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連載コラム

第117回 「キッズ仕様」らしからぬラグジュアリー感満載ながら、子どもとママに対するホスピタリティーあふれる親子向けサロン「ボヌールドサクラ」に共感!

[ 2013年9月2日 ]

 渋谷駅から徒歩10分足らずという好立地のビルの1階に、「ボヌールドサクラ」はある。このサロンのことを、「私の心のオアシス」だという知人に教えてもらい、私も訪ねてみた。【ママの願いを叶える場所】それを1つのキーワードに、代表の石井櫻子さんは、オヤコライフクリエイターとして、様々なオヤコに贈る仕掛け作りをしている。こちらのサロンはその仕掛けの中の1つだそうだ。

 まず、中に入って驚くのは、子どもと一緒に過ごす施設としてはなかった、ラグジュアリー感があり、とても大人向けな落ち着ける空間であること。今までのキッズカフェというポップなイメージとはかなり異なる。

ママも子どもも笑顔になれる、そんな場所を作りたい!

 石井さんは言う。  「今は、世の中にキッズ向け、親子向けの場所はかなり増えていますが、そういう場所はほとんどが子ども目線。色やデザインもすべて、子どもが喜びそうなものばかりです。でも、ママたちは大人の女性ですよね。キッズ仕様ばかり、ということに満足はしていないと思ったんです。私自身もそうでしたから。たまにはシャンデリアの下でディナー食べたりしたい! と、自分の子どもが小さいころ、よく思っていました。」  そんな思いから、なければ自分で作ればいい! と発想し、立ち上げたのがここ、「ボヌールドサクラ」なのだ。


 家では慌ただしく過ごさざるを得ない子育て中のママたちが、少し贅沢な気分を味わい、リラックスできる、そして、また元気に子育てできるようになる。そんなサロンを作ってしまった。会員登録のみで(入会金年会費は無料)、普通にカフェとして利用することもできるし、貸切にしてパーティーも開ける。もちろん、子どもの誕生会も可能だ。そのほか、子どもの五感を育てるためのアート、文化系の様々なプログラムも企画、開催している。

 その延長線上で、自分が「子どもたちにこうさせたかった」と思ったように、働いているママたちの望みをかなえる放課後学習室の機能ももたせ、今年6月にスタートした。公的な学童保育所と違って、6年生まで預かり可能で、塾や習いごとへの送迎の要望にも応える。もちろん、宿題などの勉強の面倒もみるし、おやつはオーガニックの手作りのものを、とこだわる。どれも、石井さんご自身が我が子にしたかったことだ。

ゴージャスながらも、「拭けば大丈夫」な機能性の高いインテリアで、ママはゆったり、子どもはのびのびを実現。

 ボヌールドサクラには、一見「子連れには敷居が高いのでは?」と感じるような内装が施されている。

 まず、受付のカウンターがオーダーメイド家具で、天板がダークブラウンのレザー調。リビングルームの一角に置かれたアンティーク調のチェアは、カーテンで仕切って授乳室としても使われている。また、このカーテンが、ゴージャスなゴールドの光沢ある生地で、タッセルも銀座ラ・タピシエールのものというこだわりようだ。フローリングの床材も1枚1枚職人さんが染色した無垢材を使用。すべてがこの調子で、置かれているソファもテーブルも選び抜かれたものばかりだ。

 

 たしかに、これならママたちがつかの間でもリッチな気分になれるというものだが、気になるのは、こんなおしゃれな場所で子どもはのびのびできるのか? いや、のびのびさせていいものなのか? ということだ。せっかく子育て中のホッとする時間がほしくて訪ねてみても、子どもが粗相しないかハラハラ、イライラしてしまうのでは、本末転倒というものだろう。
 石井さんに、そんな疑問を投げかけてみると、不思議そうな顔をされた。
 「子どもたちはみんなここで、ゴロゴロしたり、好きに過ごしていますよ。子どもですから、たまには汚したりすることもありますけど、汚れたら拭けばいいんです。そうできる素材の家具や内装にしてありますから。それに、大人がわかる本物をわからないと決めつけて何でも子どもが好きそう、というモノばかりにしてしまうのは大人側で、本当は子どもの方が本物に対する感覚は鋭いんですよ。

 子どもたちの一番人気だという、リビングの真ん中にあるオリジナルのテーブルは、そんな石井さんの考えの象徴のようだ。とてもハイセンスなテーブルながら、天板はレザー調なので、クレヨンがついても拭けば大丈夫。テーブルの真ん中に空いた穴の中には色鉛筆やクレヨンが収納されているが、それを口に入れてはいけないことがわからないくらいの幼児の手は届かないような奥行きをしっかり計算して穴を設けてある。だから、子どもたちがこのテーブルの周りで遊んでいれば、ママたちは何も心配することなく、ゆったりくつろげるのだ。

さらに、「学びの場」にも、と9月には新しい企画もスタート!

 「子どもたちが幸せになるためには、まずママが笑顔でいられることが必要」という感覚は、私自身やキャリア・マムがずっと大事にしてきたものと同じで、子育て中ママたちの応援団という点では一緒なんだ、と思った。

 じつは、このボヌールドサクラは、9月からまた新たな試みを始めるという。平日の昼間に、ママ向けまたは親子向けの「学びの場」を提供していくのだそうだ。ベビーマッサージや子連れヨガのほか、ママたちのスキルアップにつながるような講座もと「あれこれ企画があって、どれから始めるか、検討中。」と言う石井さん。

 ママたちの笑顔と子どもたちの幸せのために、頑張る仲間がここにもいることを心強く思った。次に来るときは、私もママの立場で「ボヌールドサクラ」の講座に参加してみたい。

今どき主婦のShopウォッチ
執筆者:堤 香苗

株式会社キャリア・マム代表取締役。1964年、兵庫県神戸市生まれ。早稲田大学第一文学部・演劇専攻卒業。
大学時代よりテレビ、ラジオのパーソナリティー等をつとめ、フリーアナウンサーとして活躍。結婚、出産後、子育ての経験を生かした仕事を志し、1995年4月、育児サークルPAO(キャリア・マムの前身)を設立。その後、ママの社会参加の機会を積極的に創出する活動母体として、「ママの元気と笑顔」を合言葉に、『キャリア・マム』を設立。現在、コーディネーターとして、主婦や育児中の女性、起業を目指す人へのアドバイスや、「女性の起業」「在宅ワーク」「ITビジネス」等のテーマで講演も行う。2007年1月「おしゃべり力〜主婦のホンネが常識を変える!〜」、5月「ヒット商品はこうしてできる!売れるマーケティングのしかけ」を出版。

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