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「松屋銀座」一味違うEC戦略(日経デジタルマーケティング成功のヒント)

[ 2015年3月11日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 百貨店「松屋銀座」を運営する松屋がユニークなEC(電子商取引)を展開中だ。ウェブサービス会社tab(東京・千代田)と組んで、ECサイト「tabモール」に商品を掲載して販売しているが、その全てを松屋銀座の店頭に取り置き、宅配サービスは一切しない。消費者はモールで好みの商品を探し、松屋銀座に商品を取り置いた後、店を訪れて商品を試着して、気に入ったらその場で決済して商品を持ち帰る。気に入らなかった場合は購入しなくてよい。キャンセル料は不要だ。

 コンビニエンスストアなど小売り各社がオムニチャネルに積極的に取り組むなか、松屋は他と一味違う戦略で差異化する道を選んだ。全品を店頭受け取りにして「人による接客」という百貨店の強みを最大限に発揮する。また、取り扱い商品の点数や幅を拡大できるし、商品試着のために店舗を訪れた消費者が店内の他の売り場を回遊するので、別の商品を購入する可能性も高まる。消費者からすると、店頭よりも豊富な色やサイズの中から商品を選べる上に、実際に試着してから購入するかどうかを決められるメリットがある。

 昨年11月から取り組み始めたこの異例の試みは、目標である月商500万円には届かないが、毎月悪くない売り上げを稼いでいるという。将来はインバウンド需要の取り込みや外商の営業ツールにも活用していく考えだ。

(日経デジタルマーケティング 降旗淳平、http://digital.nikkeibp.co.jp/に関連記事)

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