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リテールテックJAPAN 2020 | 2020年3月3日(火)〜6日(金) 幕張メッセ
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指1本で「手ぶら決済」、静脈認証、日立・東芝が実験。

 日立製作所と東芝は、指1本をかざすだけでキャッシュレス決済ができるサービスを始める。指の静脈を使う日立の生体認証技術と東芝のPOS(販売時点情報管理)端末を組み合わせた。5月から実証実験を始め、2020年の実用化を目指す。カードの偽造などなりすましのリスクを抑える生体認証が、金融や決済の分野で広がり始めた。

 小売店のレジにある読み取り機に指をかざすと、指の静脈パターンから個人を認証して数秒で電子決済が完了する。利用者は店内の専用端末に現金をチャージしておけば、クレジットカードやスマートフォン(スマホ)が不要になる仕組み。決済システムや個人情報は小売店側が管理する。

 広島県など中国、四国地方で42店舗のスーパーを展開するエブリイ(広島県福山市)で実験する。同社の社員約100人を対象に5月から約2カ月半実施し、認証精度などを検証する。

 日立は指の静脈認証技術に強く、山口フィナンシャルグループでATMで出入金する際のキャッシュカード代わりに使われている。東芝は子会社の東芝テックが小売店舗向けのPOS端末で約50%の国内シェアを持つ。小売店は決済情報をPOSデータと組み合わせて、個人ごとの販売データ分析が可能になる。

 政府は25年までにキャッシュレス決済比率を現在の20%から40%に引き上げる計画で、IT(情報技術)各社がスマホを使ったキャッシュレス決済に相次ぎ参入している。ただスマホ紛失時の不正利用リスクがあり、生体認証の安全性が注目されている。

 NECはセブン―イレブン・ジャパンと顔認証による決済実験を進める。富士通もイオングループと組み、ミニストップで手のひらの静脈で認証する決済手法を実験している。中国ではネット通販大手の京東集団が顔認証を使った無人スーパーを展開している。

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