の強みは大がかりな工事が不要で、ドアの両面から磁石で挟み込むように簡単に取り付けられる点だ。ドアの配置次第では日常的に開閉時に人にぶつかる危険がある場所は多く、潜在ニーズは多そうだ。成熟社会のマーケットでは安全・安心が重要テーマになっており、この価格でそこを満たせるならお安いものだ。

 表示シートの1つに用意されているイラストが分かりやすい。欲を言えばバッテリーをソーラーに変えれば電池交換が不要になり、なおよい。

【表】商品データ
■発売日     6月16日
■価 格     8640円
■サイズ     2台とも縦76×横103ミリメートル、厚さは30ミリメートルと23ミリメートル
■感知距離    本体に向かうときで最大1.5メートル、横切るときは同4メートル
■電池寿命の目安 6カ月

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