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葉物など高騰で代替、カット野菜脚光、モヤシも注目、寒波でも価格安定。

[ 2013年1月16日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 スーパーでカット野菜が売れている。食べやすい大きさに切った複数の野菜を詰めた商品は相場に左右されにくく、価格が100〜200円程度で安定。キャベツが入った野菜いため用などが売れ筋だ。消費者に安さが浸透した「もやし」もこのところの売れ行きは増加傾向。野菜の価格高騰が続くなか、食費のやりくりに知恵を絞る消費者の姿が浮かび上がる。

 食品スーパーのいなげやでは7〜13日、カット野菜の売り上げが前年同期比17%増えた。ほかにはサラダ用のベビーリーフが14%増となり、輸入品のパプリカの売れ行きは2倍超。15日午後、いなげや調布仙川店(東京都調布市)を訪れた主婦(29)は「最近は野菜が高い。代わりに買っている」とカット野菜を買い物籠に入れた。

 東急ストアでも1月に入り、いため物などに使うカット野菜の売り上げが前年比10%増。「値段が安定しているカット野菜を購入する消費者が目立つ」。野菜ジュースの売れ行きも前年同期を10%上回っている。

 カット野菜はイトーヨーカ堂でもここ1カ月、売り上げが2割増。ライフコーポレーションが運営する近畿地区の食品スーパーでは30%伸びた。愛知県が地盤のヤマナカも12月1日〜1月14日のカット野菜の売り上げは33%増と好調だ。

 野菜の価格高騰は消費者の節約志向に拍車をかけている。レシピ投稿・公開サイト「クックパッド」では7〜14日、「節約」「モヤシ」というキーワードでの検索が大幅に増加。多い日は前年の1・5〜2倍に上る。モヤシは価格が安定しているうえ、節約メニューの種類が多い。東急ストアでは1月に入り、モヤシの売れ行きが前年比20%増で推移している。

 ダイコンやハクサイなどの冬野菜はこの冬の厳しい冷え込みが影響し、卸価格は1年前の同じ時期より3〜6割上昇。重油の値上がりを受け、ハウス栽培の野菜も産地が生産を減らしている。気温の上昇が遅れれば、こうした野菜は高値が続く見通し。店頭ではカット野菜やモヤシの人気がさらに高まりそうだ。

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