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新型レジ、通過時間半減、「支払いだけ客自身で」、食品スーパー各社、導入へ

[ 2014年9月24日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 食品スーパーが来店客自身が専用端末を使って買い物代金を支払う新型レジの導入を進めている。茨城県地盤のカスミは新店や改装店舗に標準設置。アクシアルリテイリングも効果検証を始めた。客のレジ通過にかかる時間が通常の半分程度になり、従業員の負担が軽くなるうえ、レジ待ちの行列の解消も期待できるという。人手不足でパート従業員などの確保が難しくなるなか、導入の動きが広がっていきそうだ。

 各社が導入するのは「支払いセルフ」と呼ばれる新型レジシステム。購入する商品のバーコードをレジ担当者が読み取るところまでは通常のレジと同じだが、代金の支払いは従業員とやりとりせず、客が自ら専用の機械を使って済ます。

 レジ担当との金銭の受け渡しが無くなるため、客1人当たりのレジ処理の時間が半分程度に短縮できるという。一方、代金精算をすべて来店客が行うセルフレジに比べると、バーコードの読み取りなどの煩雑な操作がいらないという客側のメリットもある。

 カスミは立地の異なる10店舗程度で実験を進めてきた。同社のクーポン券やクレジットカードにも対応できるうえ、想定通りの時間短縮につながるなど効果が確認できたという。このため、新設店と改装店に標準的に導入することを決めた。

 導入店舗ではレジ全体の半数程度を支払いセルフ式とする。これまでは夕方などの混雑時に発生するレジでの長い待ち時間がクレームの対象となっており、顧客満足度の向上にもつながると期待する。

 さらに、半数は通常のレジを残し、機械ではなく手渡しで支払いを済ませたいという顧客にも対応できるようにする。

 カスミ以外でもアクシアルやアークスグループなどが支払いセルフレジの試験導入を進めている。レジ業務の効率化と同時に、専用機で支払うために釣り銭の間違いなど人的ミスを防ぐことができ、金銭管理の業務も軽減できるという。

 レジシステムメーカーの寺岡精工には大手スーパーなどからも多数の相談が寄せられているとう。同社以外のメーカーも同様のレジの開発を進めており、新しい精算方式として小売業に浸透する可能性が出てきた。

【表】レジ方式別の特徴

方 式       特 徴                  1時間あたりのレジ通過客数
従来のレジ     レジ担当者が商品のバーコードを読み取り、 約45人
          金銭の受け渡しも担う
セルフレジ     来店客が商品のバーコードを読み取り、   約15人
          機械に支払金を投入する
支払いセルフレジ  レジ担当者が商品のバーコードを読み取り、 約90人
          来店客が機械に支払金を投入する

(注)レジ通過客数は寺岡精工調べ

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