日経メッセ > リテールテックJAPAN > ニュース > 電気料金、契約量下げ安く、サークルKサンクス、電子ブレーカー1220店に。

日経の紙面から

電気料金、契約量下げ安く、サークルKサンクス、電子ブレーカー1220店に。

[ 2012年8月10日 / 日経MJ(流通新聞) ]

東電値上げ 2割吸収

 サークルKサンクスは電気料金を抑えるため、2012年度中に東京電力管内で営業する約1220店に「電子ブレーカー」を取り付ける。店内の電力使用量を正確に把握して契約アンペアを抑え、基本料金を引き下げる。東電は9月から8・46%の値上げを実施する予定で、加盟店にとっては収益圧迫となる。契約内容を見直し、値上げ分の2割強を吸収する。

 各店舗の電気料金は加盟店オーナーが全額負担している。東電管内では値上げにより電気料金が1店で1カ月あたり約2万6千円増える見込み。電子ブレーカーの導入には総額で約2億7千万円かかるが、加盟店支援として本部が投資する。

 店舗の電力は200ボルトの「動力系統」と100ボルトの「電灯系統」を使い分けている。動力系統は空調や冷蔵・冷凍の陳列ケースを動かす。電灯系統は主に照明や電子レンジ用だ。使用量の変動が大きい方が効果があるため、電子ブレーカーは電灯系統に使う。

 従来は、電子レンジなら2台で3800ワット、おでん用ケースは1000ワットなど、店内で使う各機器の電力使用量を単純合算して契約アンペアを決めている。現実に全機器を同時に使うことはまれだが、ブレーカーが簡単に落ちないよう余裕を持たせている。その分、基本料金は高くなる。

 ブレーカーは一定の時間・使用量なら、契約電力を超えても落ちない許容範囲がある。熱に反応して作動する通常ブレーカーと比べ、電子ブレーカーは電流値などを正確につかめるため、許容範囲ぎりぎりまで電力を使え、契約アンペアの引き下げが可能になる。

 6月に8店で実験導入し、契約アンペアを3割前後下げたが、どの店も許容範囲に収まった。電子ブレーカーが落ちた場合でも、通常のブレーカーと同様、使用機器を減らしてスイッチを入れ直せば復旧する。

 東電と各店舗は現状は100アンペアか125アンペアで契約。電子ブレーカーを生かし、これを70アンペアと80アンペアに引き下げる。1店1カ月あたり6千円前後、店によっては1万円以上の電気料金の削減を見込む。値上げ分の23%を吸収できるという。

 電力の使用量自体は変わらず、電子ブレーカーに節電効果はない。サークルKサンクスは、発光ダイオード(LED)照明や調光システムの導入などで、使用量の削減も進める。

ニュースの最新記事

PAGE TOP