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LED応用製品の生産棟、日亜化学、160億円投じ鳴門に。

[ 2018年8月10日 / 日経産業新聞 ]

 【徳島】発光ダイオード(LED)大手の日亜化学工業(徳島県阿南市)は鳴門工場(同県鳴門市)に隣接してLED応用製品の生産棟を新設すると発表した。投資額は計160億円。2020年10月の稼働を見込む。同社の収益の柱である白色LEDは中国や台湾メーカーの台頭で単体販売では価格競争が厳しくなってきており、車載、照明、液晶向けを中心に付加価値を高めたLED製品を強化する戦略だ。

 8月に着工し、建物は20年5月末に完成予定。その後、生産設備を順次導入する。新生産棟は地上6階建て(延べ床面積4万5000平方メートル)だが、稼働時には1階部分のフロアだけでスタートする。この時点で鳴門工場の生産能力は2倍になる見通し。需要動向を見極めて生産設備を拡充する。

 同社の設備投資は18年度に計770億円を計画し、この10年間の投資は計6300億円。鳴門工場の現在の従業員数は約870人だが、新生産棟の稼働時には最大100人を新規雇用して増員する。

 鳴門工場では現在、LEDパッケージ工程とLED応用製品の生産を手掛けているが、新生産棟はLED応用製品の専用工場とする。同社が生産するLEDに光量を制御する回路やレンズなどを組み合わせて、ユーザーが求める形のモジュール部品にして出荷する。

 蛍光灯などが主流だった一般照明や、車載ライトといった分野でLEDへの置き換えが進んでいる。省エネに節電ニーズも加わって、LED電球やLED蛍光灯の製品化が加速、こうした製品に組み込まれるLED応用製品の市場は着実に拡大している。液晶テレビ、モニターのバックライトなど用途も広がっており、同社では今後も成長が続くと判断した。

 LED事業を主体とする光半導体部門の17年度の売上高は2753億円。18年度は9%増の3000億円を見込む。そのうちLED応用製品は60億円強だが、新棟稼働後は2倍の120億円程度に増えるとみる。

 同社は白色LEDの事業化を世界に先駆けて実現し、トップシェアを握ってきた。ただ中国や台湾メーカーの生産能力が拡大。LED単体での販売は足元で価格競争が厳しさを増している。小川裕義社長は「先進的な市場に対応するため、新製品を迅速に量産化できる体制を整える」とする。

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