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非接触IC、年内にも規格統一、読み取り機、普及に弾み。

[ 2012年6月28日 ]

 非接触ICの標準化団体「NFCフォーラム」は27日、都内で記者会見し、年内にも固まる見通しのNFC対応読み取り機の規格について、同会の副議長の米マスターカードのジェームズ・アンダーソン氏は「NFCは離陸期にさしかかった」と述べた。既存のICチップの規格に加えて読み取り機の規格が標準化されることで、NFCの普及に必要な要素がそろう。

 NFCフォーラムは非接触ICによる通信の国際規格「NFC」の標準化を担う団体。年に3回、北米、欧州、アジアで持ち回り開催しており、日本で5年ぶりに世界総会を開いた。同団体には日本からはソニーやNTTドコモ、NEC、大日本印刷など、海外からはビザやマスターカード、韓国サムスン電子、ノキアなど複数の企業が参加する。

 今回の総会の主要議題は、NFC対応読み取り機が実装するアンテナの仕様や電波の強度などの標準化。25日から29日までの会期を通じて、規格策定プロセスの方向性を打ち出す。年内にも規格が策定される見通し。

 2010年に決まった第1弾規格は、主にICチップ内でのデータ処理方法やデータ通信手順に関するものだった。読み取り機の規格が完成すれば「NFC対応機器やサービスの品質が格段に高まる」(チェアマンを務めるソニーの田川晃一氏)。

 NFCを使うと、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)による電子決済や機器間通信が容易になる。NFC対応のICチップをスマホに取り付けて、電子マネーや電子クーポンを使った買い物、家電製品とのデータの読み書き、スマホ同士のデータ交換などに利用できる。

 ▼NFC 非接触ICの国際規格。ニア・フィールド・コミュニケーション(近距離通信)の略称。日本で電子マネーや携帯電話に普及している「フェリカ」と、海外で広く使われている「タイプA」、日本の住民基本台帳カードなどにも使われる「タイプB」を包含する上位互換規格として、ソニーなどが開発した。

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