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スマホ分割払い要注意――電話代滞納、信用情報に傷(Saturdayマネー道場)

[ 2014年11月22日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 急速に普及するスマートフォン(スマホ)。新しいものが出るたびについつい買い替えてしまう人も多いだろう。ただ、端末代の支払いには注意が必要だ。分割払いで代金を滞納すると、ローンを組めなくなったり、クレジットカードを作れなくなったりする恐れがある。

 携帯電話端末の分割払いは高額なスマホの登場で急激に増加した。一括払いだと、初期負担が大きいからだ。だが分割払いが「クレジット契約」であるという点は、あまり知られていない。

 クレジット契約とは、割賦販売の一種。個人が一定期間、期日までにお金を払ってくれるとの信用(クレジット)に基づいた契約だ。支払いが滞れば俗に言う「信用情報に傷がついた」状態になる。

 「傷がついた」状態とは、自分の滞納情報が信用情報機関に登録された状態を指す。ローン返済やクレジット契約の支払いが3カ月以上滞ると、割賦販売法に基づき滞納記録がシー・アイ・シー(CIC)や日本信用情報機構、全国銀行協会といった信用情報機関に登録される。信用情報機関は滞納情報をそれぞれ共有していて、一度登録されると、完済しても5年間は記録が残る。

 銀行やカード会社は、個人がローンを申し込んだ時や、クレジットカードを作る時の審査で、この滞納情報を参照する。このため端末代を滞納すると、審査で不利に働き、最悪の場合、ローンなどが利用できなくなる可能性があるというわけだ。

 もちろん、端末代を毎月払いさえすれば、問題はない。ただ、端末代は通信料など利用料金とセットで支払う方式が多い。利用料金を滞納すると、同時に端末代の未払いも発生してしまうというわけだ。

 端末代を分割払いにすると、端末代が「実質0円」になるキャンペーンもあるが、これにも注意が必要だ。月々の支払いから端末の分割払いの料金と同額が割り引かれるという仕組みだが、あくまで利用料金が割り引かれているだけで、端末代は払っていることになる。利用料金を滞納すれば、当然ながら記録が残ってしまう。

 利用料金や端末代の高額化で、支払いを滞納した件数は高止まりしている。CICによると、携帯料金の滞納で登録された件数は今年9月末時点で336万件と、前年同月と比べて3割増えた。収入が少ない若年層で、支払いが滞ってしまうケースが多いという。

 スマホの端末代以外にも、通常のクレジットカードでの分割払いや、リボ払いなどもクレジット契約だ。意外なところでは、日本学生支援機構などの奨学金も滞納すれば、全銀協への登録の対象になっている。傷のない信用情報を保つために、毎月の支払いは金額にかかわらず、契約通りに払うことが重要だ。

 CICの田川聡氏は「自分の信用情報を確認するために、一度開示請求をしてみては」と提案する。各信用情報機関は、ネットや郵送などで開示請求を受け付けている。(谷翔太朗)

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