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連載コラム

「ネットワーク型電子マネー『BitCash』の現状と今後の可能性について」

[ 2010年4月8日 ]

講師: ビットキャッシュ株式会社
代表取締役社長 田村栄仁氏

 ビットキャッシュはインターネット上の決済に利用できるネットワーク型電子マネー「BitCash」の発行とシステムの提供を行っています。会社の設立は1997年で、国内企業としては初めて電子マネーのビジネスを開始しました。BitCashは「ひらがな16文字」の組み合わせを金銭的な価値と紐づけて提供しており、その16文字を加盟店のWebサイトで入力することにより決済が可能になります。購入はコンビニエンスストアのほか、ゆうちょ銀行、オンラインなど多彩な方法で行うことができます。

ひらがな16文字で安全性と匿名性を実現
ネットワーク型電子マネーでトップクラスのシェア

 BitCashの使い方は、まず「BitCashマーク」のある加盟店のWebサイトで購入したい商品を選びます。その後、商品購入ページでBitCashの入力画面が表示されたら「ひらがな16文字」を入力して、支払い手続きを行います。これだけで予め購入した金額の範囲内で支払いが完了します。極めてシンプル、かつ簡単な流れでインターネット上の課金・決済を行うことが可能です(図1)。

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図1 プリペイド型電子マネーBitCash。オンラインで購入するタイプと
コンビニエンスストアなどで購入する領収書タイプがある [図をクリックで拡大]

 BitCashのシステムは高い安全性と匿名性があり、加盟店の既存システムへの導入も容易です。ひらがな16文字の組み合わせにより、無限大に近い組み合わせの文字列を生成できます。コンビニエンスストアやATMなどにおいて、匿名で購入することができます。もちろん電子マネーならではの即時決済も特徴です。

 BitCashはインターネット上のコンテンツ決済に利用されるケースが多く、オンラインゲームにおけるアイテム購入、音楽や動画・アニメのダウンロード、ネットショッピングなどが中心です。最近ではブログの利用料やフォントの購入、電子書籍などにも利用されています。

 矢野経済研究所によると、2002年に60億円規模だったプリペイド式電子マネー市場は、2010年には約1,900億円に成長すると予測しています。年率15%から20%の成長を見込む将来有望なマーケットに位置づけられています。

 BitCashはこの市場でトップクラスのシェアを誇っており、年間流通額は約360億円(2010年3月期)で、1日に1億円が流通しています。累計発行枚数は約2,500万枚に上り、契約社数は延べ約4,000社で、約1万サイトで利用でき利用者数は100万人以上に達します。

 BitCashでは1,000円から10万円までの券種を用意していますが、サービスの多様化に伴って細かな金額で購入したいというユーザーの要望もあったため、1円単位で購入できるインターフェースも用意しました。

導入が簡単で月額固定費用は一切なし
プロモーション活動も積極的に展開できる

 BitCashを導入する加盟店にはさまざまなメリットがあります。最大のメリットは「導入が簡単」な点です。加盟店がサービスを導入する際、BitCashの決済APIに対応する開発が必要になりますが、多くの言語でサンプルプログラムを用意していますので簡単に導入することができます。また月額利用料金、トランザクション費用などは一切かかりません。さらに、ユーザーから前払いされているため、加盟店への支払いを100%保証しています。

 BitCashでは加盟店の新規ユーザー獲得にも力を入れています。加盟店はBitCashのWebサイトやメールマガジンを利用して、各種のプロモーションを展開できます。また、今までコンビニ決済を導入していなかった加盟店の場合、BitCash導入でコンビニエンスストアへの来客者に対するアプローチが可能となります。

 カードを使ったプロモーションにも力を入れており、例えばあるオンラインゲームの加盟店では、独自にデザインしたカードをユーザーに無料でプレゼントしました。また音楽配信コンテンツの加盟店では無料で1曲をダウンロードできるカードを店頭で配布しました。同人系コンテンツを手掛ける加盟店では、入会すると500円分のポイントが付与される特典付きのカードを作成して、コミックマーケットで配布するなどの取り組みを行っています(図2)。

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図2 BitCashカードを使ったプロモーションの例 [図をクリックで拡大]

 BitCashでは、専用のポイントサービスである『びっ得』ポイントも提供しており、会員は2010年2月現在で約48万人に達しています。年代別では、消費意欲の高い20代、30代、40代前半の方がユーザー層の中心となっています。

今後は物販(EC)サイトでの利用の拡がり
モバイルサイトでの課金利用シーンの創出に期待

 今後の展開としては、物販(EC)サイトでの利用の拡がりと、携帯公式課金マーケットの開放によるモバイルサイトでの課金利用シーンの創出が期待できます。

 物販についてはこの分野に強い決済代行事業者との協業により、加盟店数が順調に増加しています。モバイルサイトでは、総務省による通信プラットフォームのオープン化の流れに沿って、2009年12月にモバイルコンテンツにおける課金手段の提供に関するガイドラインが発表されました。コンテンツ・アプリケーション市場の拡大、ビジネスモデルの多様化、利便性向上などを目的としたこのガイドラインにより、100%支払いが保証されるBitCashの利用価値は今後さらに高まると考えています。


ビットキャッシュ

簡単、 みんなが安心、 ネットのお金「BitCash」
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2. 個人情報を出さず匿名で買い物ができる。
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