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小規模介護事業所のヘルパー、1人月500円で勤怠管理、ロジック、機能抑え低価格に。

[ 2014年11月26日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 ソフト開発のロジック(金沢市)は小規模の介護事業所用の勤怠管理システムを開発・発売した。ICチップとスマートフォン(スマホ)を使ってホームヘルパーの出勤確認や給与計算ができ、価格は職員1人あたり月500円に抑えた。従来は多機能なため人数にかかわらず月額3万5000円と高く、小規模事業所は購入しづらかった。機能を絞り安価にし、1万人分の販売を目指す。

 「Care―wingLite」(ケアウイングライト)の名称で発売した。ヘルパーは出退勤時に、事業者があらかじめ訪問先に設置したICチップに専用アプリを搭載したスマホをかざす。時刻は事業所のパソコンに自動送信される。へルパー別に時間単価などを入力しておけば、給与や交通費の計算もできる。

 同社が3年前に発売したケアウイングの既存品はヘルパーに訪問先を割り振るスケジュール機能や、被介護者の血圧や脈拍を記録する機能もある。50人を超えるヘルパーを抱える場合はコスト面で利点があるが、全国の8割を占める20人以下の小規模事業所からは高価を理由に敬遠される例もあったという。

 新製品は介護の勤怠システムでは「他に例がない」(同社)というICチップを使う仕組みは残し、他の機能を絞り込んだ。ヘルパーは自宅と訪問先の間を直行直帰することが多く、従来は事業所の管理担当者が電話をかけるなど出勤確認に手間がかかっていた。導入により勤怠管理や給与計算の負荷が減り、管理業務の効率化につなげる。

 5人分から販売する。営業活動では法人向けにスマホを拡販したい携帯電話の販売代理店と連携する。共同で顧客を回るなどし、端末と一体でシステムを売り込む。

 訪問介護の事業所は全国で3万強ある。同社は2016年3月期までに約500事業所、1万人分の納入を目指す。年間4千万〜5千万円前後の売り上げがある既存品と併せて、16年3月期に1億円の販売を目指す。

 同社は1995年創業し、2014年3月期の売上高は約7100万円。建築用のCAD(コンピューターによる設計)ソフト事業が中心だったが、高齢化の進展を見据えて3年前に介護分野のシステムにも参入した。

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