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リテールテックJAPAN 2019 | 2019年3月5日(火)〜8日(金) 東京ビッグサイト
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景気減速下の春節商戦、消費喚起、リピーター照準。

 中国で春節(旧正月)に伴う大型連休が4日、始まり、日本の百貨店や免税店は旅行客でにぎわった。米国との貿易戦争の影響などで中国景気が減速傾向となり、訪日中国人旅行客の1人当たりの支出は横ばい圏にある。「爆買い」も一段落する中、訪日消費の底上げに向けた動きが活発だ。

 西武池袋本店(東京・豊島)では4日、売り場に「春節歓迎」ののぼりが飾られ、中華圏からの旅行客が免税カウンターで子供服や日本茶などを買い求めていた。

 同社は今年、春節の特設サイトを昨年よりも約1カ月早めて開設。中国で影響力のあるインフルエンサーへの出演を依頼し、化粧品売り場の動画を配信するなど集客策を強化した。香港から訪れたチェン・ツーチーさん(29)は「セールをネットで事前にチェックしてきた」と話した。同社は全15店舗で前年比15%増の売上高を目指す。

 ラオックス秋葉原本店(東京・千代田)には4日、中国人旅行客約90団体2000人が来店した。医薬品や化粧品などの消耗品が売れ筋で、出だしは「昨年を上回る水準」(担当者)という。

 中国の旅行予約サイト大手、携程旅行網(シートリップ)は期間中の海外旅行者は前年比7%増の延べ700万人と予測。人気旅行先では日本がタイに次ぐ2位につけた。日本政府が1月から段階的にビザの発給条件を緩和したことも追い風となりそうだ。

 18年の中国人旅行者数(クルーズ客を除く)は前年比22%増の647万人と伸びる一方で、1人当たりの支出は同3%減だった。「爆買い」が一服したことが要因とみられる。1月施行の中国電子商取引法はEC出店者らに政府への登録を義務付け、納税を求める。ECでの売買を目的に日本で商品をまとめ買いする「代理購買」が一段と鈍る可能性がある。

 今後はリピーター獲得の重要性が増す。ラオックスは、中国の対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の会員向けに帰国後もクーポンや売れ筋を発信。会員登録数は約30万人に及ぶという。百貨店の松屋は、中国など現地の金融機関と連携し、リピート客獲得などを狙い、優待といった販促を強化している。

【表】春節の人気旅行先   
1  タイ 
2  日本 
3  インドネシア 
4  シンガポール 
5  ベトナム 
6  マレーシア 
7  米国 
8  オーストラリア 
9  フィリピン 
10 イタリア 
(注)携程旅行網(シートリップ)調べ  

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