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風にゆらぐLEDの光、神奈川工科大など、音に反応、ろうそく再現。

[ 2018年3月31日 / 日本経済新聞 夕刊 ]

 神奈川工科大学の三栖貴行准教授らはIT開発の未来技術研究所(名古屋市)と共同で、ろうそくのように風で光が揺らぐ発光ダイオード(LED)照明を開発した。周囲の音を内蔵コンピューターで解析し、風の強さに応じて明かりの雰囲気を変える。日本らしい風情はそのままに、ろうそくの転倒などによる火災の心配がない。

 2020年の東京五輪・パラリンピック開催などで日本情緒あふれる雰囲気を楽しむ訪日客の増加が見込まれており、まずは神社やお祭りなどへの貸し出しを検討する。

 再現を目指したのは、日本に古くからある「和ろうそく」。歴史のある神社や寺では今も見かけるが、来訪客の増加で安全対策に気を配るなか、明るさの確保や火災防止が課題だった。

 開発した照明は直径8センチ、高さは11センチ。電池で約8時間動く。集音装置と音声認識技術で風の強さをとらえ、LEDで炎の色合いと揺らぎを再現する。ろうそくをまねるだけでなく、風に反応するLED照明は珍しいという。

 風になびく和ろうそくの炎を観察し、中心は上下に伸び縮みし、周囲は左右に揺らいでいることに注目した。

 照明では中央でLEDを点滅させて明るく照らす範囲を上下に動かした。周囲で4個のLEDをタイミングをずらしてゆっくりと明滅させた。

 明かりの印象を調べる実証実験では、試作した約250個の照明を神奈川県厚木市の飯山観音に持ち込んだ。階段や灯籠内部を照らし、「ろうそくと遜色ない雰囲気」との評価を受けたという。

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