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経費・家計の精算効率的に、金銭管理アプリで楽々、IT活用法識者に聞く、領収書、撮れば出納帳作成。

[ 2013年11月19日 / 日経産業新聞 ]

カード 複数口座も一括で

 年末調整書類の申請やボーナス支給が近づき、金銭管理が煩雑な季節がやってきた。ただでさえ時間が足りない年末年始、公私問わず自分のお金の管理をいかに効率化するかは、ビジネスパーソンの重要なスキルだ。最近は便利なスマートフォン(スマホ)のアプリが注目を集めている。IT(情報技術)を活用して手際よく管理するコツを識者に聞いてみた。

 情報サイト運営、オールアバウト(東京・渋谷)メディアビジネス事業部の金田美保子氏(32)はマネー情報などのコンテンツ編集を手がけ、様々なアプリや「達人」を取材する。金田氏が初心者に薦めるアプリが「簡単!こづかい帳」だ。

 特長は細かい設定がないこと。「同じ店で薬も食品も買った場合、分類して入力するのは手間がかかる」(金田氏)。こうしたことがハードルとなり、金銭管理が「三日坊主」となってしまうケースも多いだろう。

 簡単!こづかい帳は買った順に金額と項目を記入するだけのシンプルなつくり。手書きの小遣い帳と同じ感覚で収支を管理できる使い勝手の良さがあるという。

 こうしたアプリを使うことで、普段の仕事とは別にまずは自分のプライベートなお金のチェック、記入といったクセをつける。それができれば、さらに高度な活用にもチャレンジしてみよう。

 金田氏と同じメディアビジネス事業部に勤務する安斎慎平氏(28)は、仕事での交通費精算とプライベートでの出費、家計管理について、アプリを使い分けている。

 仕事での経費入力に使うアプリは「支出管理」。タイトル通り支出だけを管理する方式で交通費などを使うたびに入力する。面倒にみえるが、「日記感覚で数字を入力していくことができる」(安斎氏)。データを蓄積していくことで、自分のお金づかいの傾向も見える化できるという。

 一般に、経費精算は会社側が独自ソフトを採用していることが多いが、「グーグルドキュメント」などのソフトに対応していれば、作成したデータを会社のアプリに取り込むことは可能となる。一度、自分の会社のシステム、使っているアプリの詳細をチェックしてみよう。

 捨ててしまいがちなレシートも金銭管理アプリ活用には欠かせない。安斎氏が薦めるのは家計簿入力アプリ「Zaim」。レシートをスマホのカメラで撮影するだけで金額や用途を読み込み出納帳を作成してくれる。

 レシート撮影型で個人事業主に支持されているサービスがピリカワークス(東京・港)が運営する領収書入力代行サービス「トッテオクール」。撮影したレシートを送信するだけで専門のスタッフがレシートの内容を正確に入力し、経理業務を肩代わりしてくれる。「確定申告など煩雑な申請業務の手間も楽になる」(安斎氏)という。

 電子マネーやクレジットカードを使うことが多い人向けのアプリも登場している。「スイカリーダー」はスイカを端末にかざすだけで使った交通費の情報を出力する。

 一方、金田氏が経費や家計の管理に薦めるアプリは「マネールック」。複数の銀行口座やクレジットカードの収支を一括管理でき、異なるサイトにアクセスする手間が省ける。「カードごとに会社用、家庭用と分けて使っている人は一括管理アプリを使ったほうが、収支や貯蓄を視覚化しやすい」(金田氏)。

 金田氏自身、結婚や出産を経て金銭管理に目覚めた達人の1人。日常の財布のお金の出入りだけでなく、家庭の収支を1つのアプリで管理することも効率化の手段になりそうだ。(川上梓)

【表】金銭管理アプリを使いこなすコツ

○自分のお金の使い方に応じてアプリを選別

クレジットカードなどによる支払いが多く、あまりお金を持ち歩かない人には「レシート撮影型」や「出費入力型」のアプリは不向き。マネールックのようにオンラインで口座やカード出費を確認できるアプリなどを活用

○生活パターンの変化に注意

子どもが生まれたり、職場が変わったりすると、お金の使い方は大きく変わる。一人では使いやすかったアプリも家族全員の支出を管理するのには不向きなことも多い。生活のパターンに合わせて使い分ける

○入力する時間やパターンを決め、習慣づける

「出費入力型」はその都度、入力する習慣をつけることでメリットが生まれる。「レシート撮影型」はためこんだレシートを週1回まとめて撮影するなど「三日坊主」でも続けやすい

(注)金田氏、安斎氏のアドバイスをもとに作成

【表】金田氏と安斎氏お薦めの金銭管理アプリ      

アプリ名〓(企業、個人名)   価格   主な特長

支出管理〓(SHIBUYA Masanori)   100円   手元にあるお金の支出だけを管理するアプリ。食費や交通費など項目ごとに分けて、使った金額を手入力する

Zaim〓(Zaim)   無料   レシートを撮影するだけで支出を管理できるオンライン家計簿

スイカリーダー(YANZM)   無料   電子マネー「スイカ」の情報を読み取り、交通費の情報を出力。NFC対応のアンドロイドOSスマホで使用できる

ReceReco(BrainPad Inc.)   無料   レシートを撮影するだけで支出を管理できる。家計簿入力の手間が省ける

簡単!こづかい帳(Jun Sutou)   無料   紙の家計簿と同じように入力できるアプリ。支出分類はなく、項目と金額だけを記入する

マネールック〓(イー・アドバイザー)   無料   異なる銀行、証券、カードの情報を一括で管理するアプリ。入力はパソコンで行い、スマホからも残額などを閲覧できる

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